「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          「昭和を彩った懐かしの品々」といっても!

2012-05-26 06:19:39 | Weblog
大手スーパーのダイエーの折込広告を見たら「昭和を彩る懐かしの品々」の企画をやっていた。サントリーウイスキーの”ダルマ”や“あたり前田のクラッカー”はCMソングで僕も知っているが、昭和一けたの僕ら世代にとっては、あまり懐かしさを感じないし”彩る“ものとは思えない。平成も24年、四分の一世紀たち、昭和の後期に生まれた人でも「昭和」にノスタルジアを感じるようなってきたのであろう。

昭和と言っても戦前戦中と戦後では懐かしの度合いが違う。今や少数派になった一けた世代は戦争を挟んで約10年間、物がなく物に飢えていた時代を体験している。昭和を彩るものはあまりない。スイトンと雑炊とサツマイモの想い出ばかりだ。でも、戦争が激化するまでの子供時代にわずかの期間だが”懐かしい”ものはある。”新高ドロップ”や”一粒300m”の景品付きのグリコ、古谷のウインターキャラメルなど。それに駄菓子屋で売っていた鉄砲玉(あめ)や砂糖でつくった金華糖や金平糖なども懐かしい。

戦後のある時期子供時代を過ごした世代にとっては読売巨人軍の選手のカードを売り物にしていた紅梅キャラメルやペコちゃん人形で売り出した不二家のミルキーや粉ジュースなどが懐かしいに違いない。最近、コッペパンがブームと聞くが学校給食で育った世代にとっては懐かしいのだろう。鯨のベーコンが好きな世代だが、今はあっても高くて手にはいらない。

一けた世代にとっては、サントリーの”ダルマ”よりは”角”、”角”よりは”トリス”のほうが懐かしい。最近、復活してきたようだが”tトリスハイボール”もブドウ割、梅割焼酎と共に懐かしい品々であるが、あまり昭和を彩るものではない。