ふみさんの日々雑感

生活の事、家族の事、大好きなサッカーの事・・・日々いろいろ

母と会って

2008-01-14 22:53:59 | 年老いた母
姉と同居している母に会いに行って来た。前よりもしっかりして来たように思う。

朝起きても、前ほど「ここはどこ?」状態が酷く無い。目が覚めて嬉しいそうに言う。「あ~あ、一人ぼっちじゃなかった。良かったー」と。私がいる間、毎朝、目が覚めると布団の中で私を見て、そう言いう。何十年も父と二人でベットと並べて寝ていたので、一人で寝るのが寂しいのだ。

「どうして一緒に連れ行ってくれなかったのだ」と、枕元の父の写真立てをバタンと倒す。「どんなに仲がよくても、一緒にはあの世には行けないのよ。父ちゃんは寿命だったんだから。母ちゃんも寿命までは生きないと」 

夜中に一人で起きてトイレにやっと歩いて行く姿を布団の中で見つめながら、なぜか胸が熱くなる。やっと立ち上がり、腰を曲げて杖を突き、漏れるといけないので急いで行く。途中に段差があるがそれは大丈夫だ。母が住んでいた田舎の古い家は段差だらけだった。そこで慣れているのか、段差は平気である。かえって、わたしの方が「痛い!」と思う事がある。

イロイロな事を忘れるのはしょうがないが、それでも、話は前よりもしっかりしたように思う。姉が「話し相手になって、一杯話をしていると頭がハッキリするみたい。それに、最近ディーサービスで体操したりリハビリしたり工作したりイロイロやるみたいで、刺激があるからかもしれない」と言う。最初は行くのを渋っていたので、周2回だったが、今は楽しいからもっと行きたいと言うので周3回に増やしたそうだ。

娘がインドに行った時に買って来た“ぬりえ”を持っていったら、大喜びだった。大人の“ぬりえ”が流行っているが、花や景色で飽きて面白味が無いみたいで。確かに変わっていて絵が面白い。夢中になって塗っていた。又、娘に探してきてもらおうかな。

帰る時、母は「もう、あえないのか?」と涙ぐんで聞く。「来月の母ちゃんの誕生日に今度は、温泉に行く事にしているから、その時、また 会えるから」と言っても、目を瞑って顔を伏せてしまう。「帰るからね」と言っても、子供みたいに手で顔をおおってしまった。「すぐに会えるから。ね。じゃ、コタツにもぐって昼寝しょうね」と、枕を渡した。すぐにコタツにもぐって目を瞑ってしまった

本当に、子供にもどったような可愛い母。でも、やっぱり姉は大変だろうな。私は時々会って話し相手になるだけだけど。よくなる事はないのだから、このままの状態がずっと続く事を祈る。


コメント
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