「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

国の肺炎球菌ワクチン接種対象外の老人からの疑問

2016-02-24 06:49:52 | 2012・1・1
高齢になると、新聞の死亡欄が気になるようである。僕もここ数年、昔流でいう一面(政治)三面(社会)についで次には死亡欄に目を通すのが習慣になっている。昨日もその習慣で、経済欄に掲載されていた死亡欄を見ると、100歳、80歳、72歳のお三方が亡くなっていた。驚いたことには、皆さんいずれも死因が肺炎なのだ。テレビの肺炎球菌ワクチンのCMの西田敏行によると、肺炎は日本人の死因の三位、65歳以上の95パーセントは肺炎だとのこと。慌てて、僕は数年前、このワクチンを接種したことを想い出した。

たしかワクチンの有効期限は5年であったこと。調べてみると、やはり、6年を経過している。そして幸いに85歳で、今年は国から補助がある接種年齢に当たっている。それなのに、保健所から案内が届いていないので、電話で問い合わせてみたら、”あなたは過去に一回接種しているから資格がない。もし、再度受けたいなら、医者と相談して自費でやってください”とのこと。テレビで宣伝している場合は4000円だが、自費だと倍以上だという。

肺炎についてネットで調べたら、肺炎球菌による死亡者は肺炎全体の46パーセントで、一番多いが、高齢者に多い誤嚥(ごえん)性肺炎にはワクチンをのんでも効き目がない。死亡欄にあった80歳の方も誤嚥性肺炎であった。超高齢者社会である。肺炎球菌ワクチン接種でで国の援助があるのは一回限りである。65歳から100歳以上までは35年の年月がある。僕は医者と相談して再度ワクチンを接種して貰うかどうか思案しているが、CMに高い宣伝費を払うのなら(以前はACジャパンで無料だった)老人には、再接種に補助を与えてもよいのではないか。