ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

おせち料理商戦はじまる・・・うちは買わない。

2011年10月09日 | 料理・グルメ

「料理の鉄人」で有名な道場六三郎さんは、絶対におせち料理を売らない。
『それは各家庭が作るものです』とキッパリ、店に行って食べるものではない、とおっしゃる。
私は年末がくると嬉々としてはりきる。
大掃除、おせち料理の計画、など、わくわくして途中でくたびれ、お正月はぐったり、なんていうありさまだった。

「今年こそ!」と毎年思うのだけれど・・・老親が楽に噛める食材を選ばなければならないし、料理法も水分を保持したものでないと、喉につまる。

そこで、いつも料理は大みそかの夜中に作り、朝、父に食べてもらえるようにした。
「あれだけ時間をかけて料理したのに」おせち料理って、日常生活で新鮮な美味しい出来たてを食べているだけに、冷めたものは箸がのびない。

私は父の為に毎年活海老を買っていた。
ジュっと焼いていると、香ばしい海老の焼ける匂いに父が起きてきて、それを全部食べてしまうので、重箱に海老はない。
いつもできたてのおせちを、暖かいまま、食べてもらうので衛生面も味も、安心。

昨年は「売っているおせちってどんなのかしら」と興味があって少し買ったのだけど、父は食べない。
料理を作る私は、楽ができる、って喜んだけれど、結局全部父のために新しく作った。
普段でも「残り物」を父には食べさせない。
作り置きもしない。
食中毒を完全に防ぐため、全部出来たてである。

ところで来年のおせちだけれど、韓流スターの宣伝する「韓国おせち」を売り出しているそうだ。
ここにも浸食してきたか・・・おせちというのは節々の行事において食べるものだった。
桃の節句や端午の節句など、そしてお月見もそう、それぞれの季節の旬のものを料理して食べる。

ここは日本だ、匂いのきつい食品をお重にはつめられない。
和食のおせちすら、気をつかうところで、他の料理に匂いがうつらないようにつめかたに工夫するけれど、
韓国料理となるとむずかしいし、食べる気がしない。
香辛料の強いのは健康に悪い。

老親の楽しめるおせちメニューを今から考え、計画することの楽しさを高いお金を出して無駄にしたくない。
今年はあの美しい、黒の塗りに内側は銀の・・・あのM氏に頂いた重箱につめることを思うと、楽しい気分になる。

お酒は灘の銘酒で♪ 神戸ワインも用意しよう。(純国産だから)

☆ おせち料理って老人が食べることが難しい食材と料理法が多い。
コメント (2)
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ジュゼッペ・ディ・ステファノが歌う 「帰れ、ソレントへ」

2011年10月09日 | 歌曲
GIUSEPPE DI STEFANO "Torna a Surriento" April 1953


1950年代、瑞々しい美声のテノールが一世を風靡、デル・モナコやコレッリが劇的な強い声のテノールだったのに比べ、ディ・ステファノは甘く軽やかな声で、マリア・カラスの相手役としてレコードのオペラ全曲盤でのスーパースターだったといわれている。

「帰れ、ソレントへ」・・・ソレントはナポリに近い貧しい村だった。特産品は特にない、ただひとつ、この歌が有名だったことだけ。
さびれた漁村だった。
そして私は小さなレースの花瓶敷きを買った。200円くらいだった。
土産物屋はオルゴールを出してきて「帰れ、ソレントへ」を鳴らした。
どのオルゴールもこの曲だった。オルゴールは買わなかった。

とても観光地とはいえない小さな村、そこで思い浮かべたのは、ジュゼッペ・ディ・ステファノが歌うこの曲・・・。

今でもこの曲を聴くと、イタリアの小さな村、ソレントを思い出すが、このソレントという村は、ただこの曲だけで世界にその名をとどろかせたのだった。
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