アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

すごすぎて笑ってしまうピアノ

2017年01月16日 | ピアノ
ずいぶん前の話になるけど、島田夫妻っていう芸人さんがいて、「芸人デュエット歌合戦」という番組に出ていました。

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歌った曲は「ジュピター」なんだけど、この方たち、お笑い芸人といっても本職のオペラ歌手でもあるので、このデュオのうまさハンパなくって(そりゃそうだ)、もうスタジオじゅう圧倒されて、聞いてる表情はなんかみんな笑ってる…!?

聞き終わって「うますぎて笑ぅてましたよみんな」みたいなことを誰かが言ってました。なぜ人はすごすぎると笑っちゃうんだろう?

(動画がありました→Shimada fusai)

* * *

日曜日の「題名のない音楽会」で森下唯さん出てるよって、きーちゃんさんがすかさずLINEくれて(ありがとう!!)途中からですが見ることができました。特集は、ピアノの超難曲ってな話だったのですが、それで当時素晴らしい高速を実現していたところの「鉄道」を表した曲(アルカン)を弾いていました。

カメラアングルが、上からばっちり手を映していて、とても興味深く見ました。演奏会、生で聞いてたってこんなガン見はできないものね。無駄なく超速で正確無比な動きにホレボレ…(^-^)

この番組、司会者は五嶋龍くんですが、ときどき龍くんの顔が映されると、
笑ってます(^^;;

曲が終わると…「失礼ですが、なんだか笑ってしまいました」と龍くん。

森下さんは「いえそれで本望ですよ。アルカンもたぶん、笑ってほしくて書いたと思います」

超絶技巧すぎると、こんなん書くやついるんだ!! (弾くやついるんだ!!) ってなんだか笑っちゃう。

パガニーニとか、それに影響を受けたリストとか、そのあたりは「ヴィルトゥオーソの時代」というか、超絶技巧のオレすごい的な演奏が流行った時代らしく、そのころそうやって超絶技巧曲を作曲してた人ってのは、別にリストやアルカンだけじゃなくてあまたいて。

そのなかから、少数が生き残って現在も演奏されたり聞かれたりしているのですよね。

森下さんは番組の中で、
「単に超絶技巧をみせるためではなく、その技巧を必要とする音楽がある」
というようなことをいっていました。つまり、表現したいものが元にあって、そうすると超絶技巧になっちゃうという、必然みたいなもの。

たとえば、鉄道というものを見て、その「高速」とか「メカメカしいところ」とか「機械音のリズム」とかを表現したいと、曲も超高速になる、というような。

この場合はほんとに、「その技巧を必要とする音楽」だったんでしょうし、単にひけらかしでしかない薄っぺらいのは残らなかったということでよろしいかと思います。

この番組、森下さんのほかに福間洸太朗さんというピアニストが出ていて、バラキレフのイスラメイを弾いていました。クリアで迫力ある弾きっぷり、これまた無駄のない美しい手の動き…この曲がもともと笑いを狙ってるかどうか知りませんがやっぱり笑っちゃいます。ここまでやんなきゃいけないのかい、みたいな。

この方もすごい、けど弾き方がなんとなく(日本の)音大出っぽさがない…ものすごくうまいアマチュアみたいな(いい意味で)、と思って検索してみたら、都立の普通高校出てから音大いかないでいきなり留学した人だって。変わった人だね(←ほめてる)

おもしろそうだから録音探して聞いてみよう。

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