「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          嬉しかった子供の路上の落書

2011-04-27 08:05:15 | Weblog
我が家の裏の通りに近所の子供が書いたのだろう。紅白の白墨で描いた線路の落書を見つけた。久しぶりの発見である。昔、僕らが子供だった昭和10年代の東京では何処にでもあった落書だが、最近は、まったく見かけなかっただけに嬉しかった。東電の福島原発事故で放射能値が高い郡山では、子供たちが思う存分戸外で遊べないという。こんなに可哀相なことはない。一日も早く原発事故が終息することを願っている。

         郡山の放射能汚染の学校の校庭

2011-04-27 06:21:50 | Weblog
NHKテレビの報道によると、福島県郡山市内の小中学校、保育所28か所の校庭で測定した放射能値が基準より高いので、表土1cmから2cmを除去し、校庭の使用も制限するとのことだ。わが家で購読している新聞はこのニュースを報道していないが、考えてみるとショッキングなニュースである。郡山市は東電福島原発から50㌔以上も離れており「危険区域」ではない。

僕は1969年から71年まで郡山市に転勤で住んだことがある。福島県では一番人口が多い中通りの中核都市だが、当時は駅前を除けば緑に囲まれた自然の多い町だった、今でも校庭が舗装されていないところをみるとまだ、東京に比べれば、昔のままに違いない。その頃、東京は自動車や工場の排気ガスで大氣汚染が始まり光化学スモッグが問題になっていた。僕の小学生の長男も小児喘息に悩まされていたが、郡山にくると症状が治った記憶がある。

郡山の学校校庭の表土除去作戦は、チェルノブイりの体験によるもののようだ。これもNHKラジオの報道でメモをしなかったので、誤りがあるかもしれないが、地上に落下した放射能チリは時間の経過と共に地中に浸透するので、出来るだけ早い時期にこれを除去するのが好ましいのだという。

郡山市では市内の一部の公園でも子供の出入りを制限しているようだが、放射能値のモニターリングの結果が郡山だけ高いわけはない。多分、市の行政関係者にこの方面の専門家がいて事前に適切な予防策をとっているのかもしれない。この問題について厚労省や文科省からなにもコメントがないのも不可思議な話である。