「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     菅総理 「月月火水木金金」でお願いします

2011-04-26 06:21:33 | Weblog
福島原発第一発電所から半径20㌔県内「危険区域」住民の一時帰宅は連休明けからだと菅総理が発表した。県内の2万6千人の住人は、事故後着の身着のままで避難してきており、中には生き物の家畜を放置したままの畜産業の人もいる。一日でも早く早く帰宅を望んでいるのに"連休明けまで待て”とは随分無神経な発言である。

素人の僕にはよく判らないが「危険区域」というからには、住民の長期居住には適さないのかもしれないが、一時帰宅を許すからには、それなりの安全は確保されているのだろう。それなら"連休あけ”などと、のんびりしたことは言わず、今日からでも実施すべきである。戦争中、海軍の艦隊勤務は、土日の休日などなく「月月火水木金金」であった。

「危険区域」内には牛4,000頭、豚3万匹、鶏60万羽、さらには馬も100頭が残されたままで、一部は野生化してきている。福島県では、国の指示で、これらの家畜の殺処分に乗り出した。故郷から離れた不便な避難所生活を送っている畜産業の人たちは、どんな思いで菅総理の”連休明けまで待て"発言を聞いただろうか。

菅総理はまさか連休中長い休暇をとるつもりではないと思うが、避難所生活の人たちには多分連休意識などないはずだ。被災者ではない僕らでも、決して自粛ではなくて気分的に連休を楽しむ気にはならない。とくに高齢者の僕らはそうである。逆に体力が許すならば放射能汚染なんか恐くない。「月月火水木金金」の精神でお手伝いしたい気持ちである。

多分、一時帰宅には、僕らには理解できない、それなりの準備があって、時間的に連休明けの頃になるのだと思うが、菅総理は数重なる不用意発言をしている。最高指揮官は口を慎むべきである。