「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      自粛ムード、なんで神事仏事をやめるのか?

2011-04-08 06:44:17 | Weblog
今日は4月8日、お釈迦さんの誕生日の濯仏会(かんぶつえ)だ。東日本大震災の自粛ムードで催しも中止かと、近くの古刹を詣でたら、例年通り開催の張り紙があった。ただ人出を当て込んで明日土曜日に稚児行列は行うとのこと。濯仏会はキリスト教でいえば、クリスマスのようなもの。戦争の最中でもクリスマスがキャンセルされたことはない。花まつりを祝うの当然なことだ。

大震災後の全国的な自粛ばやりで、東京でも浅草神社の「三社祭」や江戸伝統の「神田祭」もすでに決まった。両国の花火大会も開催されないようだ。先日、都知事の石原慎太郎氏が”一杯のんで騒ぐような状況ではない”と恒例の上野の山の花見を自粛させた。早速,蓮舫大臣から”権力が市民の自由を奪うのか”とかみつかれたが、僕もこんな状況下で、ゆっくり酒を飲んで花見をする気にはならない。

こんな自粛ムードに影響されたのか、神社仏閣で神事仏事をやめているが、これはおかしい、先日も江戸の昔から伝わる東海道品川宿の海雲寺の”荒神さま”のお祭りが地元警察の要請で中止された。江戸っ子ガ火の神、水の神として信仰してきたお祭だ。今回のような天災に対してこそ犠牲者に祈りを捧げるのが本当だと思うのだが。

神事仏事はお花見や花火大会などのイベントと違う。さすがに中止を決定した浅草神社の氏子の中には、おみこしなどは自粛してお祭りはやるべきだという声が出てきたそうだ。僕もそうだと思う。靖国神社では例年通り4月21日(木)から23日(土)まで春の例大祭が行われ、諸行事も開催される。参拝して英霊に震災を報告し加護を祈るのが筋だと思う。