アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

休み休み練習の効能

2021年08月20日 | ピアノ
先日、「鋭い忘却力を活かす、よりみち練習法」を書いたときに教えてもらったんだけど、
練習中ではなく「頻繁な休憩」がスキルを上達させると判明
っていう研究があるんだって。マジか!

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いやー、私は自分の感覚というか個人的な経験だけのことを書いていたけども、真面目に研究した人がいるのねぇ。

もっとも、「ピアノを弾く」という話ではない。そんなややこしい課題を対象にするのは、人によってこれまでの蓄積が違いすぎるし、どのくらいうまくなったかも測りにくいわけで、研究にするのは難しい。そこで、「キーボードで5連数字を叩く」という課題について実験している。

とにかく、「4, 1, 2, 3, 4」というのをできるだけ速く打つんです。10秒間、繰り返し練習~
そして、10秒間、休憩。
これを繰り返す(35セット!!)。

#なんかつまんなそうだな(被験者)。ピアノ弾くほうがずいぶんいいや。ま、それはそれとして

で、慣れてくると上達する(つまり、速くなる)のですが、その上達が、練習中にではなくて、休憩中に起きるというのがこの実験のキモ。

実験では、「35セット」やったんだけど、最初の11回までの休憩で伸びて、それから先は伸び悩み(疲れたか飽きたか…)。

おもしろいのが、それで実際休憩中に何が起きているのかを知るために、脳波をとっているというところなんですよ。脳波を見ると、「4, 1, 2, 3, 4」というタスクをやっているときの脳波のパターンというのがわかるのですが、休憩中はなんとそのパターンが「高速繰り返し」されている、と。どのくらい「高速」かっていうと20倍くらい。

しかも、どのくらい「高速」かというのを測定することで、どのくらい速く上達する人なのかっていうのが予測できてしまうという(!)すごいね。

そして、この、休憩中の学習効果は「一晩寝る」よりも高かったんだって。ほんと!?

脳内繰り返し再生では何が行われているのか気になるところですが、
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さらに追加の実験によると、休憩中の高速再生が行われているのは脳の「感覚運動領域」、「海馬」、「嗅内皮質(きゅうないひしつ)」の3カ所であることも判明します。
研究者たちは、休憩に入ることで、これら3カ所の脳領域が緊密に情報交換を行い、練習内容の圧縮・統合することで、上達効果をうみだしていると結論しました。
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「練習内容の圧縮・統合」ということであれば、「日」「週」の単位で間を空けるというアンダンテ式練習法にも似た趣旨であるとも思えるのですが、なにせこちらは単なる個人的な体感だけなので、比べるといってもアレですけどね…

なんとなくですが、この実験で使われた単純なタスクと、ピアノを弾くというタスクは複雑度が違いますし、日中・短時間の休憩の効果と、一晩(あるいはもっと)寝る効果はまた質的に違うかもしれないですね。

まぁともかく、みなさん。休憩とると練習効果上がるそうですよ。いかがですか? いかがといわれましても。そういえば私、夜ごはんの支度とかしながらピアノを弾くことが多いので、「あ、ぐつぐついってる」とか台所に走る都合上、いつも休み休み練習してる感じなんですよね…それが効果的なのかというと…どうだろう…

ピアノの練習くらいややこしいタスクになると、ちょっとまとまった時間取ることにも意味があると思うんですがね(^^;;

練習中ではなく「頻繁な休憩」がスキルを上達させると判明
には、元論文のリンクもついているのですが、その中身見るほど時間がなかったので、日本語の記事だけ読んでこの記事を書いています。いくつかよくわからない点があるので、時間あったら中を読みたい(けど日本語じゃないから面倒)

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