「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

47都道府県「住んだ町」「旅した町」長野市(2)権堂 憩いの町

2021-01-28 08:20:43 | 2012・1・1

信濃善光寺さんのお膝元長野市最大の繁華街は権堂である。僕は在勤中、日曜を除いて毎日、県庁近くの南県町の新聞社の支局を自転車で出て権堂通りを抜けて東鶴賀の市の警察署へ行くのが日課であった。つい最近まで毎年、老妻の帰郷に合わせて長野市を訪れ、権堂へも出かけているが往時は今よりはるかに賑やかであった。

善光寺へむかう大通りを右に曲がり、長野電鉄権堂駅までの通りをを権堂と呼んでるが、昔は2階建てながら丸光デパートもあり、休みの日には人込みでぶつかりあうほどのにぎあいであった。

その権堂から善光寺方向に坂道をあがると、売春禁止法施工前まだあった赤線街、岩石があり、その近くに「憩いの町」があった。戦後中国大陸から引き揚げ駅前で露店商売していた人のために市が建設したものた。土曜の週末になると、僕は支局長のおともして「憩いの町」の2階の店へ水餃子を食べにでかけた。先年物故した戯曲家の別役実さんの母上の店だった。僕が生まれて初めて餃子を食べたのはこの店だ。

”有難う”という尻上がりの長野なまりが最近聞けなくなくなった。 {丸光}も「岩石」も「憩いの町」も今はない。60年の時の流れを感じる。

 


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