今日も天気がいいな、と思いながら外に出た。
フッと見ると、道路の反対側の歩道を、じゅんさんがユックリと自転車で、あれ、何処に行くんだろう。
山に行くのなら、今、通り過ぎた所で曲がらないといけないのに。ホイップで私達の為にケーキを買ってくれるのかしら、と思いながら私は、じゅんさんが曲がらなかった道を山の方へと歩いて行った。
太陽がまぶしくて、毛糸の帽子ではなくてサンバイザーを被ってくれば良かったかなと、山道を登って行った。
後でじゅんさんに聞いたら、曲がる所をうっかりと通り過ぎてしまったとの事、そろそろ春かな…。
畑に着いたら、まだ誰も来ていないので、畑の中の野菜達を順番に見ていたら、「おはようー」 の声。
もみじさんが歩きながら、何か言ったが、「眩しい」 の所しか聞こえなかった。
「本当に、太陽がまぶしいね」 と言いながら、もみじさんんの所に行った。
もみじさんが、「逆光で写真が良く撮れない」 と言いながら畑の向こうにカメラを向けている。
フッと、そっちを見てビックリ!!
「ええっ!! 木が全部無くなっている!!」 と私。
もみじさんもビックリして
「さっき、木が無くなって、太陽がまぶしいね、と言ったじゃない。だって、すぐ分かるのに、どうして気が付かなかったの」
「だって、太陽が眩しかったから、下向いて歩いていてそっちは見なかったし」
「だって、見なくてもすぐ気がつくじゃない。アンさんは、いつも見たくないものは見ないものね」
「そうなのよ。見たくないものは、目が見ても頭は認識しないし、イヤな事は聞いても流して行くし」
「アンさんて、発想が可笑しくて、いつも笑わせてくれるよね」
と、二人で大笑いしていたら、ふうさんとさつきさんが、「何大笑いしているのよ。私達は、林が無くなって悲しんでいるのに」と言いながら来た。
もみじさんが、「実は…」 と訳を話して皆で大笑いした。
「誰だって、畑に入って来たら気が付くよ。アンさんだけだね」 と、皆で笑った。
悲しいかな、この間まであった林の木々が、一本残らず切り倒されている。いつかは、切られて整地されて、家々が建つのは分かっていたが、現実に見せられると悲しい。だから、無意識に見ないようにしていたのか。
さっさと道具を持って一の森に行った。
この間の続きに、道との境の垣根を作る為に、竹を一本切り出しに行った。
運びやすいように三等分して、よいしょよいしょと一の森に運んだ。
一の森の上の方に、ヒジリくんの団体が、富士山の方を見ながら話している。
「こんにちは」 と言いながら、その前を横切ったら、持っていた竹の葉を踏んで、転んでしまった。
「大丈夫ですか?」 とヒジリくん。
「大丈夫です」 と私。別に、笑いを取るつもりではないけど…。
何か、私って、ちょっとおっちょこちょいの所があるみたい。ちょっとじゃないよ、と娘達には言われるけど。
垣根にする篠笹を運んだり、密集している篠笹を少し刈りこんだり、枯れて倒れ込んだ篠笹を整理したりと、夢中で作業しているうちに、アッと気が付いて、
「お腹すいたよー。」 と時計を見たら12時を過ぎている。
「12時過ぎているよ、お昼にしょう」
「いつ、アンさんが言いだすかと待っていたよ」 と仲間達。
そうなのだ。いつも私が、「お腹すいたから、お昼だね」 と。
昨日は、富士山がずっとボンヤリと見えていた。お昼頃には雲が出て見えなくなるかなと思ったが、風が強かったからか、薄く浮かんでいた。
お昼を食べて、私とふうさんは帰る事にした。
布団を干してきたが、あまりにも風が強くて心配なので帰る事にした。
ふうさんと、帰りに畑の向こうの丸裸になった場所に行ってみようと、そっちに回ってみた。
丸裸になった場所の向こうで、以前私達は畑を借りて野菜を作っていた。今、そこは、見上げる程に盛り土の壁になっていて、家を作るのだろう雛段が作られている。
私達の畑は、両方を山に囲まれた谷になっていた。私達でさえも、そこで畑をしていたなんて、もう想像できない。
丸裸の山から、私達の畑とクヌギ林をパチリ。
山を降りて家に着いたら、そんなに風は吹いていない。
あらあら、山の上はあんなに風が強かったのに。もうちょっと、山で遊びたかったな。
フッと見ると、道路の反対側の歩道を、じゅんさんがユックリと自転車で、あれ、何処に行くんだろう。
山に行くのなら、今、通り過ぎた所で曲がらないといけないのに。ホイップで私達の為にケーキを買ってくれるのかしら、と思いながら私は、じゅんさんが曲がらなかった道を山の方へと歩いて行った。
太陽がまぶしくて、毛糸の帽子ではなくてサンバイザーを被ってくれば良かったかなと、山道を登って行った。
後でじゅんさんに聞いたら、曲がる所をうっかりと通り過ぎてしまったとの事、そろそろ春かな…。
畑に着いたら、まだ誰も来ていないので、畑の中の野菜達を順番に見ていたら、「おはようー」 の声。
もみじさんが歩きながら、何か言ったが、「眩しい」 の所しか聞こえなかった。
「本当に、太陽がまぶしいね」 と言いながら、もみじさんんの所に行った。
もみじさんが、「逆光で写真が良く撮れない」 と言いながら畑の向こうにカメラを向けている。
フッと、そっちを見てビックリ!!
「ええっ!! 木が全部無くなっている!!」 と私。
もみじさんもビックリして
「さっき、木が無くなって、太陽がまぶしいね、と言ったじゃない。だって、すぐ分かるのに、どうして気が付かなかったの」
「だって、太陽が眩しかったから、下向いて歩いていてそっちは見なかったし」
「だって、見なくてもすぐ気がつくじゃない。アンさんは、いつも見たくないものは見ないものね」
「そうなのよ。見たくないものは、目が見ても頭は認識しないし、イヤな事は聞いても流して行くし」
「アンさんて、発想が可笑しくて、いつも笑わせてくれるよね」
と、二人で大笑いしていたら、ふうさんとさつきさんが、「何大笑いしているのよ。私達は、林が無くなって悲しんでいるのに」と言いながら来た。
もみじさんが、「実は…」 と訳を話して皆で大笑いした。
「誰だって、畑に入って来たら気が付くよ。アンさんだけだね」 と、皆で笑った。
悲しいかな、この間まであった林の木々が、一本残らず切り倒されている。いつかは、切られて整地されて、家々が建つのは分かっていたが、現実に見せられると悲しい。だから、無意識に見ないようにしていたのか。
さっさと道具を持って一の森に行った。
この間の続きに、道との境の垣根を作る為に、竹を一本切り出しに行った。
運びやすいように三等分して、よいしょよいしょと一の森に運んだ。
一の森の上の方に、ヒジリくんの団体が、富士山の方を見ながら話している。
「こんにちは」 と言いながら、その前を横切ったら、持っていた竹の葉を踏んで、転んでしまった。
「大丈夫ですか?」 とヒジリくん。
「大丈夫です」 と私。別に、笑いを取るつもりではないけど…。
何か、私って、ちょっとおっちょこちょいの所があるみたい。ちょっとじゃないよ、と娘達には言われるけど。
垣根にする篠笹を運んだり、密集している篠笹を少し刈りこんだり、枯れて倒れ込んだ篠笹を整理したりと、夢中で作業しているうちに、アッと気が付いて、
「お腹すいたよー。」 と時計を見たら12時を過ぎている。
「12時過ぎているよ、お昼にしょう」
「いつ、アンさんが言いだすかと待っていたよ」 と仲間達。
そうなのだ。いつも私が、「お腹すいたから、お昼だね」 と。
昨日は、富士山がずっとボンヤリと見えていた。お昼頃には雲が出て見えなくなるかなと思ったが、風が強かったからか、薄く浮かんでいた。
お昼を食べて、私とふうさんは帰る事にした。
布団を干してきたが、あまりにも風が強くて心配なので帰る事にした。
ふうさんと、帰りに畑の向こうの丸裸になった場所に行ってみようと、そっちに回ってみた。
丸裸になった場所の向こうで、以前私達は畑を借りて野菜を作っていた。今、そこは、見上げる程に盛り土の壁になっていて、家を作るのだろう雛段が作られている。
私達の畑は、両方を山に囲まれた谷になっていた。私達でさえも、そこで畑をしていたなんて、もう想像できない。
丸裸の山から、私達の畑とクヌギ林をパチリ。
山を降りて家に着いたら、そんなに風は吹いていない。
あらあら、山の上はあんなに風が強かったのに。もうちょっと、山で遊びたかったな。