「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

建国記念日 明治神宮での民間奉賀式

2016-02-11 16:13:57 | 2012・1・1

「日本の建国を祝う会」(民間)が明治神宮を中心に開催された。老妻が娘と一緒に神宮を参詣してきたが、界隈は子供たちの鼓笛隊や大学吹奏楽団の行列で賑わい、付近の商店街の人たちの日の丸で埋まった。春節休暇の中国人も思わぬ催しに大喜びだったそうだ。

新聞も伝えない総理の「建国記念日」お祝いメッセージ

2016-02-11 06:39:59 | 2012・1・1
今日2月11日は「建国記念日」、国民の祝日である。といっても、どれだけの日本人がこれを正しく理解しているだろうか。昨年青年商工会議所(JC)が行った調査では19.3パーセント、国民の5人に1人であった。戦前”雲にそびゆる高千穂の”の奉祝歌で「紀元節」を歌った僕ら昭和世1ケタ世代にとっては考えられない。世界一長い2676年の長い建国の歴史を持つ、この日を何故、政府は誇りに持ち、自ら祝典を主催しないのか。

小ブログは3年前から、政府主催の祝典を開催すべきだと主張している。50年前の昭和41年、特別法令によって定められた国民の祝日である。安倍総理が総裁の自民党は公約として、政府主催の「建国記念日」祝典を開催するとしているが、実施したことがない。代って、総理が国民宛て、メッセージを発表することになっている。今年も産経新聞は5面総合面に、小さな一段ベタ記事で”建国記念の日への首相メッセージ”を載せているが、最大発行部数の読売新聞はどこにも掲載していない。

政府が公式に祝典を開催しないのは、恐らく戦前の「紀元節」が皇国史観に立つ神話に基づくとする一部の批判に配慮しての事だろう。しかし、世界の国の建国の歴史の中には同じように神話的なものがある。わが国の高天原の話もそうだが、これを史実として信じている者はいない。しかし、神話にしても2676年という世界一長い建国の歴史を持つ国は世界にはない。

先日、北方領土担当の大臣が「歯舞」が読めなかったと、新聞に出ていた。もしかすると、建国の歴史についても正しく理解していない大臣がいるかもしれない。ニギニギノミコトが誰なのか、天照大神を何んと読むのか、高天原はどこなのかー。”わが国の、これまでの歩みを振り返り、先人たちの努力に感謝し、さらなる日本の発展を希望する”(安倍総理の今年のメッセージ)ならば、政府は催の祝典を主催して国民と共に祝ったらどうか。