「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         年寄りいじめの福祉行政

2007-07-07 05:10:05 | Weblog
どうも役人は老人を理解していない。東京の区役所の老人医務係から
「老人保健の負担割合の判定方法」という通知がきた。あい変わらず難
解の言い回しの文章で、とても硬直した老人の頭では理解できない。
文頭に”あなたの医療費の自己負担割合は3割になります」と書いてあ
る。これだけ読んだ老妻は、大変な負担になったと大騒ぎしている。つい
最近、住民税が10%にアップされたばかりである。しかし、よくみると”特
例”があり、判定基準書に必要事項を記入して申請すれば従来どおり1
割なのだ。

役人は高齢者も自分たちと同じだと考えているようだが、確実に頭の回転
は鈍くなっている。幸い僕らは健康で、それほどボケてはいない。しかし、
区役所から送られてきた医療費の判定方法を理解し、必要な資料をそろえ
て記入するのは至難の業だ。しかも区役所まで持参するか、郵送せよと書
いてある。こんなことは、もともと役所の仕事ではないか。

今回の年金トラブルの処理もそうだ。なんだかんだ言っても、やっぱりお役
所の申請主義なのだ。受給者の年金加入の履歴が本人に届くのは来年の
5月だという。それまでは、こちらから問合せしない限りわからない。どうして、
そんなに時間がかかるのだろう。この世の時間が限られている老人には
”特例”として、早めに知らせて貰えないだろうか。戦後すぐの時期に役人は
公僕といわれていたが、最近は社保庁なみの”税金泥棒”だ。とくに地域に
アグラをかいている区役所の役人はそうだ。


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2 コメント

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保身 (chengguang)
2007-07-07 12:04:33
本来極めた個人的な情報である戸籍から族称がなくなり、自分の祖先が何だったのか解らなくなってから久しくなります。個人情報を何の懸念も持たずに安易に発行し、悪用されたからです。その上個人情報保護法が成立しました。

今では、知人が入院したことを耳にし、病院を訪ね受付で病室を訊ねても教えてはくれません。個人情報保護法の所為です。イントラネットで、入院患者は自分の病気についてカルテの情報を知ることが出来る病院がありますが、肉親がアクセスすることは出来ません。この法律の所為です。

借地契約を結んでいる人の入院までの情報はあっても、その後の生死についての情報は、肉親の方からの連絡がない限り知る方法がなくなりました。この法律の所為です。

人は法律に基いて行動している訳ではないのに、本来一番先に守られるべき人々のための法律の目的が、役所や訴訟問題よりも先になすべきことがあるであろうと思える組織の責任逃れの口実に使われている気がします。
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個人情報保護法 (kakek)
2007-07-07 14:01:55
chengguang さん
個人情報保護法がじゅうぶん理解されず、役所の末端で戸惑うこともあります。
母が札幌で亡くなったとき、商売上の付き合いから身不相応に新聞広告を出したところお通夜に自宅があらされたことがありました。
江戸っ子は”鯉の吹流し”といいます。
おしゃべりだが、ハラに一物はないという意のようです。おしゃべりだと他人が
秘密としていることを、悪意がないのに
しゃべってしまう危険があります。
じゅうぶん気をつけるようにしています。
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