ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

ワーグナーとバッハが心に響く・・・

2015年02月22日 | 政治
  
★ ワーグナー『ニュルンベルクのマイスタージンガー』前奏曲~オーケストラはドレスデンのシュターツカペレ

Herbert v. Karajan "Prelude to Act I " Die Meistersinger von Nürnberg


カラヤンの素晴らしさは音楽の場面と場面の転換のところ、自然としかいいようのない「何気ない移行」を澄み切った最上の美しいフレーズで進むところ、そしてこのフィナーレの贅沢な音の透明さ、ワーグナー演奏によくある濃厚で渦を巻くかの如くの強烈さとは対極をなすように感じる。古代ギリシャの彫刻を思い起こす明朗さがある。
たしかカラヤンはギリシャの血を受け継いでいるというが・・・。


今こそ美しい音楽に浸ろう・・・。


そして本日は「竹島の日」である。
日本固有の島を思い、いつか必ず「竹島」が戻りますように。

ミルシュタインが奏でるヴァイオリンでバッハ「シャコンヌ」を・・・。
Nathan Milstein plays Bach Chaconne (Part 1)





コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

西田昌司参議院議員と三宅博前衆議院議員、京都にて出会う

2015年02月22日 | 政治

★ 昨日21日、京都のキャンパスプラザにて西田昌司参議院議員のお話を伺った。
そこには盟友の「次世代の党」三宅博前衆議院議員が来場、西田議員をおおいに驚かせ、喜ばせた。
また、このハプニングに、いつもより出席者は質疑応答で活発に意見を出し合った。
最初は西田議員、経済問題について多くの時間を割いたが、ついに「一番伺いたいことが伺えていない、防衛問題です」と出席者がきりだされ、西田議員は淡々と話していた経済問題から、熱狂した話し方に変わり、紅潮した顔色と張りつめた声で語った。
西田氏は自民党内部では自民党政権になってから微妙な立場、というよりも「遠ざけられた立場」になっていた。
『総理への直言』(イースト新書)で「JAL問題・デフレ・TPP・憲法問題」などで、安倍総理に「直言」しながらも、安倍総理はそのことについて曖昧にしか反応されずだった。

会場の雰囲気は張りつめ、三宅氏は穏やかな笑顔で西田氏を見つめた。
それを感じた出席者たちは、今までにない緊張感で、ついに「一番聴きたい問題」をつきつける質問者によって、覚悟を決めたように答える西田氏、全員が息をつめて聴き入った後半であった。


西田昌司氏のお話
1、総理は「新自由主義」を目指しているのではないと言うが、そういう方向に行けば困る。

2、「農協」の歴史を説明、日本の弱体化をもくろむアメリカは「日本の民主化」と言いながら財閥解体・農地解放などをセットにして日本に要求してきた。
「財閥解体」は小さな会社に分立させたが、占領が終わると「元のグループ」に戻すことを容認したが、「農地解放」についてはそのままだった。

3、「大地主から小作農」、当時は、外地から帰る人も多く、着物などを野菜にかえて食料を得ようとするこのころは食料増産になった良い面もある。
小作人も自分が働いた分は自分たちの収入になるので喜んで働いた。

4、しかし、やがて後継者不足になり、田畑が荒れるようになっていく。
  「農協」も18000あったのが600となり、農家の数が減っていく。

5、そこで「農協」の組合員以外に「準組合員」を設定するが、やがて「準組合員」の数が本来の「組合員」の数を逆転するようになった。

6、これからの問題は、「農業改革」によって、日本の農業が「株式会社」になると、やがて企業のように「合併」も起こるであろう。そして「外資」が入ってくる、
効率はよくなるが「儲からないものは作らない」というようになり、「合併」「買収」などが繰り返されるようになり、日本の防衛にも影響が考えられる。

7、外堀は埋めたが内堀の問題だ。
  所得補償と株式、ここの議論をしっかりやらないとならないが、マスコミはこうしたことを報道しない。

8、「電力の自由化」においても、いろんなやりかたがあるが「原子力発電」を廃すると、関電も赤字、電力会社は軒並み「赤字」と化す。
民主党政権の時、政府は責任を回避し、東電に責任を押し付けた。
 東電を叩けばいいというのは、政府はお金について逃げている。
そんなことが必ず、とんでもない問題が起こる。
東電に賠償させるのは「電力料金」がそれを支払うことにつながる。
「農協改革」も「電力改革」も、規制管理させられ、問題点は報道しない。

