9月半ばを過ぎて、やっと秋が東京にもやってきた。その秋を求めて近くの大学キャン
パス跡に出かけたら、群生したすすきのお化けのようなバンバン・グラスが、いつのま
にか僕の背丈よりも伸びていた。見上げた青空は明らかに秋の空であった。(写真)
万葉の歌人、山上憶良は千数百年前の昔”秋の野に咲きたる花を指(および)折り、か
き数ふれば七種(ななくさ)の花、萩が尾、尾花、葛花、撫子の花、女郎花(おみなえし)
また藤袴(はかま)、朝貌(あさがお)の花”と歌った。
21世紀の武蔵野には、もうこの秋の七種の花は見つけにくい。とくに今年は猛暑の影響
なのかもしれない。2泊3日の新潟への老人会の旅から帰ってきた老妻がいうには、関越高
速道路脇のすすきは、旱天に枯れて穂も見られなかったという。
バンバン・グラスは、ものの本によれば、アルゼンチン温帯草原(パンパス)が原産だとい
う。いつ頃日本に渡来してきたものだろうか。もちろん万葉の時代にはなかったはずだ。ネ
ット情報によると、天草地方に群生地があるという。もしかすると、馬鈴薯と同じように南米
からヨーロッパを経て南蛮船でやってきたのかもしれない。
最近は生け花などにも使われているそうだが、日本古来のわび、さび文化には似つかわし
くない。俳句の季語はやはり秋なのだろうかー。
パス跡に出かけたら、群生したすすきのお化けのようなバンバン・グラスが、いつのま
にか僕の背丈よりも伸びていた。見上げた青空は明らかに秋の空であった。(写真)
万葉の歌人、山上憶良は千数百年前の昔”秋の野に咲きたる花を指(および)折り、か
き数ふれば七種(ななくさ)の花、萩が尾、尾花、葛花、撫子の花、女郎花(おみなえし)
また藤袴(はかま)、朝貌(あさがお)の花”と歌った。
21世紀の武蔵野には、もうこの秋の七種の花は見つけにくい。とくに今年は猛暑の影響
なのかもしれない。2泊3日の新潟への老人会の旅から帰ってきた老妻がいうには、関越高
速道路脇のすすきは、旱天に枯れて穂も見られなかったという。
バンバン・グラスは、ものの本によれば、アルゼンチン温帯草原(パンパス)が原産だとい
う。いつ頃日本に渡来してきたものだろうか。もちろん万葉の時代にはなかったはずだ。ネ
ット情報によると、天草地方に群生地があるという。もしかすると、馬鈴薯と同じように南米
からヨーロッパを経て南蛮船でやってきたのかもしれない。
最近は生け花などにも使われているそうだが、日本古来のわび、さび文化には似つかわし
くない。俳句の季語はやはり秋なのだろうかー。
私の子供頃は、あちこちに生えていたのですが、
もうそういう空き地自体がありません。
空き地という空き地には家か駐車場になっています。
どこいったんでしょうねぇ。空き地。
空き地の消滅と共に、日本文化も無くなった気がします。
情緒もなにもありません。
今や空地は都会にはありません。農村にか耕作放棄地の空地があるそうです。東京に住んでいるとあまりわかりませんが、地方はシャッターのおりた駅まえ商店街や放棄地が多く、疲弊していますね。新しい列島改造が必要です。
もうすぐ十五夜ですが、お月見にはすすきです。バンバン・グラスでは情緒がありません。