アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

スタインウェイの自動演奏ピアノ出るって

2018年04月24日 | ピアノ
うちの子どもたちのピアノの先生は、ずいぶん前からヤマハ(アップライト)の自動演奏機能付きを持っていて、レッスンに役立てていた。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←でも~子どもが一人少なかったらスタインウェイ買えたんじゃ…

生徒が弾いたのをすかさず再生してやっていっしょに検討すると…直さなきゃいけないところ丸わかり(怖) 確かに有効そうな指導法ではある。

ただし、再生された音楽を聞く感じでは、完璧に「今弾いたよう」かというとちょっと違う気もする。まぁ仮に完璧再現できたところでヤマハアップライトなんだけども。

…ということで、スタインウェイ(グランド)で自動演奏機能付きってのが出るそうでびっくり(o_o)
Spirio - Steinway

このプロモーションの映像を見る限り、重きをおいているのは「レッスン用」とかではなくて、「世界の有名ピアニストが自分ちの居間でいつでも演奏してくれる」という使い方、らしい。

開始時にもそれなりの量のラインナップがあるようだが、毎月アーティストが新たに録音したものが増えていく。そのコンテンツ利用料は完全無料ってことで…なんかビジネスモデルがおかしいような気がするが…

もちろん、ランランが今ここで弾いてるのとまったく同じ感じかというとそんなことはないはずで、ピアノの個体として(状態も)異なり、ホール(かスタジオかわからないけど)音響とも異なる場所で再現するわけだから、もしほんとに今ここで弾いたら違う弾き方になるだろうけど。

再生環境のことはさておき、たとえばあるホールにこのピアノを置いてピアニストに演奏・録音してもらって、その直後にその場で再生してみたとする。この二つの「演奏」が、目をつぶって聞いて区別のつくものであるのか否か。

まずはそこんとこがすごく気になるけど、それはスタインウェイさんが本気でやったらそこそこちゃんとしたものができるんだろうなぁと。完璧ではないにせよ…

うちのヤマハ(+消音ユニット)で弾いてるとき、不自然に感じるのはときどき思ってもみない音量になったりとかいうことがあって、おそらく「打弦の瞬間のスピード」をセンサーで拾うだけでは捉え切れてないものがあるんだと思う。そのスピードに至るまでの加速の履歴というか(音色変化にも関係するところ)手前のところも拾えば完璧に近い再生ってあると思うんだよね。

(でも、スタインウェイのページによれば「ハンマー速度(1秒につき最大800回、1020段階のダイナミックレベルまで)、ダンパーペダルとソフトペダル両方のペダリング(1秒につき最大100回、256のペダルポジションまで)の位置を測定しています」という表現になっているので、「段階」が細かくなっただけで基本的にはヤマハの消音ユニットとかと変わらない考え方で測定しているんだろうか?)

元々、オーディオシステムで再現するプロの演奏というのも、そういう意味で完璧(←生と同等の魅力)なわけではないので、オーディオで聞くよりリアルな演奏になるならば意味はあるわけだ。

つまり、より高級な(←えぇ、お値段のほうも)オーディオという位置づけ? 実際、これまでの自動演奏ピアノと違って、このシステムで新たに録音した演奏だけではなくて、もういない(録音は残っている)ピアニストの演奏をこのシステムのデータに変換して提供するようなので、ほんとにオーディオみたいなもんだね。ピアノ限定だけど。

なにしろ、操作はiPadからラクラク「楽曲リストからの選択はもちろん、音の強弱までもが変えられる」ってんだからすごい。音の強弱を変えたらそりゃ別の演奏になるだろうけど(^^;;

というわけで、「ピアノに特化した高級オーディオ・システム」ということで納得はできる。買える値段じゃないところが玉にキズ(致命的なキズw)だが…

生の演奏と比べてどうこう、というのはヤボというものでしょう。考えてみれば、ピアニストに自分ちのリビングに来てもらって演奏してもらうとかめちゃくちゃ贅沢な話だよね~しかもそのあとお茶しておしゃべりもできるんですよ!! めるちゃんはほんと、お買い得品です。

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トロイメライのテンポが謎

2018年04月23日 | ピアノ
トロイメライ、先日ちょこっと弾いてみた感じでは「見た目よりエラく弾きにくい曲だな」。右手と左手がひっからまるし、どの音はどこまで押さえんの状態だし。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←初版テンポでトロイメライ弾いたらみんなびっくり(^^;;

artomr先生の指番号入り楽譜の解読をしながら、「どう弾くのか」…表現の話ではなくて、とりあえず物理的に手をどう動かすかって話だけど、あれこれ試しているうちにようやく少しずつ音が並んできた。まだとっちらかるけど。

