アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

木火土金水と音楽の星座

2017年08月06日 | ピアノ
「音楽の星座」イベントはピアノが中心ですが、たいていいつも別楽器が混ざっています。今年は弦も管も歌もありました。

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歌は海実さん(ソプラノ)とおゆきさんのベルクでした。私が海実さんの伴奏をさせてもらうときはいつも狭いトコ(サロンエスプリとかうちとか)なので、ちゃんとしたホールで響く歌声に圧倒されました。ほんと素敵な声です。せっかくのホールとピアノなのでピアノ弾かなくちゃと思ってしまいますが、いいピアノの伴奏でいいホールで他楽器というのはなかなかお得かもしれません。

え? 私のバイオリン?? これ、広いところで聞くとよけい「けちょさ」が目立つと思うよ。やめとこ。。

びっくりしたのは、弾き語り…というか、ふつう弾き語りというとピアノ弾きながら歌うんですが、この場合はほんとに語り(朗読)。ピアノを弾きながら、ハイアームの詩「ルバイヤート」を英日交互に語ります。そしてまたピアノがおもしろい(ペルシャ風?)。この発想はなかった、という感じのパフォーマンスでしたが、これが演奏者の娘さんが作曲したとかで二度びっくり。演奏(と語り)がまたすばらしくてトリプルびっくり。この方、何者なん??


さて、毎年三月恒例のイロモノオフではいつも「怪奇幻想」なり「ソナチネ」なりテーマがあってそれに縛られる(ただしこじつけあり)わけですが、「音楽の星座」はどんな曲もOKです。ただ、聴く側にとって聞きやすく興味深く聞けるように、コンサートとして「編纂」してあるところがミソで、毎年いろんな工夫が凝らされています。

今年は、「木火土金水」と「月日」という六部に分けられていて、参加者はそのどれかを申請することになってました(思いつかない人は事務局に丸投げしてもよい)。私は二台ピアノでしたので迷う余地なく「月日」でしたが。

プログラム冒頭の「ご挨拶(by夜毎屋さん)」によれば

「今年のテーマはエレメンツ。
世界を形作る5つの象徴と空を支配する2つの象徴を組み合わせて客席の皆様を音楽の神秘へ誘おうという試みです。
(略)
その昔、錬金術という魔法で世界の神秘を解き明かそうとしたように、5つの象徴を鍵に音楽の神秘の扉を開きます。」

とあります…あれ、5つっていうのは東洋的発想(五行)、錬金術では4つじゃないっけ。
ま、細かいことはいいとして(^^) ともかく4つだか5つだかで元素を尽くしているんだから、いかなる曲だってそのどれかに当てはまるかっていえば、まぁどれだかわからない曲もたくさんあります。そのどれに入れるかは気合!! と本人の希望と事務局の都合です。

やってみたらば案外希望は偏らなかったみたいでうまく収まりました。

きーちゃんさんが弾いた、ギロック「雨の日の噴水」なんて誰も迷いませんね。
ところで、きーちゃんさんはめずらしく(バイオリンでなく)ピアノでの登場です。なかなかいい感じで弾いてたと思いますが本人的にはもっと弾けるはずだった悔いが残るそうです。中川先生にもよく、きーちゃんさんは本番強いと言われますがピアノだとなかなか思うようにはいかないようで、これはもう私も同じくです。バイオリンはたいてい本番が一番よい出来だったりするんですがピアノでそんなことは滅多にありませんね(と、誰とはなく同意を求めてみる)。

これは、一説によればピアノは舞台上で孤独だからとも、そもそも音数が多すぎるからだとも言われます。

次にメンデルスゾーンの幻想曲が来てなんのエレメンツかよくわかんなくなったところで、部の最後におゆき先生のラヴェル「海原の小舟」がきてビシッと「水」で締まります。

「金」「木」「火」の部はそれぞれshigさんのドビュッシーで締めてました。artomrくんの吉松でオープンしてshigさんのドビでクローズすると、おぉ始まって終わったという感じで、よい収まりです。

やたらと長丁場の会ですから、さすがに六部全部客席で聞いたって人はいないのではと思いますが、演奏者以外のお客様もけっこういらっしゃるのがこの会の特徴です。知り合いの演奏目当てに来る方もいるし、外でやっているお祭りの流れでふらりと涼を求めてくる方も、それからなぜだか毎年の常連さんらしい知らない方が開場すぐ、狙ったように入ってきます。

それら聞き参加の方々にどれだけ楽しんでいただけたかは、アンケートもないので直接はわかりませんが、少なくともある程度の長さ(一部丸ごととか)聞いた方はそれなりに「おぉ」と思うものがあったのではと思います。ほんとに好演目白押しでしたからね。

私が頼み込んで譜めくりさせてもらったデュオ「高慢と偏見」(高慢が鳥目さんで偏見がartomrくん担当)は、今回、ヤナーチェク「シンフォニエッタ」の最終章でした。まぁわけのわからないうえに派手な曲でね、最終ともなればそりゃせわしないに決まってるんだから練習しないで譜めくりするもんじゃなかったね。座ったら最後立つタイミングがぶっとんでいくのであれは最初から立ってるしかないよ(のっけからめくりそこないましたorz)。

というわけで、譜めくりはクビになり、この曲って自分たちでめくったほうがいいねって結論になったらしいですが。

それはともかく、演奏のほうはド迫力でした。すごすぎて、この二人が私とおゆき先生の二台の譜めくりにそれぞれついてたら「なんだか譜めくりオーラが怖い感じだった」なんて感想もいただいたほどです。でも本人的には今回のヤナーチェクに満足いってないんで再演があるみたい。ヨカッタネ


結論: 音楽の星座スゴイ


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コメント (2)
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