アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ピアノバトル!!

2017年01月06日 | ピアノ
毎年恒例のイロモノオフ、今年も三月にあるのですが、今回のテーマはなんと「ピアノバトル」。

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えー、アウェイ感あるなぁ、なにしろ平和的な人間だから(単にお指がよく回らないだけともいう)

ピアノバトルというと、ヴィルトゥオーゾたちが派手な曲を弾きまくって腕を競うイメージですよね、ベートーベンとかめっちゃ強かったらしいけど。
ピアノバトル例(Beethoven vs. Steibelt)

こういうノリで行け、っていうなら弾けるものがありませんよー。今年はパスか??

私はいつも「自分の技量におさまるこじんまりした曲」ばかり弾いてるわけじゃなくて無謀チャレンジをいろいろといたしておりますが、たとえばブラームスバイオリンソナタの伴奏やら、フォーレのノクターンやら、といってもそりゃややこしいだけで「超速」曲ではない。

どっちかっていうと、大辻ゴン「あさがお」みたいに楽譜白すぎて間が持てない心配のあるもののほうが、弾いてても楽しく、聞いた人の評判も(比較的)よいように思います。

まぁ、あんまりテーマにこだわらず弾きたい曲を弾くことにすれば、あとはスタッフさんが「おいしくこじつけ」てくれるそうだからそれでもいいんですけど。

でもせっかくならちゃんと自力でテーマに沿う曲を。と、思い出したのが前から気になってたこの曲です:
アルカン/歌曲集第2集より「ファ」Op.38b No.2

変な曲が多いと評判のアルカン曲の中でもとりわけ変な曲のひとつかと思いますが、
とにかくこれ、曲の最初から最後までずーっと
「ファ」
が鳴ってるの。

移動ドでいう「ファ」のことじゃなくて、ほんとに鍵盤上の「ファ」を固定です。三拍子で、ひたすら「ファーファーファー」って繰り返すんです。

短い曲ですがいろいろ転調は出てくるので、その場において「ファ」っちゅー音が何なのかはその都度変わるってわけです。最初はとにかくぜんぜん合ってないっていうか、調和しないファがしつこく鳴り続けてるんだけど、それに慣れてどうでもよくなる(?)ころには突然転調して調和するようになっていたり。途中はなんか遊園地でも来たかのような楽しい瞬間もあったのだけどどうやらそれは幻だったらしく。

また変なふうにねじれてきて不調和はどうしようもないところまで行きついちゃって、最後はあぁやっぱりねって絶え入ってしまうの。

「ファ」はずっと一貫してるのに、ころころ変わってるのは周りなんだよ!! っていうか。

上にリンクした演奏は、どこのどなたか存じませんが、鮮やかで超速で、この曲の魅力をある意味上手に引き出していると思うんだけど、私の演奏はどう練習してもこんなふうにはなりません。

でも、すごくゆっくりから弾いてみると、おもしろくて気になってハマるというか、案外きれいじゃんと思う部分もあり、最初は「奇をてらう」的な発想でもあったのだけど、そうじゃなくてほんとにいい曲だから弾いてみたい!! 紹介したい!! という気持ちになってきました。

さらっと鮮やかに弾かれちゃうと、一回聞いたくらいじゃぜんぜんわからなくなっちゃってる魅力もいろいろ隠れてる曲だと思うんだ。

というわけで、鮮やかでない仕上がりの、でも「こんなふうにおもしろい」という、闘う「ファ」を弾くべくさっそくエントリーしてまいりました(^-^)v

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