ピアノ関連の映画といっても、「ピアノマニア」とか「シーモア先生」とかはいいよね。本物のピアニストがピアノ弾いてるだけで(そして本物の調律師が調律してるだけで)なんにも「ふり」はいらないもの。まぁいずれも映画というよりドキュメンタリーで、別に映画としては(…以下自粛)
←将棋の駒をぺし、ってしただけで「プロ棋士じゃない」ってバレちゃうものね
ピアノ弾いてる「ふり」って案外難しくないですか?
昭和のテレビドラマ、「疑惑の家族」…前にブログで書いたことあるけど富田靖子主演のやつね、
(過去記事「こんなに笑えるクラシック…が昔もあった」)
風間氏なんてほんとひどくて、ぜんぜんピアノ弾いてるようには見えなかったもの。(世界的大ピアニストの役なのに!!)
富田靖子は簡単な曲なら弾けるらしくてそれよりはマシだったけど、それにしたって弾いてないことバレバレ。
21世紀になって「のだめカンタービレ」になると、ピアノシーンの本気度がぐぐっとアップしていて、ピアノシーンのリアル度も桁違い。
何が違いかというと、まず、シーンのリアリティを追求しているのかどうかという(^^;; 基本姿勢が違うっちゃ違うんだけれど、「疑惑の家族」だって音楽指導はついてはいたんですよ。
(私は高校生のときにその方に二回レッスンを受けて、ピアノ再開しようかな的気運に水を差されたという因縁があるのだ)
けど、チャイコフスキーのピアノ協奏曲の出だしで、
音が低いほう、真ん中くらい、高いほう
を叩けって指示はできても、その叩き方がもぅもぅ、
ぺちゃん、ぺちゃん、ぺちゃん、
ぺちゃん、ぺちゃん、ぺちゃん
で、そんなピアニストはいないわ(-_-;;
「のだめ」の場合は、指導のほうもすごい気合入ってたみたいだけど(クラシック業界を一気に盛り上げようという感じでプロの人がたくさん協力していた)、
俳優さん本人もほんとうに熱心に練習していたんですよね。
「…二小節で間違えるな!!」のモーツァルト二台のピアノのためのソナタも、なかなか名シーンに仕上がってますよ。
「本物の音らしいところを弾く動作」については練習の成果がばっちり出ているし、
ピアニストがほんとうに弾いている手だけ映すところと、
俳優さんの顔と手を両方映すところと、
俳優さんの手以外を移すところと、
うまく編集してわりと違和感のない仕上がりです。
同様に、たとえば千秋がバッハ協奏曲の弾き振りをするときなんかも、迫力あるシーンになっていました。
一番違和感ありありだったシーンは、のだめがショパンのピアノ協奏曲を弾くところかな。つまり、
「手をそのへんに当てる」は練習すればかなりできるけど、
「胸から上くらいの動き」はどうにもならないみたいです。
実際聞こえている音はプロのもので(ランランの演奏でしたっけここは)、その音とのだめの体の動きが、物理法則としてつじつまが合わないんです。古典派までくらいの曲なら上半身のオーバーアクションいらないんで、やりやすいんでしょうね。
吹き替えなのによくできていたと思う映画は「戦場のピアニスト」のショパンバラード一番です。この俳優さんも猛練習したようですが、もともとある程度弾ける人で、音は吹き替えだけれど、実際ほぼバラード一番が弾けるくらいだったとか(ソース求む、どこで見たのかわからん)、まぁでも実際ある程度は弾けないと弾いてるようには見えないというのはほんとうです。
自分の姿は見たくないので(笑) 発表会とかの記録を残すときも滅多に動画は取りませんが(音のみ!!)、
たまに取ってもらったりとかして見ると、
これ、音消してみてもあんまりうまい人には見えんな(-_-) って思いました。
もちろん実際弾いてるわけですから、出てる音と体の動きのつじつまは物理法則的には合ってるんですが、
なんか無駄があったり、力んでたり、ぎこちなかったり、力弱かったり…
これに、ピアニストの音をかぶせて、「世界的ピアニスト」の役をしようとしたら(しないけど)ぜんぜん無理な感じです。
そういうことを考えたのは、こないだの「題名のない音楽会」を録画してリピリピ♪してたら、もう森下さんと福間さんのピアノ弾く動作が美しくて理にかなっていて、これでなきゃ超絶技巧曲は弾けないんだろうなって思ったからです。
いや別に超絶技巧曲を弾こうってんじゃないし、カタチから真似してどうなるというものでもないけれど…
たまには録音でなくビデオを取って、自分のピアノ弾く動作を見てみたら何か気づくこと(直すこと)があるかも。
…あ、でもやっぱあんまりやりたくないや(^^;;
にほんブログ村 ピアノ ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 中高一貫教育
「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
←将棋の駒をぺし、ってしただけで「プロ棋士じゃない」ってバレちゃうものね
ピアノ弾いてる「ふり」って案外難しくないですか?
