アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

強弱以外の表現力(クラブサンの場合)

2020年12月06日 | ピアノ
今日は、クラヴサンとヴィオールのコンサートに行ってきました。ゆかりちゃんの追っかけなので。

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On verra, 1er (オンヴェラ, プルミエ) 《初冬の宮殿の音紡ぎ》

これまで、ゆかりちゃんのコンサートは何度も行っているのですが、古楽オーケストラのコンサートの場合、チェンバロ(=クラヴサン)は大勢の中の一人で、音量的には埋もれた感じになりますし、位置づけも伴奏的なもので、主役に立つのはやはり弦楽器ですね。

でも今日のは、二人だけ。
バッハ/チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ第三番ト短調BWV1029
とかありましたが、この曲とかだと「旋律+伴奏」ではなくて、ベートーヴェンのバイオリンソナタとかいう場合と同様に、対等に掛け合いするような曲です。

さらに、クラヴサンのソロ曲もありました。
クープラン/第25オルドル~クラヴサン曲集より

近江楽堂という、オペラシティ内にあるこじんまりしたスペースで、鍵盤が二段あるクラヴサンの音色は堂々と響き、華やかで音量の大きい楽器だなと思いました。

ふだん、私たちに馴染みのある現代ピアノからいうと、もちろん音量の小さな楽器ですし、「強弱のつかない」楽器と思われていますよね。なにしろ、こちらは「フォルテピアノ」っていうくらいですから…

でも、じゃあ平板な演奏になるのかというとまったくそんなことはありません。同時に鳴る音の数、装飾音、あるいはもっと単純にいって音の上がり下がり、そして微妙にタイミングをずらすことなど、いろんな手段があってとても立体的に、抑揚をもって聞こえるものです。

ちょうど昨日のおゆき先生レッスンで、「100%の音量を出そうとするな(そういう曲じゃない)」と、音の強弱ではない何かで盛り上がりを演出することを考えるようアドバイスもらったところで、いろいろ考えながら聞いていました。

ヴィオールというのはチェロのご先祖みたいな楽器で、現代チェロに比べると華奢な弓を使っていて、持ち方も違います。弦が7本もあるので、低い音まで出ますが、高いところを静かに弾いているときは二胡の音にも似ていて、とても優しい音色です。

ゆかりちゃんのふんわりした空気感のあるクラヴサンとよく馴染んで、気持ちのよいアンサンブルでした。

アンコールはゆかりちゃんのソロでクープラン、これはピアノで聞いたこともありますね
Couperin "Les Barricades Mystérieuses"/クープラン-クラヴサン組曲第2集第6オルドルより「神秘のバリケード」

クラヴサンで聞くとことのほか幸せです。


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