アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

音楽の薀蓄を語ろう(のだめ11巻)

2012年08月21日 | ピアノ
指揮者コンクールで千秋が一位になったパーティー席上で、オケにいたロランが千秋に話しかけたくてうずうずしている。

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←何を考えてピアノを弾きますか?

「だって話したいことたくさんあるんだ ラヴェルのこととか バルトークのこととか!」
「千秋はきっとすごいうんちくがあると思うんだよ」

確かに、千秋は大量の薀蓄を持っていて、ちょんとつつけばダーーーーッと流れ出てきそうな人だ。ま、そうでなかったらさすがに指揮とかできないだろうけれども…指揮でなくて、ピアノがうまい人の中には、薀蓄(理屈)派とそうじゃない人(感性派?)がいるんじゃないだろうか。

ちなみに、のだめはベトソナ悲愴を弾くとき、千秋に「おまえどういう解釈してこの曲弾いてンだ?」と聞かれてこう言っている:
「あの……イメージなんですけど
実家が新築した時二階に玄関ができて引越し中何度も会談を上り下りしなきゃいけなくて
悲しい顔をしているおじいちゃんとおばあちゃんなんデス
階段の下りは上りより楽なんで長調のところは気持ちいいんデス
でも結局疲れ果ててこの第一楽章の最後はまた短調で嫌になって終わるんデス
だから最初と最後の和音はおばあちゃんの嘆きの訴えなんデスよ」(12巻)

いやもう理屈もへったくれもなくって(^^;;
まぁ何にも考えてない演奏というわけではないんだけど。

理屈派かどうかって、なんだか男女差があるような気がするけどどうかなぁ??
shigさんとかshukuさんとか、いくらでも薀蓄がありそうだけど(^^) ほかにも、男性で理屈系の人はたくさん思い浮かぶ…
それに対して女性ではあんまり?? 考えていても匂わせないだけという可能性はあるが。

私の知る限りでは、こまたろう母さんがちゃんとあれこれ考えて弾いている人かな。曲の構成から和音から、ピアノの癖から部屋の響きまで、すみずみまで考えて弾くタイプ。もっとも、私が仮におんなじ深さで考察をしたところで、技術がないから演奏に反映されないと思うけど(-_-;;

理想をいえば、理屈の裏づけもあり、豊かな感性があり、それらを生かす技術もあるって三位一体になれば最強なんだろうけど。

どれもアレなんで気長にちょっとずつ。自分のキャラからいえば「理屈」面から攻めるのが一番切り崩しやすいはずと思うんだけど、これがまた、あまりに素養が欠けているのでどこから手をつけたらいいかわからない。

のだめが留学したてのとき、アナリーゼの授業でみんなの会話(「このころのブラームスは歌曲もいっぱい書いていて」「最初のフレーズの和声はサブドミナントの和音の1小節交代でできているね」「旋律を構成する動機は…」など)が外国語にしか聞こえず(っつか外国語だ)どよんどよんになっているシーンがある。アナリーゼの授業というのは理屈を磨く授業なんだろうけど、この場合でいうと、みんなとディスカッションをできるだけの基礎知識がないからこういう場があっても(ないけど)役に立たない。

こないだショパンのワルツを暗譜しようと「試みた」ときみたいに、あれこれ考えていればいつか話が見えてくるのか? あるいは何か本を読めば??

…今、あなたは自分が練習中の曲について、どれだけの薀蓄を語れますか?

----オケ練をこっそり聞いてたのだめに千秋のセリフ(16巻):
中世ではその音楽理論を熟知して「理性の力によって作品全体に対し入念に音楽を判断できる人」を「音楽家(ムジクス)」といって
ただ音を歌ったり演奏したりする人を「歌い手(カントル)」といった
----

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 中高一貫教育
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする