アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

スカルラッティの楽譜、ロンゴさんVer.

2021年07月24日 | ピアノ
artomr先生のレッスンで、スカルラッティのソナタK.466(L.118)について、「ペダルを増やしたほうが」ということのほかに「ここはタイのほうがいいのでは」などの疑問点があったので、

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←スラーかかるとまったく別の景色に見える

別バージョンの楽譜を改めてダウンロードしてみました。

元々、私が使っていた楽譜も、imslpからダウンロードした野良楽譜なのですが、


こんな感じの簡素なもので、

今回ダウンロードしたのは

こんなふうにいろんな情報がこんもり入っているものでした。

いつも思うけど、スカルラッティのソナタって、たくさんある上に、番号体系が二つ(しかも全然違う)あって、混乱しません? ひとつがカークパトリック番号、もうひとつがロンゴ番号ということですが、ほんと、スカルラッティの曲を整理編纂して後世に残してくれたのはありがたいですけど、ぜんぜん違う順番とか勘弁してほしいですね。

順番としては、ロンゴが先(20世紀初頭)でカークパトリックがあと(20世紀半ば)ですが、
「ラルフ・カークパトリックの1953年の著書では、ロンゴの全集が勝手に曲の順序を並べ替えている上、ピアノによる現代的な演奏慣習にひきずられ、スカルラッティの本来の姿から離れていると批判した。」(ウィキペディアより)

とのことで、順番やら、演奏に関する記号やら、オリジナリティーをいかんなく発揮してしまったのはロンゴさんのほうだそうですから、今回のはロンゴさん校訂版なんでしょう。

校訂により、強弱、スラー、ペダル、松葉記号、指番号などがふんだんに書き加えられています。

試しに、ロンゴVer.でペダルを踏んでみると…このままだとかなり濁りますよね。薄ーく踏むか、ごくわずか踏み替えるとかすればいいのかな。

フレージングや強弱、指番号などについてはなるほどと思うこともあるけど、今私が弾いているのとは違うこともあり、このまま見て弾くのは混乱します。
楽譜を見て、取り入れたいことがあれば、何も書いてない楽譜のほうに記入するのがよさそうです。

artomr先生指摘の「ここはタイのほうがいいのでは」は、確かにロンゴVer.に書かれているのですが、耳が慣れなくて、今から変えるのは難しそうです。

もはや、どちらが良いとかいうことより、片方に「慣れてしまった」ということになると「公平(?)」に判断もできないので、遅い感じがします(^^;;

弾き方を考えるなら早いうちからきちんとやっておいて、だいたい決着してから練習にかかるほうがよいでしょう。

別に、ロンゴさんの趣味が悪いとかそういうことではなくて、スカルラッティは現代ピアノでこの曲を考えていたのではありませんから、「ピアノによる現代的な演奏慣習」に基づく提案がされているのは基本的にはありがたいことだと思います。

現代の流行り? でいえば、余計な(勝手な)改変を加えず原典に基づいてということなのでしょうが、スカルラッティの演奏についてはバッハほどあまりうるさいことを言われないことが多いので、単に好きなほうを採用して臨みたいと思います。ペダルについては…実験するとあれこれとよさそうなやり方もあるのですが、そのとおり今からできるというわけでもなくて、ちょっと悩ましいです。

そういえば、放送大学の授業の最終回は「バッハ演奏の変遷から見る音楽史」でした。まだその記事を書いていませんでしたね…

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする