ふみさんの日々雑感

生活の事、家族の事、大好きなサッカーの事・・・日々いろいろ

日出と日の入りの違いがわからない

2006-02-15 23:11:00 | Weblog
ある新聞のコラムで、海外観光ツアーに参加した時の三組の親子に絶句と書かれていた事に私が絶句した。

一つ目は、幼児性家族に愕然と書かれている。高校生の姉娘と中学生の弟が肩を組んでじゃれあって歩くのをなぜ親が止めないのかと。それを、近親相姦家庭?と嘆いているのである。そういう風に考えるコラム氏に私の方が愕然とした。今時、会話がない荒れた家庭があると言うのに、何と仲の良い家族と微笑ましく思うのは私だけかしら。

以前、私の会社に、あるTV局を定年になって嘱託で働いた人がいた。大学生の息子と娘に別々にアパートを借りてお金がかかったと嘆いていた。「どうして、一緒のアパートにしなかったの」と聞いたら「常識でしょ。異性なんだから。間違いがあっては大変だから」と。それこそ絶句した。そういう考え方をする人がいるなんて、想定外の事だったが、このコラムを読んで世間の常識はそうなのかしらと不安になる。家族って何?って。親子兄弟で性を意識しなければならないの?

もう一つは食事中にダダをこねて泣く小学一年生の女の子を母親と祖母がペットのように可愛がる家族を嘆いていた。これも、よくある風景。

最後は有名私立小学校5年生が「日出と日の入りはどう違うの」と親に聞いていて絶句。「朝、太陽が現れるのが日の出」との説明に「なぜ、それを出るというのか」と聞いて再び絶句、と書いている。幼稚園から超難関入試の勉強の為に塾通いをしていたから見た事がないのだと嘆くのである。家庭や学校の教育の正常化に必要なことは知識ではなく、自然に帰ることではないかと憤慨している。

私自身、小学校の時、日の出や日の入りに感動した事があったかしら。周りは山に囲まれていたし。どうして、日の出や入りを見たことが無い事を嘆かなければいけないのか。もっと大きくなって、イロイロな経験をして、自分の気持ちを持てあました時に、何気ない自然に心を揺さぶられる時が来るかもしれないのに。感動する事にも経験が必要なのではないかしら。

それよりも、その子が太陽が昇って来るのを「なぜ、出るというのか」と不思議がる事の方が私には興味がある。地球は約365日かけて太陽の周りを周り、約24時間かけて一回転する。子供の頃、どうして永遠に変わらなく動き続けるのか、不思議だった。そして不思議が一杯あった。その子も、その子なりの不思議があったのではないかしら。

私自身、子供の頃は今の私が思い出しても変わった子だったと思う。変わった事ばかり考え空想していた。だから、子供達を大人の主観的常識で決め付けたりしないように心がけているつもりだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする