アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

きれいな音色を出すためのツェルニー練習

2017年01月22日 | ピアノ
またろうが中一のとき、学校の合唱コン(クラス対抗の、全員出るやつね)を聞きに行ったら、まぁ中一男子ってのは基本、サルなので女子もたいへんだわ。

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まぁ、コンクール当日はきちんとしようとしていたけれど。練習まじめにやらないし、声変わりとかの問題もあるし、とにかく男子の声がほとんど聞こえないくらいのクラスも多くてたいへんなの。それが、中二、中三と学年が上がれば見違えるように改善していって…

中三のあるクラス、伴奏をしていたのが課題曲も自由曲も同じ男子だったんだけど(それぞれの曲を別の子が伴奏してるクラスのほうが多い)、もう課題曲の伴奏の最初の音が鳴ったときから、びびび!! って電流が走ったんです。なに、この美しい音!!

同じピアノとは思えない。音色がすばらしいだけじゃなくて、伴奏としてもほんとうに良くって、自由曲は超難曲(たぶん伴奏でこの子がいるから選んだ)の「花をさがす少女(参考音源)」を完璧に。楽譜はおいてなく、指揮者のほうガン見で弾いてた。

すっかりヤラレて(あ、またろうのクラスの歌は、中一の中ではまぁまぁでした)、次にヤマハに行ったときに「すごいピアノうまい子がいた」と受付で話していたら、「あら、それ〇〇くんじゃない? アンダンテさんと同じ先生に習っているわよ」…なんと私が姉弟子(早くから習ってる)でした(o_o)

それで、先生に「〇〇くんの伴奏聞きました。音がびっくりするほどきれいで」というと、「〇〇くんのレッスンは一時間でやっているけど、最初の15分くらいは音階なの。音階はきれいな音色を出すためにとても効く練習なのよ。でもアンダンテさんやりたくないわよね?(←ずばりお見通しである)」

(っていうか、ヤマハのレッスンはふつう30分だし、その教室はピアノ習うんでもヤマハアップライト、しかもメンテナンスがぐだぐだだし。ちょっと話がおかしいような…

というのは実は種明かしがあって、彼はヤマハの体験レッスンに来たとき、先生はよいけれどこのピアノでは習いたくないといったんだって。それで、先生は彼の自宅に行ってレッスンすることになったのだった。)

この話って、またろうが中一のときってことはもう10年以上前のことだけど、これってすごくない??

音階が、「お指の体操」ではなく、「きれいな音色を出す練習」だと思っている先生に習ってたわけですよ私は。
(あまりその状況を生かせていなかったが)

さて、音階練習でなぜ音色がよくなるかって話だけど、
ひとつには、人間、何度も動作を繰り返すことで、無駄な力や無駄な動きがなくなり、動きの正確さも増すっていうふうにできているわけだから、当然音色も改善する。ということがある。卓球の千本ラリー、剣道の素振り。

そういう、動作の「洗練」というのかな、そういうことは、ややこしい曲ではなくシンプルな音の並びを繰り返したほうがたぶん起こりやすいということですよね。

そしてもうひとつには(実際、こちらの効果が大きいんだと思うけれど)、耳で音色をキャッチして良し悪しをフィードバックしながら、音がきれいに鳴るポイントをつかみ、またその動作に再現性があるように熟練するということ。

こちらも当然、「音を並べる」だけでややこしくて必死になっちゃう「曲」ではなくて、十分、音色を味わったり弾き方を工夫したりすることに集中できるよう、音階が好都合だというわけですね。

そう。理屈はわかる。

けど、ただ音階を繰り返し練習するってのも、なにしろ意識低い系だから(^^;; 無理。というのも、そんなに回数やる気がするわけがないということだけじゃなくて、「きれいな音が出ているか」真剣にフィードバックする気にならないだろうってことね。

だから、「理屈はわかった」けど、あまり真剣に「音階練習」の実施について検討したことはないんです。私がやるわけはない、ということで。

しかし、めるちゃんでちょうど音階っぽいツェルニーを弾いてみたら→ツェルニー30番より8番

なんかかわいいし楽しいし(^^)
これならもっときれいに弾きたいなって思って練習するかも!!

もちろん、シンプルに「音階」のほうが、まんべんなく練習できるというメリットとかあるんですけど、
そんなこといってもねぇ…
やる気が起きなきゃ意味ないから。ツェルニーならかなり近い趣旨で活用できると思うよ。

こんどのレッスンは、チェルニーの8番も持っていこう。(メインはアルカンの「ファ」)

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コメント (2)
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