9、他に「スカイマーク」「JAL」の問題も解説、パイロットの民間養成の問題、
 弁護士ビジネスなどの問題。

★ ここで私のメモは止まっている。
会場でひとりが立ち上がり、「一番聴きたい問題を話さないでいいのか」と問題提起、
他にもそれに同調する意見が出て、会場は緊迫した雰囲気になった。
静かに見守る三宅博前衆議院議員、そして、西田議員は思い切ってセキを切ったように顔を紅潮させて話し出す。

終戦後、吉田元総理がアメリカの要請にこたえて軍隊を作らない方向を承認すると、共産党が「国が軍隊を持たない」というのはどういうことか、と詰問。
しかしその後、共産党は逆の方向に舵をきる。

憲法の問題、日本人が作った憲法ではないこと、戦勝国に押し付けられた憲法であること、
それについてのことと、あの戦争前後について議論がなされていないこと、
戦争についても「決まったことだから、変えられない」という戦い方の方針についても、かたくなな方針であったこと、それが今の政治にも「もう決まったことだから」と同じ姿勢である問題など・・・。

聴衆の目は輝き、時々三宅先生の姿を目で追う人々、しかし三宅先生はここで何も言わず、控えられてにこやかに西田議員の言葉を見守る。
西田氏は「戦後の日本の教育をはじめ、歴史観など間違ってたことから話をしなければならない」と語る。

会が終わり、三宅先生に挨拶される男性参加者たち、昨年末の選挙の時、西田議員に私の話をきくよう力添えされたご年配の西田後援者であるK氏は、三宅氏の隣の席に座り、またアメリカ帰りの医師はずっと三宅先生について離れず、帰りの電車までお話をかわされた。

この会の後半のことは、私がメモをやめてしまって、正確なことは書けない。
国を思う人たちが、今、何を聴きたいのか、鋭く問いかけるのは当然のことと思った。

三宅先生は「自民党で西田さんほど経済の知識もあり、また国を思って戦える人はいない」と
その医師に話しておられた。

中国・アメリカが考えていることやISILテロの脅威など、日本の行く末を案じる雰囲気が、息を
ひそめて聴き入る会場の雰囲気は今までにないものだった。






三宅博前衆議院議員の教育講演会のご案内
 ~ 3月1日(日曜日)午後3時  奈良商工会議室


 国士無双、NHKや拉致問題で国会を沸かせた三宅博が「教育」について熱く語ります。

みなさま、お誘い合わせの上、ぜひお越しください。(無料)


日時 平成27年 3月1日(土曜日) 午後3時

場所 奈良商工会議所 くわしい地図はhttp://www.nara-cci.or.jp/access/
主催 「新しい歴史教科書をつくる会」奈良



★ ヴェルディ『シモン・ボッカネグラ』より ミラノ・スカラにて

カップッチッリ(バリトン)が歌う「平民よ貴族よ」~ジェノヴァの内乱を鎮めようとする総督ボッカネグラ。(歴史上の実在の人物・・・以前はWIKIに歴史の詳しい記述があったのにいつのまにか消えている・・・)
P. Cappuccilli as Simon Boccanegra "Plebe, patrizi, popolo!"

・・・ボッカネグラの娘を歌う名ソプラノのミレッラ・フレーニ、政敵フィエスコを歌うのがブルガリアの至宝であるバス歌手ニコライ・ギャウロフ、ジェノヴァの名門貴族を歌うのがテノーレのヴェリアーノ・ルケッティ。指揮はアッバード。

【歌詞大意】

兄弟殺しよ!
平民たちよ!貴族たちよ!引き継ぐ者たちよ
恐ろしい歴史を!
憎しみの相続者よ
スピノーラとドーリアの
幸せに諸君を招いているというのに
この広い海の王国が
諸君はこの兄弟の地で
互いの心を引き裂き合っているのだ
諸君のために私は泣こう 穏やかな
諸君の丘の上の光のもとで
そこでは空しく芽吹いているのだ
オリーブの枝が 偽りの
諸君の花の祭のために

そして私は叫ぼう 平和を!と
そして叫ぼう 愛を!と

(オペラは次の場面で国を裏切る卑怯者に対し、「裏切り者を呪うように」と総督は命じる、緊迫する名場面であった。
裏切り者は震えながら自分自身を呪うことになる・・・)

★ 中世の都市国家ジェノヴァは内乱を繰り返し、海外の諸国の脅威に備えるにはバラバラだった。
時の総督ボッカネグラは国内の安定を訴える。
ずっと後にジェノヴァはナポレオンに滅ぼされるが、ヴェルディがこのオペラを書いたことによって、ジェノヴァの人々は昔のボッカネグラの栄光をしのび、祖国統一への願いを強めていった。イタリアの聴衆は燃えに燃え、祖国統一の先頭に立つ英雄ガリバルディ将軍を支持した。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする