テレビ朝日制作の「ドキュメンタリー宣言”消えてゆく妻の記録”認知症の南田洋
子よ」を見た。見たというより"のぞいた”だけで、すぐにチャンネルを消してしまっ
た。老妻は最初から見る気持ちがなかった。夫、長門裕之の懸命な介護や妻へ
の愛情には頭が下がるのだがー。
長門裕之と南田洋子とが昭和31年、石原慎太郎の芥川賞作品「太陽の季節」の
映画に共に出演、これが縁で二人は結婚した。僕ら夫婦とだいたい同じ世代だ。
二人の若さあふれる演技は今でも強い印象として残っている。そして、その後の
二人の”おしどり夫婦”ぶりは,皆から羨ましがられていた。
テレビで南田洋子のやつれた姿をみた。あの半世紀前の、僕らが抱いていたイメ
ージは、失礼だがない。あの「太陽の季節」が話題になった頃、自由奔放に愛を
語り、行動する若者たちのことを「太陽族」と言った。
人間には、それぞれの"美学”がある。南田洋子の先輩女優、原節子は"永遠の美
女”と呼ばれたが、42歳で銀幕をさった。ずっと落ちるが(失礼)僕の小学校時代の
友達も、長い間、病床にあるが、頑固に僕らの見舞い申し入れを拒否している。やつ
れた姿を見せたくないのだ。
「太陽族」だとか「アプレ」(フランス語のapreからきた言葉で、戦後派)といわれた僕
らの世代もいつのまにか"たそがれ”を迎えた。さいわい周囲には認知症はいないが、
僕にかぎっていえば、やはり病気とはいえ認知症になったらテレビには出してもらいた
くない。
子よ」を見た。見たというより"のぞいた”だけで、すぐにチャンネルを消してしまっ
た。老妻は最初から見る気持ちがなかった。夫、長門裕之の懸命な介護や妻へ
の愛情には頭が下がるのだがー。
長門裕之と南田洋子とが昭和31年、石原慎太郎の芥川賞作品「太陽の季節」の
映画に共に出演、これが縁で二人は結婚した。僕ら夫婦とだいたい同じ世代だ。
二人の若さあふれる演技は今でも強い印象として残っている。そして、その後の
二人の”おしどり夫婦”ぶりは,皆から羨ましがられていた。
テレビで南田洋子のやつれた姿をみた。あの半世紀前の、僕らが抱いていたイメ
ージは、失礼だがない。あの「太陽の季節」が話題になった頃、自由奔放に愛を
語り、行動する若者たちのことを「太陽族」と言った。
人間には、それぞれの"美学”がある。南田洋子の先輩女優、原節子は"永遠の美
女”と呼ばれたが、42歳で銀幕をさった。ずっと落ちるが(失礼)僕の小学校時代の
友達も、長い間、病床にあるが、頑固に僕らの見舞い申し入れを拒否している。やつ
れた姿を見せたくないのだ。
「太陽族」だとか「アプレ」(フランス語のapreからきた言葉で、戦後派)といわれた僕
らの世代もいつのまにか"たそがれ”を迎えた。さいわい周囲には認知症はいないが、
僕にかぎっていえば、やはり病気とはいえ認知症になったらテレビには出してもらいた
くない。
すごくショッキングな映像でした。
まだ長門氏の家にはお金があるので、
面倒を見てくれる人もそれなりにいるのでしょうが、
それでも老老介護の悲惨さが見えてきます。
悲惨としか言いようがありません。
産科のたらい回しと共に、老齢介護の対策も
真剣に考えないといけないですよね。
認知症は前もって予防できないだけに悲劇ですね。長門夫妻は、恵まれた家庭です。それでも老老介護は大変です。長寿先進国の北欧では、どのような対策を採っているのでしょうか。真剣に対策を検討すべきですね。