アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ハノン、ツェルニーをやらないとどうなるかというと

2012年08月15日 | ピアノ
…私のようになります(^^;;

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小さいころ、ピアノを習っていました。確かバイエルから入って、それが終わったらブルグミュラー25番やって、それが終わったらツェルニー30番に入ったんです。それで、7個やってピアノやめました。

それにしても、思うんですけど、ブルグ25番とツェルニーが同一線上(?)に乗ってるのがどうも解せませんね。軸が違いすぎるような。でも当時はわりとスタンダードな進行というものが厳として存在していて、違う先生に習っている子との間であってさえ、「どこまで進んだ?」なんて会話が成立し得たような記憶があります。

私が、練習するの嫌になってやめたことと、ツェルニーさんは、関係あるのかもしれませんが、なにしろ昔のこととて覚えていません。別に嫌になってから強制されたことはなくて、私が嫌だと言い出したら瞬殺で(笑)やめさせてくれたもので、トラウマとかは一切ないです。そしてハノンは、開いたこともない…

それからはるか年月が経って、ヤマハの個人レッスンでピアノを再開したときには、映画音楽から始まって、「次これ弾きます」といって持っていくだけ。基礎練習をするように指示されたことはなく、というか私が拒否るだろうと思ったからなのかもしれませんが、大人が30分のレッスンでやってて、基礎練習を丁寧に指導してたら曲を弾く時間がなくなっちゃいますしね。

それでまぁ、そのように、ハノンもチェルニーもまったくやってないと(正確にいえば30番のうち7までしかやっていないと)、選曲がたいへん狭まります。

リストの超絶技巧系はいうに及ばず、ショパンもスケルツォやエチュードは論外、ワルツ、ノクターン、マズルカ、プレリュードあたりの一部のみ(平たくいってゆっくり系)が選択肢になります。

それで、漠然とですが「曲の難易度順」というのがあるとしますね。ピアノ教師は、それを頭において、「こんなのを弾いてみたら」と推薦したりするわけです。ところが…

その先生の頭の中にある難易度順というのが、なんだかこう、指が動く動かないということについての限界をまったく斟酌しない順序で並んでいるらしく(曲のとらえやすさ、音楽的な難しさ?)、私があの曲やこの曲をまぁまぁに弾いたから、このくらいの曲は弾けるはず…と考えるところに、ずら~っと、「速い系」の曲が混じっているんです。

だから、私が、清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちで、軍隊ポロネーズを持っていこうとしますと、先生は「そんなつまんない曲やめなさい」といって「英雄のほうがいいわよ♪」とカロヤカに言うとか(-_-;; もうわけわかんないんですけど。八年も教えてくれてたのに、私が未だに「子犬のワルツ」「シューベルト即興曲」とか弾きたくても弾けないことはわかってなかった様子です(先生の基準でいうと、たとえばフォーレのノクターン一番だったら「子犬のワルツ」よりはるかに難しいはず)。

幼いころから指の訓練を積んできた先生にとっては、「指は好きなだけ動く」が前提で、でもそのうえで曲の難易度というのはあるんですがね。とにかく、私の弾ける弾けないとはえらく違う軸みたいでした。

今日の電車で、「ピアニストという蛮族がいる」(中村紘子)という本を読んでいたのですが、その中に「一般論として、ピアノ演奏における基本技術というものは、だいたい十二歳くらいから十五、六歳が一つの山場となる。」とありました。これは、ピアニストになる場合の話であって、別に大人になってから趣味ピアノを始めてもかまわないのですが、やっぱり、「ばりばり」弾けるかどうかというのは、そのくらいまでに「お指の体操」をしっかりやっていたかどうかにかかってくるような気が(周囲の人々を見ていると)します。もちろん、ピアノのうまい下手というものは、「ばりばり」弾けるかどうかだけではありませんが。

それで、では大人になってから、というか四十より五十が近くなってから(^^;; いまさら基礎練習をした場合、しないのと比べてどのくらい「技術的」に改善するのかというのは、私にはさっぱりわかりません。あんまりそんな実例も聞きませんし。

今後、「技術的向上」を目指して今と違うなんらかの手を打つのか?? それとも、選曲範囲が現状のままでも、とにかく一生弾ききれない数のピアノ曲は存在するんだからそれでよしとするのか?? はなひめの受験が済んだころ、一度そのようなことを検討してみたいと…ちょっと思っています。


(2019年9月2日に補足の記事を書きました「「ハノン、ツェルニーをやらないとどうなるかというと」後日談」


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コメント (24)
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