よしぞうのいうことは、いちいちもっともです。
←結論出ました
「今は、舞い上がってて、このこ(73万のバイオリン)と一生添い遂げようと思ってるかもしれないけどさ。まだ習い始めて間もないわけだし、自分もこれから変わっていくでしょ? ここでの『出会い』を信じていきなり一生もの値段のものを買っちゃうってことは、今後の『出会い』とか買う楽しみとかを放棄するってことなんだよ??」
「初めて試奏してみたお店でシナリオどおりはめられたってことはさ、別の店には別のシナリオがあって別の出会いがあるかもしれないじゃない。高額の買い物をするのに、一件だけってのはありえないよ。五件は回るでしょう」
しかし、比較して弾きこむ作業は、お店の人にびったりついてもらって二時間かかったものです。とてもじゃないけど五件回って、少なくともそのうち四件を断るなんてできそうにありません。でも、まずはあと一件いけば、値段付けの妥当性など、ある程度の感触が得られるかもしれません。
そこで、早速翌日、午後半休をとって別の楽器店にいってみることにしました。ずらりとバイオリンが並ぶ専門店です。事前に電話をかけ「初心者が試奏できる部屋を」とお願いしておいたのは同じです。私のお相手として出てきたのはなんと、ホストクラブ?? と思ったほどの髪形、黒服、イケメンのお兄さんです(o_o)
まず、こちらの状況を正直に話して、別の楽器店で取り置きしてもらっているバイオリンがあること、それより安い価格帯で同等に気に入るものがあるかどうか知りたいこと、あるいは同じ価格帯でもっと気に入るものがあるかどうか知りたいことを伝えました。
それで、とりあえず30万クラスから60万クラスくらいのバイオリンが並びました。お兄さんは、それぞれのバイオリンの特徴を説明しながら、次々調弦して渡してくれます。お兄さん自身は音階くらいしか弾かないこと、調弦がいまいちぴたっと合ってないことからして、どうも昨日の方ほどバイオリンはうまくないようです。ビブラートはかかってましたし私よりはだいぶうまいでしょうけどね。
なので自分が弾いてみることを中心に選んでいきます。いろんなキャラクターのバイオリンがあって、好きだったり、好きじゃなかったりしますが、昨日の店との大きな違いは、40万台の値札がついているものの中にも、ばんばん「職人の手作り品」が出てくることです。新品もありますし、中古品(つまり、2006年くらいの新しいものなんだけれども、いったんほかの人が使ったのでむしろ新品より割安)もあります。
最初は、店によってそこまで値段設定が違うのかと思いましたが、40万台の「手作り品(と、お兄さんが称するもの)」は、仕上がりのていねいさからいっても音からいっても、昨日の「手作り品」レベルとは同等に見えません。何か「手作り品」の定義が違うのかもしれません。
まぁそれはいいです。どのみち説明を頼りに選んでいるわけじゃないですし。出してもらったものを次々、弾いては「これはない」と下げてもらって代わりを持ってきてもらい、結局47万のバイオリンでわりと好みのものを見つけました。
「今日弾かせていただいた中ではこれがいちばん好きです。で、もちろん値段からいえば(別の店で取り置きしている)73万より47万のほうがありがたいんですけど、47万とはいっても何度も買うことはできませんので、結局、惚れ込んでしまった73万のほうを買う決断をすると思うんです。だから…ここまで私が選ぶのをみて、好みはだいたいわかりましたよね?? 今まで出していただいたのよりもっと上の価格帯でいいです。この店にある中で、73万+21万の範囲内で、私がいちばん惚れそうな組を探していくつか持ってきてください」
そして、お兄さんが持ってきてくれたバイオリンはいずれも、さきほどまでの「手作り品」とは作りの良さが違うことがひと目でわかるものばかりです。値札がなんだか…バイオリンだけで110万とかついてて、なんか話が違うような気がしないでもありませんが、とりあえず気にせず弾いてみます。
すると、確かにとてもよいバイオリンです。強さとしなやかさを併せ持っていて、私の音じゃないみたいによく鳴ります(大きな音)。でも、音の傾向が明らかに私の好みではないものが3つのうち2つあって、どうやらこのお兄さんはあまり正しく私の好みを把握できなかったみたいです。セールスマンとしての腕の差でしょうか。
ともかく、ようやく、この店での結論というのが出てきました。
・PAOLO TRAVERSI 2009 グリザレス工房(クレモナ) 84万
・JP Bernard ベルギー(シルバー仕様) 35万
…えっらい、予算オーバーしてますけど??
