ドラマ「楊貴妃」を見ていて、詩人の李白が宦官の高力士に憎まれ、梨園なるサロンを追い出される、ということがなく、高力士は高潔であり、李白は大酒を飲んでたくさんの名詩を作った上、また旅に出る、という筋になっていました。
今までの本は、李白が酔っ払って高力士に靴をぬがせたりしたため、恨みに思った高力士が李白の詩の一部を不吉と言って、玄宗が怒り、李白を解雇するとあったし、私もそう信じていました。
でもこのドラマのほうを信じたいです。
あの則天武后が恐ろしくて何も言えない暗黒社会となっていたころ、若き玄宗は勇気と英知で恐怖政治をひっくりかえします。その時、高力士も従い、クーデターを成功させたとあります。
また高力士は大変なインテリで、若き玄宗と古典や歴史を語り合った・・・そんな人が李白を貶めることなどありえない、と感じ取れます。
もうひとつは安禄山のセリフで「陛下は老いてしまわれた、昔は威厳があり毅然となさっていたが、今はひとりの美女の機嫌でお笑いになる。」これも玄宗の老いと人心が離れつつある状態を的確に言っている・・・そこが玄宗が唐の国力を過信し、異民族を軽く見たことで、安禄山が野心をもつきっかけとなった、と思いました。
私も玄宗の笑いはさわやかで素敵だと思っていたのに、だんだん回を追うに従ってイライラしてくる笑いになった、と思う程です。見事なドラマです。
今までの本は、李白が酔っ払って高力士に靴をぬがせたりしたため、恨みに思った高力士が李白の詩の一部を不吉と言って、玄宗が怒り、李白を解雇するとあったし、私もそう信じていました。
でもこのドラマのほうを信じたいです。
あの則天武后が恐ろしくて何も言えない暗黒社会となっていたころ、若き玄宗は勇気と英知で恐怖政治をひっくりかえします。その時、高力士も従い、クーデターを成功させたとあります。
また高力士は大変なインテリで、若き玄宗と古典や歴史を語り合った・・・そんな人が李白を貶めることなどありえない、と感じ取れます。
もうひとつは安禄山のセリフで「陛下は老いてしまわれた、昔は威厳があり毅然となさっていたが、今はひとりの美女の機嫌でお笑いになる。」これも玄宗の老いと人心が離れつつある状態を的確に言っている・・・そこが玄宗が唐の国力を過信し、異民族を軽く見たことで、安禄山が野心をもつきっかけとなった、と思いました。
私も玄宗の笑いはさわやかで素敵だと思っていたのに、だんだん回を追うに従ってイライラしてくる笑いになった、と思う程です。見事なドラマです。