「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

給食もなく学校に弁当を持参出来なっかった時代

2015-07-05 05:26:30 | Weblog
埼玉県北本市にある四つの中学校で、給食費が3か月滞納している家庭に対して、支払わなければ給食を停止するから弁当を持参せよと滞納家庭に連絡したところ、43家庭のすべてから支払う旨の意思表示があったという。この措置をめぐって”行き過ぎだ”という意見や”いや、当然だ”という意見などいろいろ交差しているようだ。

このニュースを聞いて僕は昭和10年代、小学生だった頃を思いだした。当時、小学校高学年では土曜を除き毎日午後まで授業があったが、給食はなかった。皆、家庭から弁当を持参したが、クラス60人の中で10人ぐらいは、子供用語で”お食べ”といって、昼休みになると、家へ昼ご飯を食べに帰った。当時は時には”お食べ”が羨ましく思ったが、今考えると、貧困など家庭の事情から弁当が持参できなかったのだ。

朝日デジタルによると、給食費未納の理由のうち家庭の貧困からというのは33.9パーセントで、残りは責任感や規範意識の欠如からだという。北本市の場合は、前もって貧困から本当に支払えぬ家庭には特別な措置を取っていたようで問題はないが、子供心を傷つけないよう格別な配慮が必要である。その点、今考えると戦前は、保護者会費にしても一律徴収ではなく、一口いくらと家庭事情に応じて集めていた。修学旅行にしても、経済的に参加できない子どたちには、別な小旅行を用意するなど気配りしていた。

学校給食を体験していない僕ら老人世代からみれば、給食は素晴らしい制度である。調べてみたら地方によって違うが月5000円程度のようである。子育て最中では負担かもしれないが、食糧難の中で育った僕らには羨ましい限りである。

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1 コメント

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食券 (chobimame)
2015-07-06 09:37:13
埼玉県川越市も滞納したまま小学校を卒業した児童の親を提訴したそうです。
6年間滞納だそうです。
小学校の給食費については、世帯収入にもよりますが、役所に申請をすれば、後日給食費や教材費を振り込んでくれる制度があります。(公立無料化)
その制度を受けていないということは、そこそこ世帯収入があるのか、それとも着服しているかです。
こういう親が増えてきていますから、給食も食券制にしたらいいと思います。
弁当も食券も持参しない家庭は、虐待で通報すればいいのです。
モラルのない親には、厳しく社会を教えないと解決しないように思います。
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