DON CARLOS - Final scene
このオペラはヴェルディのオペラの中で最高峰と思い、感動してきた。
スペイン皇帝フィリッポ2世(フェリペ2世)のもとに政略結婚で王妃となったフランスのエリザベッタ、かつてスペイン皇太子ドン・カルロと婚約もしていた。若い王妃エリザベッタはドン・カルロの継母となったわけである。
ドン・カルロへの愛をあきらめ、スペインのフランドル侵略から護ろうとするように仕向ける王妃、絶望の中からフランドル救済のため、父の皇帝と対立するドン・カルロ、ローマカトリックから新教徒迫害を護ろうとするカルロ、ローマカトリックの絶対的な命令に皇帝も従わざるを得ない苦悩と息子との相克、シラーの原作をヴェルディはオペラ化した。
これはエリザベッタと皇太子ドン・カルロとの別れであり、愛を広く平和へと高めることによって、神々しくも悲しいフィナーレである。
エリザベッタを歌うのは、最高のヴェルディソプラノと讃えられたアントニエッタ・ステッラ、古い録音だが素晴らしい。
エリザベッタさまという王妃と同じ名のHNでメッセージを頂いた。
最近の与党のことを含んでいるような内容で・・・
ここにご紹介することにした。
宮城谷さんの本を読み返していました。(「長城のかげ」より)
今の政治を思う時、なかなか深い意味を感じます。
>韓信には真の志がない。
かれに率いられたる人の集団には顔がない。組織に顔がないということは、その組織が生きていないということである。
>自己をはやくからあらわす者は、時の流れ摩耗させられるのがつねである。大業をなす者は、時を創るのである。
>国家の体制のなかに礼が欠けていた。
>国亡びんとすれば、法を定むること多し。
>利をとり、道をすてた者は、ほろぶ。
うっとうしい季節のなか、宮城谷さんの小説に一筋の光を感じました。
韓信、あの「背水の陣」をひいた名将軍、・・・項羽と劉邦の時代、国士無双とうたわれたあの韓信は、壮絶な戦いに策をもって勝利し、項羽を退けて劉邦を覇王としますが、
こともあろうに劉邦からうとまれ、やがて殺されます。
悲劇の名将軍ですが、宮城谷さんはズバッと斬ります。
上の文を拝見していたら、どこかの党と似ています。
でも、韓信のような名将軍はいませんね。
韓信はドン・カルロの悲劇とも通じるものがあるような気がしないでもないのですが・・・。
ドン・カルロは、きちっとした大局がなかったのかも知れません。
エリザベッタさま、ありがとうございました。


このオペラはヴェルディのオペラの中で最高峰と思い、感動してきた。
スペイン皇帝フィリッポ2世(フェリペ2世)のもとに政略結婚で王妃となったフランスのエリザベッタ、かつてスペイン皇太子ドン・カルロと婚約もしていた。若い王妃エリザベッタはドン・カルロの継母となったわけである。
ドン・カルロへの愛をあきらめ、スペインのフランドル侵略から護ろうとするように仕向ける王妃、絶望の中からフランドル救済のため、父の皇帝と対立するドン・カルロ、ローマカトリックから新教徒迫害を護ろうとするカルロ、ローマカトリックの絶対的な命令に皇帝も従わざるを得ない苦悩と息子との相克、シラーの原作をヴェルディはオペラ化した。
これはエリザベッタと皇太子ドン・カルロとの別れであり、愛を広く平和へと高めることによって、神々しくも悲しいフィナーレである。
エリザベッタを歌うのは、最高のヴェルディソプラノと讃えられたアントニエッタ・ステッラ、古い録音だが素晴らしい。
エリザベッタさまという王妃と同じ名のHNでメッセージを頂いた。
最近の与党のことを含んでいるような内容で・・・
ここにご紹介することにした。
宮城谷さんの本を読み返していました。(「長城のかげ」より)
今の政治を思う時、なかなか深い意味を感じます。
>韓信には真の志がない。
かれに率いられたる人の集団には顔がない。組織に顔がないということは、その組織が生きていないということである。
>自己をはやくからあらわす者は、時の流れ摩耗させられるのがつねである。大業をなす者は、時を創るのである。
>国家の体制のなかに礼が欠けていた。
>国亡びんとすれば、法を定むること多し。
>利をとり、道をすてた者は、ほろぶ。
うっとうしい季節のなか、宮城谷さんの小説に一筋の光を感じました。
韓信、あの「背水の陣」をひいた名将軍、・・・項羽と劉邦の時代、国士無双とうたわれたあの韓信は、壮絶な戦いに策をもって勝利し、項羽を退けて劉邦を覇王としますが、
こともあろうに劉邦からうとまれ、やがて殺されます。
悲劇の名将軍ですが、宮城谷さんはズバッと斬ります。
上の文を拝見していたら、どこかの党と似ています。
でも、韓信のような名将軍はいませんね。
韓信はドン・カルロの悲劇とも通じるものがあるような気がしないでもないのですが・・・。
ドン・カルロは、きちっとした大局がなかったのかも知れません。
エリザベッタさま、ありがとうございました。


