アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

テンポ感とフレージングで勝負!! またろう英文スピーチ

2010年02月06日 | 高専生活
またろうが、留年回避できるか!? というのがもちろん一番気になるところではあるんだけど。

これはとにかく「提出」が鍵なので、がんばって勉強するとかしないとか、あんまりそういう問題ではない。親がテコ入れするとかしないとか、そういう問題でもない。
本人の自覚を待つしか(o_o)…怖。

それで、今日は、親がテコ入れできる、英語の授業(オーラル・コミュニケーション)の話。この授業の締めくくりには、英文のスピーチという課題がある。リンカーンからアインシュタイン、ガンジーなどなど、有名どころのスピーチがぎっしりつまった分厚い本があり、そこから200ワード以上選んで、みんなの前でスピーチしなくてはいけない。

評価項目は、
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Memorization(50%): やっぱり原稿棒読みじゃダメだよね。覚えて言えるかどうか。
Pronunciation(20%): 発音の良し悪し。またろうの発音は…うぅ。
Eye contact(10%): 「読む」んじゃなくて「語る」んだもんね。
Gestures(10%): 外人さんのスピーチだから、オーバーアクションくらいがよいでしょう。
Rhythm(10%): 発音もだけど、リズムが悪いと聞きにくい。
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となっている。これを見ると、高評価を取るにはまず、覚えてナンボという感じなのだが、この200ワード、またろうにはかなり難物で、母も知らないような単語てんこもりなのだ。覚えられるわけないと思うんだけど…

とりあえず、辞書を引いて「難読単語」の読み方を確かめながら、徹底的に読む練習。暗唱しろってんじゃなくて、ただ読むだけなんだけど、これがほんとうにたいへんで、またろうの目ってほんとどうかしてるのである。「the」を「she」と読むくらいは日常茶飯事という精度なので、何度練習しても、「そこにそんな単語出てくるわけないやろ!!」とツッコミたくなる空想読み頻出。

だいたい、ふだん目にすることのないややこしい単語がたくさん並んでいるのと、言い回しも凝っていて、辞書は引いたけれども結局意味が腑に落ちてないところが問題なんだよね。

それで、読む練習と併行して、ミニ文法解説、意味や歴史的背景の解説など、必死のバックアップ。毎日のように練習したけど、「すらすら棒読み」できるようになるまでが長かった。残る日にちは数日…とても暗記は無理(o_o)

これはまさに、「譜読みに長期間かかった難曲、発表会までに間に合うか!?」という雰囲気である。棒読みができるまでの期間、「曲想」をつけることを無視していたわけではないのだが、フレージング、強弱、表情、ジェスチャー、いろいろ工夫してつけてみて、部分練習だとうまくできることもあるんだけど、定着してなくて全体を通すとめろめろなんだ。

会社で、またろうが英文スピーチ暗唱できなくて困っているとこぼすと、アメリカ留学経験のある人が、「完璧に暗記しなくても、カードを見てそれをめくりながらプレゼンすることはよくありましたよ。棒読みでなくてチラ見だったら問題ありません」と教えてくれた。そうか!! カード化だ!!

カード化では通常、キーワードだけを箇条書きにしたりするんだろうけど、またろうの場合そこまで行かないんでそれはしょうがない。でも、意味のまとまりで区切って五分割し、文字を思いっきり拡大してA5版のカードにしてみると、だいぶ見やすくなった。

さらに、強調する言葉、繰り返しの言葉などがわかりやすいように文字の大きさを変えたり、改行したり、インデントをつけたりしてレイアウトを工夫してみると、ぐっと全体がつかみやすくなった。

出来上がったカードで、またろうに何度か読む練習をさせてみると、だいぶリズムがよくなって、強調するところもできるようになった。何度も練習して、テンポ感やフレーズ感をだいじに、聞く人へのアピール、間の取り方…「繰り返し」のところの押し方で、説得力が増すこともだんだんわかってきた。

これは、ほんと曲の仕上げ(弾きこみ)と似てますなぁ(^^;; アナリーゼがだいじ。アナリーゼしたのは母だけれども。

それで、暗譜が間に合わない(っつかできない)ところをどうするか。スピーチで大事なのは、やっぱり最初と最後だろう。最初の一文はどうあっても、見ないで言え! そして最後のパラグラフは、重要な呼びかけのところだから、絶対に暗唱で、ジェスチャーは大げさに!!

そうこうやってるうちに当日が来て、仕上がりはなんともいえず、微妙…特に、個々の発音は非常にお粗末なままだったけれども、「英語が超下手なわりにすごく練習してきたみたい」という誠意が先生に伝わるといいな。

結果シートは、以下のとおり。


覚えて言えたのは最初と最後だけど、その途中も、なるべくチラ見ですませて、棒読みでないような演出を心がけてはいた。その結果、Memorizationでは「Most」を勝ち取った!!
Pronunciationは、まさかのフルスコア。先生、よくあの発音で聞き取れますね?? 発音そのものより、リズムを徹底的に練習してあったところを汲んでくれたらしい。

この評価表を見てわかることは、とにかく評価の訂正がたくさんついていることである。特に、低いほうの評価からだんだん高く修正していったことがよくわかる。最初、「英語は下手だし、覚えてないな」と思ったところ、聞いているうちに、強弱とフレージングでだんだん説得されてきて、最後の一段落は完璧に覚えてオーバーアクションしたことで、「何か(誠意?)」が伝わったという風情である。狙い通り!!(^o^)

…なんか、またろうのへたうまピアノみたい。


はなひめ昨日の勉強:
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コメント (6)
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