実はこっから値引きがあります、ってことで、かくかくしかじか…そして、ケースもつけます。だいたいみなさん10万くらいのケース(たぶんBAM)を選んでいかれます。
つまり、ケース込みで100万くらいまでは引いてもらえるらしい。もっとも、ケース込みで値段設定されているとなると、高いケースを買う予定がない(軽さ重視でいくつもり)私にはやや不利だけど。多少交渉の余地がありそうなので差額分くらいはさらに引いてもらえるかもね。ということで、ぶっちゃけ同じ値段帯と思ってもいいでしょう。
でも、結論はすでに出たようです。
よい楽器、よい弓はありましたが、私の背筋はぞくっとしませんでした。
音のつや、やわらかさが違います。
ところで、お兄さんのアドバイスの中で、
(1) アルシェの弓(私が取り置きしてもらっているもの)はやわらかすぎて、数年うちに不満が出るかも
(2) そのクラスの楽器で証明書がついてないなんてありえない、何かごまかされているのでは
というのがありました。
(2) については、お兄さんの攻めどころが間違っています。私はありていにいってだまされるほどの知識すらなく、どこの誰が作ったものなのか、ならいいはずだとか、そういうのがないわけです。だから私をだますのに証明書の小細工は不要ですよ。それに、さすがに私と、子どもたちのピアノの先生を含めて長年お世話になってる楽器店がその部分で明らかなだましを入れてくるとは思いません。
(1) については、私もちょっと気になる部分がありました。今回の二店目の弾き比べをしている中で、私がかなり「やわらかめ」の弓を使っているときに良い評価をしがちであることがつかめてきたのですが、それが私の一貫した好みなのか、今後多少上達していく中で変わるものなのかがわからないということです。
それで、楽器としてはあれを買うが、弓は再度確認しよう、ということになりました。
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「今は、舞い上がってて、このこ(73万のバイオリン)と一生添い遂げようと思ってるかもしれないけどさ。まだ習い始めて間もないわけだし、自分もこれから変わっていくでしょ? ここでの『出会い』を信じていきなり一生もの値段のものを買っちゃうってことは、今後の『出会い』とか買う楽しみとかを放棄するってことなんだよ??」
「初めて試奏してみたお店でシナリオどおりはめられたってことはさ、別の店には別のシナリオがあって別の出会いがあるかもしれないじゃない。高額の買い物をするのに、一件だけってのはありえないよ。五件は回るでしょう」
しかし、比較して弾きこむ作業は、お店の人にびったりついてもらって二時間かかったものです。とてもじゃないけど五件回って、少なくともそのうち四件を断るなんてできそうにありません。でも、まずはあと一件いけば、値段付けの妥当性など、ある程度の感触が得られるかもしれません。
そこで、早速翌日、午後半休をとって別の楽器店にいってみることにしました。ずらりとバイオリンが並ぶ専門店です。事前に電話をかけ「初心者が試奏できる部屋を」とお願いしておいたのは同じです。私のお相手として出てきたのはなんと、ホストクラブ?? と思ったほどの髪形、黒服、イケメンのお兄さんです(o_o)
まず、こちらの状況を正直に話して、別の楽器店で取り置きしてもらっているバイオリンがあること、それより安い価格帯で同等に気に入るものがあるかどうか知りたいこと、あるいは同じ価格帯でもっと気に入るものがあるかどうか知りたいことを伝えました。
それで、とりあえず30万クラスから60万クラスくらいのバイオリンが並びました。お兄さんは、それぞれのバイオリンの特徴を説明しながら、次々調弦して渡してくれます。お兄さん自身は音階くらいしか弾かないこと、調弦がいまいちぴたっと合ってないことからして、どうも昨日の方ほどバイオリンはうまくないようです。ビブラートはかかってましたし私よりはだいぶうまいでしょうけどね。
なので自分が弾いてみることを中心に選んでいきます。いろんなキャラクターのバイオリンがあって、好きだったり、好きじゃなかったりしますが、昨日の店との大きな違いは、40万台の値札がついているものの中にも、ばんばん「職人の手作り品」が出てくることです。新品もありますし、中古品(つまり、2006年くらいの新しいものなんだけれども、いったんほかの人が使ったのでむしろ新品より割安)もあります。
