先日のartomr先生ミニレクチャーは、ピアノソナタ7番2楽章を題材に「ベートーヴェンらしさとは」を説明するというアグレッシブな企画でした。
←これは「ミニ」レクチャーなのか?(濃かった)
ベートーヴェンイヤーの締めくくりにふさわしい…
最初、私が31番とかどう? といったのですが、31番ってラスボス的(人生の総括的な)で、いきなりこれだともったいない気がするとのことでした。
ベートーヴエンという作曲家がそもそも、作曲家の中の作曲家という感じ(クラシック愛好者じゃなくても誰でも知っている)なんだけど、じゃあ「傑作」というのはどういう曲のことなのか? 人それぞれ、好き好きといっててもいいんじゃないのか?? どれが傑作だとか傑作じゃないとか、いえるものなんだろうか。
「重要な作品の特性は、歴史を決定する能力であり、時間的にあまりにも隔たっていない場合には、作用を及ぼし続ける能力です。」by ブーレーズ
(たくさんリファーされてる論文みたいなものか?)
これでいうと、ベト様は「歴史を決定する能力」がめっちゃ強い人。
ベートーヴェンは既存の作曲技法をどのように用いたのか?
ベートーヴェンを歴史的に把握することは可能か?
歴史的に把握して、他の作曲家との対比をすることによって、はじめて「ベートーヴェンらしさとは」というのが見えてくるはずで…
…というふうに、壮大な展開でレクチャーが始まりました。
ベトソナ7番2楽章は、重苦しく「ごちゃー」とした和音で始まって減七とか出てきて、で、9小節目からいきなりすっきりクリアになる。こういう対比がすごくうまい。
そしてモチーフの扱いがうまい。音階とか、同音連打とか、モチーフになりにくいものも、聞いていくうちにモチーフとして聞こえてくる。
さらに、構造の作り方がうまい…
いろんな作曲技法が結びついてその関係性から意味をなしていくこと…
そしてそういったあれこれが後世の他の作曲家に取り入れられていく。
artomr先生はどんどん微に入り細にわたって深読み深堀りしていくんですけど、それがどのへんまで「(音楽の専門家なら)誰が考えても」同じ読み方になるもので、どこからはartomrオリジナルなのか私にはわかりません。でもそうやってどこまで解きほぐしていっても滅茶苦茶よくできてて、濃い表現ができて聞く人に何かを伝える曲になってる。
噛んでも噛んでも味が出てくるらしいので(^^;; ほんとはレクチャー聞くだけじゃなくて弾いてみたい(しかし7番のうち2楽章だけ弾くってのもどんなもんだろう)
----- 今日の録音
インベンション6(練習その3)
にほんブログ村 ピアノ ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています
「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
←これは「ミニ」レクチャーなのか?(濃かった)
ベートーヴェンイヤーの締めくくりにふさわしい…
最初、私が31番とかどう? といったのですが、31番ってラスボス的(人生の総括的な)で、いきなりこれだともったいない気がするとのことでした。
ベートーヴエンという作曲家がそもそも、作曲家の中の作曲家という感じ(クラシック愛好者じゃなくても誰でも知っている)なんだけど、じゃあ「傑作」というのはどういう曲のことなのか? 人それぞれ、好き好きといっててもいいんじゃないのか?? どれが傑作だとか傑作じゃないとか、いえるものなんだろうか。
「重要な作品の特性は、歴史を決定する能力であり、時間的にあまりにも隔たっていない場合には、作用を及ぼし続ける能力です。」by ブーレーズ
(たくさんリファーされてる論文みたいなものか?)
これでいうと、ベト様は「歴史を決定する能力」がめっちゃ強い人。
ベートーヴェンは既存の作曲技法をどのように用いたのか?
ベートーヴェンを歴史的に把握することは可能か?
歴史的に把握して、他の作曲家との対比をすることによって、はじめて「ベートーヴェンらしさとは」というのが見えてくるはずで…
…というふうに、壮大な展開でレクチャーが始まりました。
ベトソナ7番2楽章は、重苦しく「ごちゃー」とした和音で始まって減七とか出てきて、で、9小節目からいきなりすっきりクリアになる。こういう対比がすごくうまい。
そしてモチーフの扱いがうまい。音階とか、同音連打とか、モチーフになりにくいものも、聞いていくうちにモチーフとして聞こえてくる。
さらに、構造の作り方がうまい…
いろんな作曲技法が結びついてその関係性から意味をなしていくこと…
そしてそういったあれこれが後世の他の作曲家に取り入れられていく。
artomr先生はどんどん微に入り細にわたって深読み深堀りしていくんですけど、それがどのへんまで「(音楽の専門家なら)誰が考えても」同じ読み方になるもので、どこからはartomrオリジナルなのか私にはわかりません。でもそうやってどこまで解きほぐしていっても滅茶苦茶よくできてて、濃い表現ができて聞く人に何かを伝える曲になってる。
噛んでも噛んでも味が出てくるらしいので(^^;; ほんとはレクチャー聞くだけじゃなくて弾いてみたい(しかし7番のうち2楽章だけ弾くってのもどんなもんだろう)
----- 今日の録音
インベンション6(練習その3)
にほんブログ村 ピアノ ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています
「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社