元々ゆっくりの曲だけど、さらにゆっくり考えながら弾いてる感じ。
これを「まとも」なテンポまで上げないといけないけど…


ところで、元々ゆっくりといってもどのくらいゆっくりが「ふつう」(標準? お奨め??)なんだろうと思って、
楽譜(ウィーン原典版)の解説を見ると

初版修正版: 四分音符=100
ベーメ: 四分音符=132
クララ: 四分音符=80

とある。えっ(o_o) まじか

クララさんのが一番遅いけれど、80といっても~それはかなりせっせと行かないといけない感じなので、
試しにartomr先生のトロイメライでメトロノームいくつくらいか取ってみたけど、まぁ60いくつといったところだ。

それを聞くと、トロイメライの演奏としてそう遅いほうとは感じない。むしろテキパキ進んでるほうじゃないのかなぁ

それでほかの「巨匠」な方々のテンポはというと

シューマン「トロイメライ」 聴き比べ
これは
アルフレッド・ブレンデル、クララ・ハスキル、ラドゥ・ループ、マルタ・アルゲリッチそしてウラディーミル・ホロヴィッツの年代別
で聞き比べができるっていう便利なものです(^^;;

artomr氏の演奏より格段に「かっ速い」というものは見当たらない。むしろもっと「止まりそう」に遅いところもあったり(揺れが大きい)

クララのテンポ(80)の人もいなくて、みなさん60いくつ、ですかね。

昔のメトロノームがたいして正確じゃないっていってもそこまで違わないだろうし。


…このわけわかんない数字については、ブレンデルさんも「音楽のなかの言葉」音楽之友社で触れている。

ベーメの132については「これで彼が音楽の専門家でないことがすぐに判明する」と一蹴しており(笑)
----
数字で表された「正しいテンポ」が、「正しい」演奏の鍵となることはほとんどない。むしろテンポはすべての要素が組み合わされた結論として導き出されるものである。
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といいつつ、しかし
----
とはいっても、私は作曲家のメトロノーム指示を「結局は無効なものだから」と試さず、無視するものでは決してない。ときには有効な場合があるのも事実である。
----

ともいっている。そして、「子供の情景」については13曲中9曲でメトロノーム指示に「説得力」があり、「少なくとも目安としてその数字を尊重している」と述べている。

ちなみに、トロイメライはその、説得力がないほうの4曲に入っているんだけどね。

その4曲について、ブレンデルさんの「マイ目安」は
異国から: 四分音符=76 (108/108)
トロイメライ: 四分音符=69 (100/80)
眠る子供: 四分音符=72 (90/80)
詩人のお話: 82 (112/92)
* カッコ内は(初版修正版/クララ)

いつもでたらめなんだったら別になんでもないけれど、13曲中9曲では説得力のある数字を書いておきながら、
4曲はここまでありえないテンポを書いているのはなぜだろう。現代人とはまったく違う感覚を持っていたのか、ものすごい考え違いをしていたのか…


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アナリゼなにそれおいしいの

2018年04月22日 | ピアノ
5月5日は「子供の情景」の日。ということで、イベント準備が着々と進んでおります。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←GWが待ち遠しい

artomr先生からは、指使いやペダルなどの書き込みの入った楽譜がじわじわと届いていますが、ついに(?)トロイメライ部分が来ました!!

…おっと…

老眼の私に対する挑戦だな!! というくらいこまかーい書き込みで、LINEに貼られた写真からではハッキリ見えない部分もありますが。まぁ…あとは当日直接見せてもらうとして。

書き込みには、指使い・ペダルのほか、和音の記号が記入されています。ⅠとかⅤとか。

実のところ、ⅠとかⅤとかなら私も意味がわかるのですが、それよりごちゃごちゃしたやつ(二段重ねとかペケとか)はあやふや

というか、それよりわかんないのは
「弾き方」
です。

和音が何かを書き込んでいったりすることが「アナリーゼ」とか呼ばれていることは知っているのですが、
それを見たとしてどう「弾き方」に反映させていくのか、
「アナリーゼ」ができたら演奏が素敵になるのか

ってところがどうもよくわかんない。といったところです。

「終わる感じ」が大事なのはわかりますが
それは聞いた感じでわかるわけで別にわざわざアナリゼしなくてよさそうな??

