「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

旧友(OB)会誌に見る高齢者たちの生きざま

2016-02-10 06:04:00 | 2012・1・1
学校を出てすぐ入社して16年間勤務した新聞社の旧友(OB)会報誌が送られてきた。退社してからすでに半世紀近く、会報を見ても僕より先輩は数少なくなってきたが、やはり時代は違っても”同じ釜のメシ”を食った仲間である。なんとはなく顔は知らないでも親密感があるものだ。会報には150字で、会員各自の近況を紹介する欄があるが、最近すっかり仲間たちと語る機会が少なくなってきた僕には、この欄を読むのが楽しみの一つだ。

90歳代の先輩の一人「あちこちメスを入れられながら、しぶとく生きておりますが、家から出るのは病院通いだけ。独り酒が楽しみです」「誕生日が来ると92歳、家内も90歳の大台”思えば遠くに来たものだ”といった心境。酔生夢死ただ長く生きてよいということでもあるまい。そろそろ心の準備というところでしょうか」「94歳になりますが、長生きとは有り難いものです。歩行が困難になりましたが、毎日ディサービスに行き、マシーンで身体の調整をしています」

僕と同じ80歳では「”一億総参加社会”88歳の僕に何かお役に立つことがありますか!」「長生きしたいとも思わず健康など何も気をつけないうちに80半ばを過ぎてしまった。”世の中はなんのへちま”と思いながら、ぶらりと生きます」「連日のゴルフ天罰の腰痛、85歳。日本記者クラブで語らい、酒と囲碁を楽しむ毎日」「元海軍兵学校77期生、満88歳、昔の元気はなくなりました。妻は3年前に亡くなりました、寂しい!」

”卒業“して間もない”若い”OB(73)は「39年ぶりに千葉マリーン.マラソンに参加ハ―フの部で2時間20分、規定内で完走」「年間100日を海でヨットに乗り200日は酒を楽しむ生活、後期高齢者になりました」現役時代と同じように時間がある”老後”である。それぞれが健康にそれぞれが人生を楽しむ時代だが、長いのか短いのかー。