先日、インドネシア関係のある会合で、スラウェシ(セレベス島)縦貫鉄道建設がいよいよ始まり第一期工事、マカッサル―パレパレ(177キロ)間の用地買収も終わり2017年には開通するという話を聞いた。将来的には、この鉄道はマナド(メナド)まで1772キロを時速200キロで結ぶ大工事だ。僕は1966年以来半世紀にわたる”インドネシア.ウォ―チャ―”だが、最近のインドネシア事情にはうとい。が、昨年、ジャワ高速鉄道建設計画の落札で中国に負けたばかりである。今回のスラウェシ鉄道については、最初からプロジェクト参画ししていなかったのか。それとも、国際入札で負けたのか調べてみたら、スラウェシ鉄道工事もジャワ鉄道と同じ中国の北車集団の唐山軌道が工事から車両調達まで請け負ってる。
ジャワ高速鉄道建設は、一方的に日本側が有利と伝えられ、昨年8月、東京で開かれたインドネシア独立祝典では、二階自民党総務会長(日本インドネシア議員会長)が、日本側の落札を見越したように年内に日本から(そのお祝いに)1000人の観光客を送り込むと約束していた。それだけに、土壇場にきてのきての中国側への決定は、日本側にとっては、ODA最大の受領国なのに"背信行為だ"という意見さえ出てきた。正直言って、僕もその一人だったが、最近のインドネシア事情に詳しい知人から資料を頂戴し、読んでみると、どうも日本側の対インドネシア政策についての勉強不足が原因しているようにも思えてきた。
2014年に発足したジョコ.ウイドド政権は一貫して国家予算を大型プロジェクトに投ずることを禁止してきた。ジャワ高速鉄道計画が中国に決定したのも、中国側の計画案が日本案より優れていたのではなく、国家予算を使わずに済むからである。また、ジョコ政権は、ジャワ集中のプロジェクトを避け、かって植民地時代”外領”と呼ばれたスマトラ、スラウェシ、カリマンタンの開発に力を入れている。スラウェシ縦貫鉄道もその一つである。採算のとれないプロジェクトには手を出さないといのが国策なら理解できるが、やはり相手側の意向も配慮しるければ”商談”は成り立たない。
ジャワ高速鉄道建設は、一方的に日本側が有利と伝えられ、昨年8月、東京で開かれたインドネシア独立祝典では、二階自民党総務会長(日本インドネシア議員会長)が、日本側の落札を見越したように年内に日本から(そのお祝いに)1000人の観光客を送り込むと約束していた。それだけに、土壇場にきてのきての中国側への決定は、日本側にとっては、ODA最大の受領国なのに"背信行為だ"という意見さえ出てきた。正直言って、僕もその一人だったが、最近のインドネシア事情に詳しい知人から資料を頂戴し、読んでみると、どうも日本側の対インドネシア政策についての勉強不足が原因しているようにも思えてきた。
2014年に発足したジョコ.ウイドド政権は一貫して国家予算を大型プロジェクトに投ずることを禁止してきた。ジャワ高速鉄道計画が中国に決定したのも、中国側の計画案が日本案より優れていたのではなく、国家予算を使わずに済むからである。また、ジョコ政権は、ジャワ集中のプロジェクトを避け、かって植民地時代”外領”と呼ばれたスマトラ、スラウェシ、カリマンタンの開発に力を入れている。スラウェシ縦貫鉄道もその一つである。採算のとれないプロジェクトには手を出さないといのが国策なら理解できるが、やはり相手側の意向も配慮しるければ”商談”は成り立たない。