最初は、店によってそこまで値段設定が違うのかと思いましたが、40万台の「手作り品(と、お兄さんが称するもの)」は、仕上がりのていねいさからいっても音からいっても、昨日の「手作り品」レベルとは同等に見えません。何か「手作り品」の定義が違うのかもしれません。
まぁそれはいいです。どのみち説明を頼りに選んでいるわけじゃないですし。出してもらったものを次々、弾いては「これはない」と下げてもらって代わりを持ってきてもらい、結局47万のバイオリンでわりと好みのものを見つけました。
「今日弾かせていただいた中ではこれがいちばん好きです。で、もちろん値段からいえば(別の店で取り置きしている)73万より47万のほうがありがたいんですけど、47万とはいっても何度も買うことはできませんので、結局、惚れ込んでしまった73万のほうを買う決断をすると思うんです。だから…ここまで私が選ぶのをみて、好みはだいたいわかりましたよね?? 今まで出していただいたのよりもっと上の価格帯でいいです。この店にある中で、73万+21万の範囲内で、私がいちばん惚れそうな組を探していくつか持ってきてください」
そして、お兄さんが持ってきてくれたバイオリンはいずれも、さきほどまでの「手作り品」とは作りの良さが違うことがひと目でわかるものばかりです。値札がなんだか…バイオリンだけで110万とかついてて、なんか話が違うような気がしないでもありませんが、とりあえず気にせず弾いてみます。
すると、確かにとてもよいバイオリンです。強さとしなやかさを併せ持っていて、私の音じゃないみたいによく鳴ります(大きな音)。でも、音の傾向が明らかに私の好みではないものが3つのうち2つあって、どうやらこのお兄さんはあまり正しく私の好みを把握できなかったみたいです。セールスマンとしての腕の差でしょうか。
ともかく、ようやく、この店での結論というのが出てきました。
・PAOLO TRAVERSI 2009 グリザレス工房(クレモナ) 84万
・JP Bernard ベルギー(シルバー仕様) 35万
…えっらい、予算オーバーしてますけど??
実はこっから値引きがあります、ってことで、かくかくしかじか…そして、ケースもつけます。だいたいみなさん10万くらいのケース(たぶんBAM)を選んでいかれます。
つまり、ケース込みで100万くらいまでは引いてもらえるらしい。もっとも、ケース込みで値段設定されているとなると、高いケースを買う予定がない(軽さ重視でいくつもり)私にはやや不利だけど。多少交渉の余地がありそうなので差額分くらいはさらに引いてもらえるかもね。ということで、ぶっちゃけ同じ値段帯と思ってもいいでしょう。
でも、結論はすでに出たようです。
よい楽器、よい弓はありましたが、私の背筋はぞくっとしませんでした。
音のつや、やわらかさが違います。
ところで、お兄さんのアドバイスの中で、
(1) アルシェの弓(私が取り置きしてもらっているもの)はやわらかすぎて、数年うちに不満が出るかも
(2) そのクラスの楽器で証明書がついてないなんてありえない、何かごまかされているのでは
というのがありました。
(2) については、お兄さんの攻めどころが間違っています。私はありていにいってだまされるほどの知識すらなく、どこの誰が作ったものなのか、ならいいはずだとか、そういうのがないわけです。だから私をだますのに証明書の小細工は不要ですよ。それに、さすがに私と、子どもたちのピアノの先生を含めて長年お世話になってる楽器店がその部分で明らかなだましを入れてくるとは思いません。
(1) については、私もちょっと気になる部分がありました。今回の二店目の弾き比べをしている中で、私がかなり「やわらかめ」の弓を使っているときに良い評価をしがちであることがつかめてきたのですが、それが私の一貫した好みなのか、今後多少上達していく中で変わるものなのかがわからないということです。
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