あと、ⅠとかⅤとかは曲を進めていくうえでものすごく鍵になるような気がするのですが、
別の数字(ⅡとかⅣとか)を見たときは何を思えばいいのか…

展開形だと何が違うのか…

とか


くさぴあさんがartomr先生のレッスンを受けてるときとかよくコレの話を詳細に詰めてたりするようなんですが
ほとんど日本語に聞こえない(^^;; からいつも聞き流していて(はぁなんかすごそう。。みたいな)
私もあんな話ができたらなんかカッコイイ(何)
という気持ちがあったりなかったり

ま、そんな状態ですが
コレについても今回、謎がちょびっと解けるといいなと思ってます。


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「必ず死んでこい」の命令に背いた特攻兵

2018年04月21日 | 生活
第二次世界大戦末期の日本でやってた特攻作戦というと、歴史音痴の私のイメージでは
「純朴な少年をだまくらかして志願させ、飛行技術も未熟なまま『けちょい』飛行機に乗せて爆弾と共に敵戦艦に突っ込ませるもの。もちろん人道的に許されることではないが(戦争自体がまぁ…)圧倒的に不利な状況の中でほかに有効な戦い方があるわけでもなかった」
というような。

   にほんブログ村 教育ブログ 中高一貫教育へ←命令を聞くだけではない軍人がいた

しかし「不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか」(鴻上 尚史)を読んだら、そのイメージにはかなり間違い(ずれ)があったことがわかりました。

あまりふだん私が興味を持つジャンルの本ではないのですが、9回の出撃からの生還、なぜ命令に従わないというようなことができたのかと気になり、衝動買いしてしまいました。読みだしたら引き込まれて一気読み。

上記イメージのうち「純朴な少年をだまくらかして志願させ、飛行技術も未熟なまま『けちょい』飛行機に乗せて爆弾と共に」のあたり、間違いではないというか末期も末期くらいだとだいたい合ってる(とはいえ、そんな飛行機は戦艦に当たる前に落とされていてほんとに「特攻」できたわけではない)のですが、特攻作戦を始めるときは、絶対成功させたかったがために、熟練パイロットが突っ込まれたのでした。志願ではなく単に命令で。

「9回の出撃からの生還」の佐々木氏自身、飛ぶことに優れた感覚と人並外れた情熱を持つ若手でしたが、その特攻チームのリーダーを務めた…務めさせられた岩本大尉はさらにベテラン中のベテラン、特攻でなくても「急降下爆撃」や「跳飛爆撃」で敵戦艦にダメージを与えられる可能性の高い人でした。「跳飛爆撃」というのは、上から爆弾を落とすのではなく、海面スレスレからアプローチして、「池の上で石を横投げして跳ねさせる」要領で爆弾を腹にぶち込む攻撃です。もちろん並外れた技量が必要になるわけですが彼はその第一人者でした。

そんな貴重な人材をただ死にに行かせようとしたのはどうしてかといえば、まず作戦を確実に遂行させるため、そしてそんな人が特攻の一人目になれば「もはや特攻しかない」という恰好のアピールになるということなのでしょう。

もちろん岩本氏は納得していませんでした。死ぬのが嫌というよりは無駄だからです。自分の技術で、より多くの戦艦を沈めるほうに命を懸けたかったからです。

通常の機体であれば、なんとかして爆弾を当てたのちに戻るということもできる可能性の高い能力の持ち主でしたが、なにしろ飛行機が特攻用特別仕様。操縦者が爆弾を切り離す機能がなく、代わりに鼻先から三本の槍のようなものが突き出ています。これが敵に当たると飛行機ごと爆発するという仕組みです。

ただ、このとき、この特別仕様飛行機の仕組みを詳しく知っている人がいて、岩本氏にそれをリークしてくれたのです。いわば裏技改造で、操縦者が爆弾を落とすことができるようになるという話です。当然、違反ですが。

この話を聞いた岩本氏は、特攻の操縦者となる部下だけを集めてレクチャーをします。爆弾を落とす方法、そして急降下爆撃の成功率を高めるノウハウ。さらに岩本氏は「爆弾を命中させて帰ってこい」とも言った。バレたら特攻する前にまず死刑になるレベルの命令違反と思われますが。さらに、岩本氏は出撃命令を待つ間、部下には急降下爆撃のみならず着陸訓練(ほんとに特攻するならいらない)を念入りにさせました。フィリピン近辺の地図も配布し、どこなら着陸できるかを教えました。

岩本氏はこのあと、儀式好きの司令官に宴会のため無駄にマニラに呼び寄せられ、その道中で撃墜されて亡くなりますが、佐々木氏の奇跡の生還ストーリーは、この岩本氏なしには起こりえなかったものです。

佐々木氏の一回目出撃では、急降下爆撃を行い、ただし命中はしなかったようですが、ともかく爆弾投下のあとミンダナオ島に逃げて生還しました。ところがこの事実はよそに、戦果も盛りに盛って(いわゆる大本営発表というやつ)、かつ佐々木氏が特攻した(亡くなった)ということにして華々しい新聞報道がされてしまうのです。実家では大々的な葬式イベントが行われて弔問客が絶えないという状況です。

