ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

学問のススメ

2011年06月05日 | 日記

今、この時代をどうあらわすべきなのか・・・あちこちのブログで「愚民」と国民を批判しているが、私はそれが悲しい。
そのことで、福沢諭吉「学問のススメ」から・・・。

「学問のススメ」より(福沢諭吉)

世の中に無知文盲の民ほど憐れむべくまた悪むべきものはあらず。

智恵なきの極は恥を知らざるに至り、己が無智をもって貧究に陥り飢寒に迫るときは、
己が身を罪せずして妄に傍の富める人を怨み、甚だしきは徒党を結び強訴一揆などとて乱妨に及ぶことあり。
恥を知らざるとや言わん、法を恐れずとや言わん。天下の法度を頼みてその身の安全を保ちその家の渡世をいたしながら、
その頼むところのみを頼みて、己が私欲のためにはまたこれを破る、前後不都合の次第ならずや。

或いはたまたま身本慥にして相応の身代ある者も、金銭を貯うることを知りて子孫を教うることを知らず。
教えざる子孫なればその愚なるもまた怪しむに足らず。遂には遊惰放蕩に流れ、先祖の家督をも一朝の煙となす者なからず。
かかる愚民を支配するには、迚も道理をもって諭すべき方便なければ、ただ威をもって畏すのみ。
西洋の諺に愚民の上に苛き政府ありとはこの事なり。こは政府の苛きにあらず、愚民の自ら招く災いなり。
愚民の上に苛き政府あれば、良民の上には良き政府あるの理なり。


                  一身独立して一国独立すること

 固(もと)より国の政(まつりごと)をなす者は政府にて、その支配を受くる者は人民なれども、こはただ便利のために双方の持場を分ちたるのみ。一国全体の面目に拘わることに至っては、人民の職分として政府のみに国を預け置き、傍(かたわら)よりこれを見物するの理あらんや。


            ベッラあとがき

これを読んで、心が落ち着きます。
じっくり読んでみよう、でもすごいなあ・・・明治の人って・・・感無量です。

コメント (4)
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「三国演義」より~桃園結義(桃園の誓い)

2011年06月05日 | 中国文化・歴史
桃暑・?


何度見ても感動!
劉備・関羽・張飛の3人が「生まれた時は違えども死ぬ時は同年同月同日に」と義兄弟の誓いをする。
美しい音楽、そして3人の純情・・・
劉備は双剣、関羽は青龍円月刀、張飛は蛇矛を武器として、出撃する。
またこの物語は「乱世の奸雄」たる曹操、そして軍師、諸葛亮というスーパースターが出てきて本当に素晴らしい。
全40巻のビデオは繰り返し見て、ほとんどの場面を覚えてしまった。

ビデオを貸した友人からは「どうしてくれるのよ、夜中の3時まで見てしまった」「主人が画面に夢中になって、しゃべらないのよ」などと、クレームを頂いた。
ただ、子供時代からの親友、パンダ夫人からは「むさくるしいキタナイ男どもの戦いのどこがいいのよ、私はヨン様がいい」といわれてひっくりかえりそうになったけれど。

そして渚啓様(カテゴリーにある)と義姉妹を誓い、中国サイトの三国志ニュースを読んで中国語マスターされたユエ様(ユエというのは諸葛亮の妻の名前、月英)と親しく語り合った。その頃は政治ブログとは無縁だった・・・

でも「三国志」における感動は私を<保守>にした。

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父の介護で私はオロオロ立ち往生だったこと。

2011年06月05日 | 生活・介護

ブログの読者からのメッセージを読んでいたら、父がトイレに行くと勝手に歩きだした。
いそいで後を追いかけるが、どうもおかしい。
やはり・・・そこで私が後始末をしようとしたら叩く・蹴る、それから入浴させようとバスルームに連れて行こうとすると、洗面所でわざとひっくりかえろうとする・・・凄い力で、どうしょうもない。
このままだったら転倒すると思って、床にそっと寝かせる。

それから起こそうとしたら凄い力で動くまいとする・・・こんな重いの抱えられないし、近くへ行けば危険である。
しばらく寝かせていたが、父はもう一時間あまり、わざとふて寝している。
風邪をひくような季節ではないからいいようなもの、私には父を起こす力はない。
また腰痛になりかねない。

迷いに迷って119に電話して相談、病院へ運ぶ以外はダメと断られる。
「断られるのを百も承知でご相談しました。申し訳ございませんでした。」と謝ると、
「もし様子がおかしければ遠慮なくお電話下さい」と親切だった。

起こして頂くだけでよいのです、と本当のことを言ったのだけど、介護しているのが女性の場合、よほどの力でないと起こすのは無理だ。
昼間だったらご近所のかたを呼んで協力して頂くのだけれど、夜はとてもお願いできない。

そうだ、これから一時間に一回はトイレに連れて行こう、そう思った。(夜は1~2回)
老人の心の負担にならないように、私も気をつけなければ、と思う。
水分はたくさん摂取させなければならない、あとは私が今までよりもこまめに注意することだ。

大きな重い椅子を持ってきて、そこにつかまらせて立ち上がらせ、やっと入浴させた。
あとは顔にローションやクリームを塗ってもらって、父はゴキゲン、やっとベッドに入った。
スースー寝ている。
私はくったくた~、でもよかった・・・時間こそかかったけれど、入浴もさせ、洗濯も済ませた。
父はグレープフルーツの香りのコロンを新しいパジャマに吹き付けてもらい、「いい気もちだ」と大喜び。
そして何か食べたい、と言う。
私は軽食を用意した。
父は大きな椅子にすわってピンクのエプロンをして、パクパク食べる。
気に入らないメニューだったら、私に吐きつけるのだけれど、無事に食べた。
薬を飲んで、ベッドへ・・・。

おや?目をさましたのか何かしゃべっている。どうでもいいことなんだけど、一応聞かねばならない。
するとまた安心してスヤスヤ・・・こうしてやっと今、ブログを書いている。

父の世話は大変だけれど、私って父の世話をしながら、私のほうが、どこかそんな父に甘えているのかも知れない。
かわいくてならないのだ。こうして介護がうまくいくと本当にうれしい。
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