ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

カップッチッリ最晩年、若き歌手にレッスンする。

2012年01月09日 | オペラ
Piero Cappuccilli Masterclass


レッスンでのカップッチッリは大変厳しい。
ちょっと不安なことでも言うと「やめたら?」と切り返してくる。そしてカップッチッリは若い時を振りかえって「私など夜逃げしたんだよ、ドナッジョ先生が6年間発声と呼吸法だけで曲を歌わせてもらえなかった。本当に辞めてやろうと思った。」
(しかしオペラ好きの叔父にさとされ、ドナッジョ先生のもとに戻る、それから発声は条件反射のようにスムースに)

同じ年齢のトゥッチがプリマドンナとして活躍していても、カップッチッリはチョイ役だった。イタリアには素晴らしいバリトンがたくさんいた。
タッディ、ゴッビ、タリアブーエ、プロッティ、グエルフィ、コルツアーニ、パネライ、そしてバスティアニーニ・・・。

彼がようやく主役級を歌えるようになったのは40歳だった・・・
カップッチッリはすぐに「辞めなさい」と言う。
それは彼が歩んできた厳しい道だった経験からだろう。
でも、それは演奏家として耐えねばならない厳しさだったと思う。
悩んだ時はベルゴンツイの教えを受けたそうだ。

私はファンとして楽屋に会いに行った、優しかった!!
いつもマネージャーをしている娘のパトリツイアさんと一緒だった。(動画の女性)
コメント (2)
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