群馬県渋川市の老人施設「静養ホームたまゆら」で起きた火災は、まさに現代版
姨捨山だ。亡くなった9人の方を含め収容者15人は、東京・墨田区から紹介の生活
保護受給者だという。東京では正規の老人施設が足りないため、生活保護の老人
は住民登録をそのままにして、渋川のような無届施設を紹介していたようだ。その
数は東京都の調べで500人以上に上っている。
小ブログ(2007年2月23日)は千葉県浦安市で無届老人施設で収容者をベッドに縛
ったり、手錠などの虐待行為をしていたことを書いた。当時、僕は老人福祉について
はあまり知識がなかったが”安かろう悪かろう”の無届施設が老人いじめにならなけ
れば、と結んでいる。
老人いじめどころではない。渋川市の施設では、老人ホームなのにスプリンクラーな
どの防火設備もなく、一部の報道では徘徊老人防止に居住棟に施錠していたという。
歩行困難の車イス生活の収容者がいながら夜間勤務の職員が1人というのも無茶で
ある。これでは、姥捨山同然である。
全国には、渋川のような無届高齢者施設が600いくつかある(毎日新聞)みたいだ。正
式に役所に届けると施設設備に規制があり、カネがかかるので届けないらしい。
終戦直後の昭和21年2月、横浜市戸塚のキリスト教の老人施設で火災があり、100人
近い収容者が焼死した。旧海軍の木造二階建ての老朽した施設だった。あれから60
余年の歳月が経っている。
施設の84歳の理事長が謝罪していたが、その姿も痛ましい。国の福祉政策がこのような
高齢の老人に頼らざるをえないのは悲劇である。
姨捨山だ。亡くなった9人の方を含め収容者15人は、東京・墨田区から紹介の生活
保護受給者だという。東京では正規の老人施設が足りないため、生活保護の老人
は住民登録をそのままにして、渋川のような無届施設を紹介していたようだ。その
数は東京都の調べで500人以上に上っている。
小ブログ(2007年2月23日)は千葉県浦安市で無届老人施設で収容者をベッドに縛
ったり、手錠などの虐待行為をしていたことを書いた。当時、僕は老人福祉について
はあまり知識がなかったが”安かろう悪かろう”の無届施設が老人いじめにならなけ
れば、と結んでいる。
老人いじめどころではない。渋川市の施設では、老人ホームなのにスプリンクラーな
どの防火設備もなく、一部の報道では徘徊老人防止に居住棟に施錠していたという。
歩行困難の車イス生活の収容者がいながら夜間勤務の職員が1人というのも無茶で
ある。これでは、姥捨山同然である。
全国には、渋川のような無届高齢者施設が600いくつかある(毎日新聞)みたいだ。正
式に役所に届けると施設設備に規制があり、カネがかかるので届けないらしい。
終戦直後の昭和21年2月、横浜市戸塚のキリスト教の老人施設で火災があり、100人
近い収容者が焼死した。旧海軍の木造二階建ての老朽した施設だった。あれから60
余年の歳月が経っている。
施設の84歳の理事長が謝罪していたが、その姿も痛ましい。国の福祉政策がこのような
高齢の老人に頼らざるをえないのは悲劇である。
ちょっと前までは、いわゆる老人病院と呼ばれる老人ホーム代わりの保険点数で食う病院が多かったのですが、最近は在宅看護だとか、老人で医療点数が稼げなくなってきているので、老人病院が消滅してきているのです。老人病院の良し悪しは置いておいて、老人病院が無くなるということは、その病院に収容されていた老人の行き場がないですから、こういう無認可施設が出来てくるのだろうと思います。
国の対策が遅れている証拠ですね。
日本は子供も産めないし、歳もとれない国なのです。
福祉は置き去りの国です。
ショックです。まさに姨捨山です。昭和30年ごろまで老人施設は養老院といわれていました。不幸な老人の吹き溜まりで、老人たちは大部屋でくらし、自分たちの生活費を手内職をしながら稼いでいました。それからみれば、生活保護が支給されて多少よくなりましたが、人生の最後がこんな無残な結果では!とても福祉国家とはいえません。