「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          老人医療の高騰は医療機関にも責任

2013-04-13 07:45:21 | Weblog
1か月に1度、近所の民間の病院で高血圧と糖尿病、それに膝の痛みの治療を受けている。昨日も通院日なので杖をつきつきでかけたが、先月外科で痛風の疑いがあるとして採血したばかりなのに、今回は内科で採血したいよいう。小さな病院なので双方の科で連絡は取れているようだが、内科の担当医が変わったため採血したいらしい。

後期高齢者保険でも窓口負担が3割だと月に1度の診療でも支払う額は、年金生活の老人にとっては負担だ。昨日も病院への支払いは3380円、薬局への支払いは2370円、合計5755円である。医療請求書を見ると、医療費の合計点数1125点のうち半分以上の618点が採血検査料である。

医療費点数がそのまま医療機関の点数にはならないそうだが、この病院に限らず最近は頻繁に採血をする傾向がある。幸い僕の採血検査報告は先月についで糖尿病の目やすのへモグロビン値は16.7 と正常値、膝の痛みが痛風からだとして薬を飲んでいるが尿酸値も5.0と許容範囲内であった。素人でよく解らないが、正常値が毎月続いても頻繁に採血する必要はあるのだろうか。

世間の風は老人医療費の高騰は年寄りが医者にかかりすぎるからだと厳しい。確かに若い世代からみれば、病院の待合室で高齢者がたむろしている風景は、年寄りが時間をもてあまし、それほど必要もないのに医者にかかっている。これが医療費の高騰の原因のように見えるかもしれない。しかし、馬齢を重ねた体験からいうと、年をとるにしたがって、身体のいろんなところに出てくる。要は医者と相談の上だが、気休め的な治療は受けないことだ。これには医療機関もあまり儲け主義に走らないことだ。年寄りが足腰の治療にかかっている「電気治療」なんか果たして効果があるのだろうか。

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4 コメント

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点数稼ぎ (chobimame)
2013-04-13 10:10:43
漫才でさんは今日は病気だから病院に来ないとのネタがありますが、確かに病院に行くのは、ある程度のパワーがなくてはなりません。高齢者は病院に行き過ぎるとのイメージは確かにありますが、20代の頃には年に1~2回いけば良かった病院が、中年と呼ばれる歳になり、かなり増えました。体は正直だと思います。年齢が増すと、若い頃のように調子がいいと言い切れるような日がありませんね。なので高齢者が病院に行くのは致し方ないと思うようになりました。歳をとってみないと分からないことですね。
TPP参加で医療が変わると言われていますが、それが本当なら今のように病院に行けない時代が来るかもしれません。
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治療より予防 (kakek)
2013-04-13 14:32:09
chobimame さん
日本の医療制度は世界でも冠たるもだと思います。ところが、急速な少子高齢化でこれが維持出来なくなってきました。それには僕は日本人の病気についての意識改革だと思います。治療より予防です。それに維持ができないのだらら窓口負担の割合を増やすべきです。高齢者はすべて2割にすべきです。次に医療機関の意識改革です。治りもしない病気に薬をやたらに出すべきではありません。マレーシアでは、TPP参加によってジェネリックスが入手できなくなるとデモをやっています。深い事情は解りませんが、、日本ではどうなんでしょうか。
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長生きをするなと民主に仕分けされ (lordyupa)
2013-04-24 11:15:24
予防が大切ですネ。

定期健診超音波検査で胆嚢に大きなポリープが見つかり癌の疑いありと診断された。、紹介状を書いてもらい、別の大学病院で肝臓・胆嚢・膵臓に熟練した専門医に、精密検査を受けたところ、健診での超音波検査が完璧な誤診であると判明。残念ながら、人間ドックでの診断も、かなりいい加減のような印象を持っています。さらに、MRI検査も合わせて行ったところ、胆嚢ではなく、膵臓に尋常でない画像が見つかった。膵臓癌か否かを更に特定するには、検査自体にかなり危険を伴う手法での特殊な検査がいるとの由。膵臓癌の死亡率は高いが、肝臓・胆嚢・膵臓の癌に詳しいその医師よりは、患者の自己責任で、どうするか決めるよう言われた。結局、覚悟を決めて、さらなる検査を受けるのをやめることにした。
ブロガーの言われるように、
その病院での診療報酬の仔細をみると、なんと、
医師の一人養成のための総額一億円近い医学大学費用、その後、数十年にわたる専門的熟練した名医の診断費が、1458円と極めて少なく、
一方で、
検査機器の操作そのものには高度技量がいりそうにもないMRI機器検査費用の方が、6440円、超音波検査1650円、血液検査4412円と極めて高い。診療点数が、このような費用構成になっているならば、病院は赤字にならないように、過剰に検査頻度を増やさざるを得ないのかもしれない。また、医療機器は、独占状態に近く、米国GE、テルモ、オリンパス、日立メデイコなど医療機器業界の企業の利益率が高い理由も分かった。
患者の死命を制する医師の高度な判断についての診断点数が少なく、インターン上がりの経験不足の若手医師でも、診療科の部長レベルの熟練者がみても、どちらでも、診断費が一律同額というのも、疑問が残る。これでは、病院経営の観点からは、医師数を減らして、高額の検査機器への設備投資に走りやすいのではないだろうか?

老人川柳の佳作に、
高齢者医療に関連して、
「子を育て、国を富ませて、捨てられる。」
「長生きを、するなと民主に仕分けされ。」
のようなのがありました。
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セカンド.オピニオン (kakek)
2013-04-24 14:55:39
brodyupa
膀胱ガンの手術を3回しております。70歳のときに1回、80歳の時には1年に2回もしています。最初は町医者に誤診され、80歳の時葉、血糖値を下げる「アクトス」という薬(欧米では発売禁止)の影響のようです。今は再発チェックのため4か月に1回、内視鏡検査をしています。
これらの体験でいうと、やはり最新の医療機器の整った大病院、それも評判の良い病院を選ぶべきですね、それと疑念を持ったら、セカンドオピニオンを聞くべきです。
僕はわが国の医療体制は、世界で冠たるものと思っていますが、このままでは早晩破綻してしまいます。
それと、長寿と収入は正比例しています。貧乏人は早死しますね。
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