昭和のテレビドラマ、「疑惑の家族」…前にブログで書いたことあるけど富田靖子主演のやつね、
(過去記事「こんなに笑えるクラシック…が昔もあった」)
風間氏なんてほんとひどくて、ぜんぜんピアノ弾いてるようには見えなかったもの。(世界的大ピアニストの役なのに!!)
富田靖子は簡単な曲なら弾けるらしくてそれよりはマシだったけど、それにしたって弾いてないことバレバレ。
21世紀になって「のだめカンタービレ」になると、ピアノシーンの本気度がぐぐっとアップしていて、ピアノシーンのリアル度も桁違い。
何が違いかというと、まず、シーンのリアリティを追求しているのかどうかという(^^;; 基本姿勢が違うっちゃ違うんだけれど、「疑惑の家族」だって音楽指導はついてはいたんですよ。
(私は高校生のときにその方に二回レッスンを受けて、ピアノ再開しようかな的気運に水を差されたという因縁があるのだ)
けど、チャイコフスキーのピアノ協奏曲の出だしで、
音が低いほう、真ん中くらい、高いほう
を叩けって指示はできても、その叩き方がもぅもぅ、
ぺちゃん、ぺちゃん、ぺちゃん、
ぺちゃん、ぺちゃん、ぺちゃん
で、そんなピアニストはいないわ(-_-;;
「のだめ」の場合は、指導のほうもすごい気合入ってたみたいだけど(クラシック業界を一気に盛り上げようという感じでプロの人がたくさん協力していた)、
俳優さん本人もほんとうに熱心に練習していたんですよね。
「…二小節で間違えるな!!」のモーツァルト二台のピアノのためのソナタも、なかなか名シーンに仕上がってますよ。
「本物の音らしいところを弾く動作」については練習の成果がばっちり出ているし、
ピアニストがほんとうに弾いている手だけ映すところと、
俳優さんの顔と手を両方映すところと、
俳優さんの手以外を移すところと、
うまく編集してわりと違和感のない仕上がりです。
同様に、たとえば千秋がバッハ協奏曲の弾き振りをするときなんかも、迫力あるシーンになっていました。
一番違和感ありありだったシーンは、のだめがショパンのピアノ協奏曲を弾くところかな。つまり、
「手をそのへんに当てる」は練習すればかなりできるけど、
「胸から上くらいの動き」はどうにもならないみたいです。
実際聞こえている音はプロのもので(ランランの演奏でしたっけここは)、その音とのだめの体の動きが、物理法則としてつじつまが合わないんです。古典派までくらいの曲なら上半身のオーバーアクションいらないんで、やりやすいんでしょうね。
吹き替えなのによくできていたと思う映画は「戦場のピアニスト」のショパンバラード一番です。この俳優さんも猛練習したようですが、もともとある程度弾ける人で、音は吹き替えだけれど、実際ほぼバラード一番が弾けるくらいだったとか(ソース求む、どこで見たのかわからん)、まぁでも実際ある程度は弾けないと弾いてるようには見えないというのはほんとうです。
自分の姿は見たくないので(笑) 発表会とかの記録を残すときも滅多に動画は取りませんが(音のみ!!)、
たまに取ってもらったりとかして見ると、
これ、音消してみてもあんまりうまい人には見えんな(-_-) って思いました。
もちろん実際弾いてるわけですから、出てる音と体の動きのつじつまは物理法則的には合ってるんですが、
なんか無駄があったり、力んでたり、ぎこちなかったり、力弱かったり…
これに、ピアニストの音をかぶせて、「世界的ピアニスト」の役をしようとしたら(しないけど)ぜんぜん無理な感じです。
そういうことを考えたのは、こないだの「題名のない音楽会」を録画してリピリピ♪してたら、もう森下さんと福間さんのピアノ弾く動作が美しくて理にかなっていて、これでなきゃ超絶技巧曲は弾けないんだろうなって思ったからです。
いや別に超絶技巧曲を弾こうってんじゃないし、カタチから真似してどうなるというものでもないけれど…
たまには録音でなくビデオを取って、自分のピアノ弾く動作を見てみたら何か気づくこと(直すこと)があるかも。
…あ、でもやっぱあんまりやりたくないや(^^;;
にほんブログ村 ピアノ ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 中高一貫教育
「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)