ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

菅総理が千葉県で受けた心のこもった声援

2011年06月23日 | お知らせ
菅総理が千葉県で受けた心のこもった声援


「辞めろ!」という声、また連行される青年の姿も・・・
今、菅を支持しているのは伸子マクベス夫人だけ???
みっともない菅総理、大震災のことよりも総理の座。

☆Mr.X様、動画のご提供ありがとうございました。
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ヴェルディ「ドン・カルロ」フィナーレ  パヴァロッティとデッシ、ムーティ指揮

2011年06月23日 | オペラ
Luciano Pavarotti. Daniela Dess醇_. DON CARLO. VERDI. Finale. Ma lass醇・ci vedremo.


ステッラの歌うエリザベッタの映像はない、そこでダニエラ・デッシのソプラノ、この歌唱と演技は、高潔な王妃にふさわしい。
パヴァロッティは声はいいが、ヴェルディのヒーローには少し違和感がある。
ダニエラ・デッシはスカラで絶賛され、パヴァロッティには野次が、という聴衆の反応であった。

王妃エリザベッタはかつての婚約者であったスペイン皇太子ドン・カルロの継母である。夫のフィリッポ2世(スペイン皇帝)は、名君とされ、無敵艦隊を誇りヨーロッパ覇者であった。
しかし、皇太子カルロは、父がローマカトリックのいうがままにフランドル(今のオランダ方面)の新教徒弾圧をすることに強い反感があり、継母を慕うが、エリザベッタはそんなカルロの身の危険を察し「私を得るなら父を殺し、私の手をとって祭壇に向かうように」とわざと言ってドン・カルロを絶望させていた。

しかし、このフィナーレ、許されざる恋を見事に昇華する・・・王妃エリザベッタはかつての恋人を「息子よ」と呼び、フランドルに行って人々を救いなさい、と諭す。一方皇太子ドン・カルロもフランドルへ新教徒救出へ向かうことを誓う。

王妃エリザベッタの苦しみ、自分だけの胸におさめ、ドン・カルロを永遠の勇者として送り出す喜びと悲しみ、これを演じてダニエラ・デッシは素晴らしい。パヴァロッティはそんな深い芸は感じられない・・・ヴェルディ歌いというのは、悲愴な思いを誇り高く歌えることが必要だが、パヴァロッティはヴェルディ歌いではない。
しかし声を楽しむには十分である。

ところで、HNエリザベッタ様から頂いたメッセージだけれど、宮城谷昌光の「長城のかげ」で韓信を批判するところ・・・これはもしかしたらドン・カルロにおける悲愴な世界と重なるような気配がしたのだ。
韓信には、張良や陳平といった軍師がいない、いても重用しようとしなかった。
「四面楚歌」であの項羽を破り、君主の劉邦を覇王にしたが、その後が優柔不断であり、
決断が鈍ったばかりか、劉邦の疑いをも呼ぶような傲慢な振る舞いをして、悲惨な死をとげる。

このドン・カルロのフランドル出征には、展望がない。
ローマカトリックの命令に背けないスペイン皇帝フィリッポ(フェリぺ)2世の悲哀も理解できない、恋に破れ、命を捨てて本来は軍師ともなったはずの親友ロドリーゴを暗殺されてから、彼を支える者はいない。
そこで、彼は捕えられることを暗示しているのか・・・謎の終末である。

政治のエントリーが続いたが、この「ドン・カルロ」も当時の政治がバックに色濃く流れているのである。
コメント (2)
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