アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

藤田真央 plays 風間塵

2019年09月06日 | ピアノ
映画の公開はまだだというのに、先走って買っちゃった!! ミーハーなので!!

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映画「蜜蜂と遠雷」〜藤田真央 plays 風間塵

「蜜蜂と遠雷」を映画化するにあたって、四人のピアニストの演奏をそれぞれ別のピアニストに割り当てて演奏してもらったわけだけど、つまり、俳優を選ぶというキャスティングと、ピアニストを選ぶというキャスティングがあるのですね、この映画の場合。

キャスティングは映画の命ですよ(←勝手にいってみた)

俳優さんたちのほうは、まだビジュアルしか見ていないけれど、すごくぴったりだなぁと思う。でもね、見た目ぴったりのイメージの俳優さん連れてくるなんて、まぁ映画化しようってなら当たり前っちゃ当たり前じゃないですか。

ピアニストのほうも、ぴったりの連れてくるなんて、そんなに当たり前の話じゃないですよね。

「四月は君の嘘」は演奏シーンが秀逸だけど、別に演奏はキャラで分けてないし。

このCD聞いたら、キターーー!! って思っちゃいました。ほんとぴったり。

チャイコフスキーコンクールのときの藤田さん演奏を聞いて、もしやこれってすごくハマる!?と思いましたけど、
こうやって、演奏のときからキャラを想定して弾いてもらったCDを通して聞くとまた格別です。

最初の曲の、モーツァルトピアノソナタ第12番K.332って、昭和のピアノ教室でも超定番中の定番だったあの曲ですよ。
もう耳タコも耳タコ、一生分以上聞いたからもういらんわ、ってのと
まぁたぶんそのころ素敵じゃない演奏ばかり聞いたのとで
私はあんまりこの曲にいい印象なかったんですけど。

ハイ!! 改めます!!(^^)/

藤田さんのモーツァルトは、入り口部分のうきうきする美しさ、明るさと、それから展開していかにもモーツァルトなドラマチック部分に来たときのキメ方、どれもとてもくっきりクリアで心地よいです。とても好き。

…この曲弾いてみたい(←そして自分の演奏聞いて「これちがーう!!」ってがっかりするパターンや)

このモーツァルトとか、メンデルスゾーン「春の歌」みたいなめっちゃベタな曲を弾いたときの格別感、いいよね。

小説の中では、コンクールで重い暗い長いリストロ短調ソナタを弾くマサルが、その前に甘くシベリウスを弾くところが出てくるでしょ。それを、マサル役(のピアニスト)の金子三勇士くんがどう弾くのかぜひ聞いてみたかったんだけど、CDにはないみたい…たぶん映画でも出てこないんでしょうね。

藤田さんはちゃんと(?)ジュトゥヴも弾いてくれてて、大満足です。

それと。

コレがあるからやっぱりCD買わないと、と思った「春と修羅」。小説には相当詳しく書いてあって勝手にイメージ作っちゃってるわけで実際作曲されて演奏されてどうなんだろ。と思ったんですが、

ずばり、イメージどおり(o_o)

ライナーノーツを読むと、作曲家さんはずいぶん小説を読み込んでものすごく考え抜いて、記述と合うように作ったらしいんだけど、
…っていうか…
そんなこと、できちゃうんだ。びっくりです。

演奏がまた、素晴らしい…

これは、映画の中のシーンで出てくるはずで(わざわざ作るんだから当たり前)、シーンと合わさってどんな感じか楽しみです。

藤田さんの演奏がそれ単独で素晴らしいものであるのはもちろんなんですが、
虚構の世界のキャラクターとしての演奏、
そしてそのストーリーを前提として聞く、
という新しい楽しみ方はこれはこれで深い。

ライナーノーツの中の監督さんの言葉:
風間塵みたいなピアニストなんて、この世に存在するはずがないと思っていた。
でも今となっては、風間塵のモデルが藤田真央でないことが不思議なくらいだ。
そして、こんなに人を幸せにするピアノを響かせる人がこの世に存在することを、
僕は未だに信じられずにいる。


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