姉の所に同居している母に会いに行く。お正月に行きたかったのだが、姉の息子達の家族が来るのでやめて、この連休に行く事にした。
去年の11月初めの父の一周忌に会ってから母に会ってない。父が亡くなってからは、母の事が気になってしょうがない。時々、姉に電話して母の事を聞く。電話の所まで行くのがしんどいらしく、電話には出てくれないので母とは話してない。だから、母に会えるのが楽しみだ。
姉の話では「ちょっとずつ、認知出来ない事が進んでいるみたい」と言っている。「でも、元気よ。私よりも食欲があるから」と笑っている。
昔は厳しくて、なかなか口答えの出来ない存在だった。でも、今は、本当に“かわいいおばあちゃん”になってしまった。抱きしめてしまいたいくらいに・・・。まるで、別人みたいに丸くなって、ホンワリと微笑んでいる。
大正から昭和へ、そして戦争と、その後の辛い時代を生きて来たから余裕が無かったのだろうな。今は何も心わずらう事は無いし、姉は優しく大事にしてくれるし、孫もひ孫もたまに会えは大事にしてくれるし、今が母にとって一番幸せなんだろうと思う。
父が亡くなって、生まれ育った家も、慣れ親しんだ諸々の物達も何一つ持たないで、姉の所に行った。ただ、どうしてもと言うので、いつも使っていた寝具と持てるだけの服だけを持って。
よく、老人は自分の住みなれた家で死にたいと言う。特に年取れば年取るほど、新しい環境になじむのは難しいという。でも、母を見ていると、そんな事も無いのではと思う。本当の母の心は分からないが。でも、「今が一番、幸せ」と言う。
きっと、無口な父との二人の生活が寂しかったのだろうなと思う時がある。娘3人が家を出て、何十年と二人で田舎で暮らしていた。娘達に送る為にお米や野菜を沢山作って。
時々、帰る私達をどれだけ待っていたか。顔一杯に笑顔で迎えた母の嬉しそうな顔と、私達が帰る時の泣き顔を思い出すと、胸が一杯になる。
母ちゃん、明日、会いに行くから待っててね。会ったら、ぎゅっと抱きしめてあげるからね。何時までも、一杯いっぱい長生きしてね。父ちゃんの分も一杯ね
去年の11月初めの父の一周忌に会ってから母に会ってない。父が亡くなってからは、母の事が気になってしょうがない。時々、姉に電話して母の事を聞く。電話の所まで行くのがしんどいらしく、電話には出てくれないので母とは話してない。だから、母に会えるのが楽しみだ。
姉の話では「ちょっとずつ、認知出来ない事が進んでいるみたい」と言っている。「でも、元気よ。私よりも食欲があるから」と笑っている。
昔は厳しくて、なかなか口答えの出来ない存在だった。でも、今は、本当に“かわいいおばあちゃん”になってしまった。抱きしめてしまいたいくらいに・・・。まるで、別人みたいに丸くなって、ホンワリと微笑んでいる。
大正から昭和へ、そして戦争と、その後の辛い時代を生きて来たから余裕が無かったのだろうな。今は何も心わずらう事は無いし、姉は優しく大事にしてくれるし、孫もひ孫もたまに会えは大事にしてくれるし、今が母にとって一番幸せなんだろうと思う。
父が亡くなって、生まれ育った家も、慣れ親しんだ諸々の物達も何一つ持たないで、姉の所に行った。ただ、どうしてもと言うので、いつも使っていた寝具と持てるだけの服だけを持って。
よく、老人は自分の住みなれた家で死にたいと言う。特に年取れば年取るほど、新しい環境になじむのは難しいという。でも、母を見ていると、そんな事も無いのではと思う。本当の母の心は分からないが。でも、「今が一番、幸せ」と言う。
きっと、無口な父との二人の生活が寂しかったのだろうなと思う時がある。娘3人が家を出て、何十年と二人で田舎で暮らしていた。娘達に送る為にお米や野菜を沢山作って。
時々、帰る私達をどれだけ待っていたか。顔一杯に笑顔で迎えた母の嬉しそうな顔と、私達が帰る時の泣き顔を思い出すと、胸が一杯になる。
母ちゃん、明日、会いに行くから待っててね。会ったら、ぎゅっと抱きしめてあげるからね。何時までも、一杯いっぱい長生きしてね。父ちゃんの分も一杯ね