ずっと昔、この小説を読んだ事がある。でも、ほとんど細部は忘れていた。見ながら本当に音楽がすてきで涙が出そうになった。蒼空に冷たく白く屹立するK2。どこまでも透明で吸い込まれていくような歌声。K2への賛歌のような音楽。
昔、昔、若い頃、よく山に登った。山といっても登山ではなく山歩きだったけど。今と違って娯楽の無い時代、山やキャンプは若い人の有りふれた娯楽だった。“マイカー”なんて言葉がそろそろ出始めた頃。レトルト食品なんてないし、ましてペットボトルなど無い。車だって無い。山に行くにもキャンプに行くにも大きなリュックを担ぎ、電車・バスで現地に行く。きつかったけど、楽しかった。
今は何でも車に積み込み、どんなに高い山へも出来るだけ頂上近くまで行けれる。だから、「わあーキレイ!」で終わってしまう。
この「氷壁」が書かれた頃は、K2に行くのは本当に大変な事だったと思う。外国なんて私のような田舎ものが行けるなんて思ってもいなかった。今では誰でもが持っているパスポートなんて知らなかった。だから、スイスやアルプス・ヒマラヤは写真の中の憧れだった。
山に行かなくなってどのくらい経つかしら。姉は今だに山歩きに行っている。外国の山にも行きたいと言っている。「今、中高年の山の事故が多いから、ほどほどにしなさいよ」と私。
久しぶりに山に行きたいなと、思った。もちろんハイキング程度の山でいいけど。
昔、昔、若い頃、よく山に登った。山といっても登山ではなく山歩きだったけど。今と違って娯楽の無い時代、山やキャンプは若い人の有りふれた娯楽だった。“マイカー”なんて言葉がそろそろ出始めた頃。レトルト食品なんてないし、ましてペットボトルなど無い。車だって無い。山に行くにもキャンプに行くにも大きなリュックを担ぎ、電車・バスで現地に行く。きつかったけど、楽しかった。
今は何でも車に積み込み、どんなに高い山へも出来るだけ頂上近くまで行けれる。だから、「わあーキレイ!」で終わってしまう。
この「氷壁」が書かれた頃は、K2に行くのは本当に大変な事だったと思う。外国なんて私のような田舎ものが行けるなんて思ってもいなかった。今では誰でもが持っているパスポートなんて知らなかった。だから、スイスやアルプス・ヒマラヤは写真の中の憧れだった。
山に行かなくなってどのくらい経つかしら。姉は今だに山歩きに行っている。外国の山にも行きたいと言っている。「今、中高年の山の事故が多いから、ほどほどにしなさいよ」と私。
久しぶりに山に行きたいなと、思った。もちろんハイキング程度の山でいいけど。