アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

具体的イメージつきの演奏ってありなの?(のだめ三巻)

2012年08月13日 | ピアノ
「のだめ」の話の続きです。

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落ちこぼれの寄せ集め? 峰くんをコンマスとするSオケを率いて四苦八苦している千秋。
「だからなんでそんな世界なんだー!!」とブチ切れるシーンがあります。

峰「せっかく歴史の勉強までしてナポレオンの雄姿を表現しようとしているのに!!」
千秋「音で表現しろ! 音で! 勝手に物語やイメージをつけるな!!」

ここで切れたのは、峰たちがバイオリンを上に向ける妙なパフォーマンスをしたからですが。ま、そこまではしないにしても、バイオリンやピアノを弾くときに、オーバーアクションな人と、おとなーしく弾いてる人がいますね。手をそこまで高く上げる必要あンのか!? とか。ランランの演奏動画があそこまで人気出たのも、百面相とか派手系のアクションが関係ないとはいえないし。

このあと、悩んでいる千秋を尻目に、のだめがピアノで同じ曲(ベト3)を弾いています。「いかずち~!」とか「大雨~!」「どっきゅーん!」「足音足音♪」「泥棒泥棒♪」とか、なんか勝手なイメージとストーリーが展開されているらしいです。

めちゃくちゃではあるんだけど。「湧きあがる はしゃぎまわる せまってくる 純粋で 計算のない 個性…」。そこで、千秋は気づきます。「あ…そうだ あいつらみんな「のだめ」なのか…」

ところで、ここでののだめのピアノは、「オーバーアクション」という意味ではありません。頭に浮かべているイメージが具体的で勝手な世界なのです。こういう演奏というのは、ありなのでしょうか??

千秋はたぶん、やっぱり「なし」だとは思っているようですが、Sオケからいい音を引き出すには「のだめ」系ということに気がついて、土壇場で方針変更。
「はじめにコンマスがやろうとしてた…ナポレオン? まぁアホっぽいけどそういうイメージも大切にしてみようと思う…今回は」「あのままじゃダメだけど オレなりに考えてきたから やってみようか」
そして、Sオケコンサートを大成功に導きます。

そういえば、ヤマハでピアノを習っていたとき、私がやたら平板な演奏をしていると、先生がいろいろ語りを入れてくれたことがありました。モーツァルトだったら「劇」調の、お姫様が囚われて王子様は助けにいったんだけど途中で横道に反れてアレアレ…とか。民族調の音楽だったら、どんな酒場にどんなおばさんとおじさんがいてどんな歌をうたっているとか踊っているとか。

そこまで具体的だとやっぱり邪道かもしれないですが、先生はとにかく、平板な演奏よりは何かあるほうがいいといいたかったのだと思います。また、こんなことも言ってました。先生自身はよく植物のイメージを使うとか。「植物のつるがからみながら伸びていくイメージで」

あるいは、しぶかう先生が「音楽の流れを手で描(えが)く 」という記事で書いていた、手を叩いたり、弧を描いたりしてその音楽のノリをイメージする方法。

曲線か、植物か、人物か、動作か、なんであれ、音楽のフレーズ感やグルーヴ感、あるいは音色を無理なく作るために工夫されているものだと思います。工夫のない演奏よりはある演奏。つまらない演奏よりはけれん味のある演奏を!?

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コメント (12)
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