毎年、今頃の時期に、家の前の道路のケヤキ並木の枝が伐採される。
引っ越して来た13年前の夏には、ケヤキ並木は道路に枝を広げ、反対側のケヤキと手を繋ぐくらいに緑の枝を延ばしていた。そして、その緑の川を見下ろしながら、青山の表参道の事務所に6年間、渋谷の道玄坂の上の方の事務所に3年間、務めていた頃を思い出していた。会社への行き帰りに、ケヤキ並木を眺めながら歩いたあの頃。子育てしながら、一生懸命に働いていたっけ、と。
何年かは、その美しい並木を駅まで歩いた。
ある時の夏の暑い日に、ケヤキの枝々がバッサリと切られた。一番、日陰が欲しい真夏に…。余りの事に腹が立った。それが、2~3年続き、伐採は秋に移った。
ケヤキが黄金色に色づき始めた頃、枝の伐採が始まる。毎日毎日、枝を切り落とす機械音が鳴り響く。秋色の景色を取り上げられて、駅までの道が寂しい。
作業している責任者らしきおじさんと話をした。「枝を切り落とすのは、電線?それとも落ち葉?」と。
「一番の理由は落ち葉。毎年、苦情が役所に一杯来るから、仕方ない」と言う。多分、そうだろうなと思っていたが。
「お金をかけて、枝を伐採するのなら、違う木を植えればいいのに」と言うと、「桜も、苦情一杯来るし、花ミズキが一番いいんだよ。大きくならないし、あんまり枝を広げないし。役人は机の上で設計するから、分からないんだよ。ケヤキが大きくなるということを」とおっしゃる。
その、おじさんと色々な話をしていて、最後には鳩山内閣の話になった。「この民主党を潰してはイカンよ。ちょっとくらいの事は目をつむって。もう、昔に戻ってはダメなんだから」「はい……。」どうして、民主党の話になったのか…。
役所への落ち葉の苦情は、どこでも大変なものらしい。でも、やっぱり、ケヤキの梢を見上げて、寂しいなと思う。ケヤキの木とは思えない姿になって…。
引っ越して来た13年前の夏には、ケヤキ並木は道路に枝を広げ、反対側のケヤキと手を繋ぐくらいに緑の枝を延ばしていた。そして、その緑の川を見下ろしながら、青山の表参道の事務所に6年間、渋谷の道玄坂の上の方の事務所に3年間、務めていた頃を思い出していた。会社への行き帰りに、ケヤキ並木を眺めながら歩いたあの頃。子育てしながら、一生懸命に働いていたっけ、と。
何年かは、その美しい並木を駅まで歩いた。
ある時の夏の暑い日に、ケヤキの枝々がバッサリと切られた。一番、日陰が欲しい真夏に…。余りの事に腹が立った。それが、2~3年続き、伐採は秋に移った。
ケヤキが黄金色に色づき始めた頃、枝の伐採が始まる。毎日毎日、枝を切り落とす機械音が鳴り響く。秋色の景色を取り上げられて、駅までの道が寂しい。
作業している責任者らしきおじさんと話をした。「枝を切り落とすのは、電線?それとも落ち葉?」と。
「一番の理由は落ち葉。毎年、苦情が役所に一杯来るから、仕方ない」と言う。多分、そうだろうなと思っていたが。
「お金をかけて、枝を伐採するのなら、違う木を植えればいいのに」と言うと、「桜も、苦情一杯来るし、花ミズキが一番いいんだよ。大きくならないし、あんまり枝を広げないし。役人は机の上で設計するから、分からないんだよ。ケヤキが大きくなるということを」とおっしゃる。
その、おじさんと色々な話をしていて、最後には鳩山内閣の話になった。「この民主党を潰してはイカンよ。ちょっとくらいの事は目をつむって。もう、昔に戻ってはダメなんだから」「はい……。」どうして、民主党の話になったのか…。
役所への落ち葉の苦情は、どこでも大変なものらしい。でも、やっぱり、ケヤキの梢を見上げて、寂しいなと思う。ケヤキの木とは思えない姿になって…。