川崎には臨海部のお大師さま、工業ゾーン、駅前を中心にした繁華街とは別の顔がある。川崎から立川までほぼ多摩川沿いに走っているJR南武線沿線の丘陵地帯である。その象徴ともいえるのが「登戸遊園地である。川崎駅から17.3キロ、南武線が新宿―小田原を結ぶ小田急登戸駅と交差するちである。駅も遊園地も昭和2年開設、平成15年まで75年間の歴史を持っていたが、遊園地は閉園して名前だけが残っている。戦前は東京の子供たちの格好の遠足地で、筆者も小学校3年と5年の2回訪れている。
川崎の多摩川河原は梨の発祥の地と言われ、お大師様の境内には明治時代初めて多摩川河原で梨を栽培した「長十郎」記念碑が立っているが、大正から昭和の初期にかけて梨の栽培は川の上流地帯に移りつつある。昭和の最盛期には、日曜休日は梨がり客でにぎわった。
遊園地があった丘陵は今はゴルフ場などに造成されているが,,隣接の枡形丘陵には、日本各地から名家屋が集められ戸外の家屋博物館がオープンしている。一見の価値がある。半世紀前は殿様バッタを追い回したちである。蒼海の変わり方である。
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