こんな状況で二度目、三度目と生きて帰ってくることは許されるようなことではなく、死んだことになってるのだから辻褄を合わせろということで「佐々木伍長に期待するのは、敵艦撃沈の大戦果を、爆撃でなく、体当たり攻撃によってあげることである」とも言われる始末。佐々木氏は「私は必中攻撃でもしななくてもいいと思います。その代わり、死ぬまで何度でも行って、爆弾を命中させます」と反論(軍隊ではかなりありえないこと)。それに対して参謀長曰く「佐々木の考えは分かるが、軍の責任ということがある。今度は必ず死んでもらう

…既に、目的が違うものになっている。というか、もともとの目的がこっちだったのだろうか? 玉砕と転進が続く新聞記事の中で、美談仕立ての「特攻」は、ほんとうに人気があってよく売れて、新聞社も儲かり、国民の戦争継続の意思を強めるにも大いに役立ちました。

そのころ、日本の首相や参謀は、「精神」論以外のまともな方針を持たず、布張りのチープな練習機に未熟なパイロットを乗せてどんどん特攻させるようなことしか考えていなかったんだけれど、死ぬように厳命されていながら、実際に佐々木氏が死ななかったのは、たぶん佐々木氏を死なせたくないと考えた周囲の人々がいたから。生きて帰ってくることから、違反改造をしていることは自明だけれど、そんな状態で再度飛べることは整備士の協力がなくてはできないし、死にに行くのを見張るはずだった護衛機がUターンしていなくなってしまったりとか、まぁそんなフシがあるのです。

とはいえ、生き残るたびにつらい立場に置かれ、ついには撤退にも連れて行ってもらえず(死んだ人だから)ひとり山中に逃げ込んで終戦を迎えた佐々木氏が、飢えと病気の地獄からも生還を果たしたのはもう本人の生きる強さというか、信念というか、それがなくてはかなわないと思うけれど、本人はたんたんと(92歳のときのインタビュー)
「まあ寿命ですよ。寿命は自分で決めるもんじゃないですから」


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ノアンのショパンをプレイエルで

2018年04月20日 | ピアノ
数多ひらかれるコンサートの中であえてどれを聞きに行くのかって、いろんな理由やきっかけがあると思いますが、今日のは
「ピアノ」
でした。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←アンリ先生CD四枚組も買っちゃった

udurannさんちのプレイエルがサントリーホール(ブルーローズ)に運ばれて奏でられるという…!!

これは聞かねばっっ

ピアニストは、イヴ・アンリ先生。先生というか、おゆき先生が超~イヴ・アンリ先生推しで、レッスン受けにいったりしてるってことは、「(ものすごく)強いていえば」私はイヴ・アンリ先生の孫弟子!? とはいえ、演奏を聞いたのは今日が初めてです。

コンサートのタイトルは「ノアンのショパン」ということで、ショパンがノアンで作った曲を集めたプログラムでした。

スケルツォ三番、ポロネーズop44、バラード四番、ソナタ第三番

重量感のある有名どころ名曲が揃っていますが…

子守歌、マズルカop59、ワルツop64

というのもありました。

これを全部プレイエルで弾いたのではなくて、スケルツォやバラードなどの重量級の曲は現代のベヒシュタインで、ワルツやマズルカをプレイエルで、と分けていました。

最初にプレイエルで弾かれたのは「子守歌」でした。これがもう、素晴らしく幸せな響きで、みんなうっとり

そこから休憩時間になったらもうみんなスマホ持ってピアノの前に鈴なりになってました
(明日のインスタはこのプレイエルで埋め尽くされるわね!!)

平行弦のプレイエル(ショパン時代のピアノ)って、弾き方でほんといろんな音色になって、
下手に弾くときたなく鳴るので(^^;;
慣れないと弾きにくいものだと思うんですが、
アンリ先生はご自宅に(!)そういうピアノを持っていらっしゃるそうで

もちろん、個体差も大きいと思うのでそのまんま弾けるともいいきれませんが

とにかく素晴らしくピアノを生かして演奏していました。

私、「子犬のワルツ」って正直いってあんまりいい曲だと思ったことなかったんですが、
今日の「子犬のワルツ」はめっちゃいい曲だった!! 温かみがあって、それでいて軽やかな響きところころした旋律がほんとにぴったりで、
そういえばこの曲、作品番号op64です。つまりかなり晩年のショパンです。

サロンでご婦人に騒がれるようにパッとかわいらしく華やかな曲、なんてのではなくて、
練達の技ですよ…

すっかり忘れてました。もっと早い作品のような気がしていました。

今日のコンサートでは、バラードの四番、ソナタの三番など現代のベヒシュタインで弾かれた曲も、なんというかちょっと古いプレイエル寄りの(?)親密な語られ方をしていたようで、こんなに胸をかきむしられるくらい美しいところがあったっけと思ってしまう、いろんな発見の瞬間がありました。幸せな時間でした。

アンリ先生も、新旧二台の素晴らしいピアノを気に入って幸せに弾いているように見えましたよ。


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