☆ フランスの音楽とヴァーグナー 2011-05-23 10:57:36 Ken Wilhelm Furtwangler, Wagner & ...
美輪氏はサンサーンスやマスネ、ビゼー、その他あまりにも多くの作曲家がワーグナーの影響下にあったことを知らないのでしょうか。
ドビュッシーのような純フランス的と思える作曲家さえ、過去には熱烈なヴァグネリアンであり、最後はヴァーグナー的なオペラを試みてしまうほどに、結局は呪縛から逃れられなかった。
石原慎太郎のことを言うまえに美輪氏ご自身の教養度を高めたほうがいい、とまではいいませんが、わたしはじぶんが、教養ある人物のように振舞って、ひとを見下した態度をとる事のないように気をつけたいと思います。
三島由紀夫のヴァーグナーへの思いは、ダヌンツィオにも共通するようなほとんど人生丸ごとを賭ける様な入れ込みだったと思います。
かれの小説にはヴァーグナーの音楽は出てこない。ヴァーグナーの名前も出てこない。それだけに凄くヴァーグナー的な主題を強く感じさせてしまうのです。
美輪明宏のうすっぺらさは、今回の大震災のボランティア長官の辻元議員ととんでもないことを言い、場を混乱させることしか言えない・・・役者としてはどうかわかりませんが、賢く装っていても、言っていることは大変バカバカしい。
三島氏が美輪を起用したことも、ある時期だけ。荷風が浅草の踊り子に声をかけていたのとそう違わないように思えます。
ダヌンツィオは徹底していますね。ソプラノのライナ・カバイヴァンスカなどこれをよく勉強し、表現にとりいれていると言っていました。三島は本心を明かさない人ですね。また全く違う立場の人とも話ができたようにきいています。
私は三島の最後の・・・これが怖くてビビっていました。(今もそうですが)ベッラより
☆☆ 冬の嵐は過ぎ去り 2011-05-23 10:44:37 Ken マックス・ローレンツ- 1928 - ...
現代のヘルデンテノールは、ローレンツとメルヒオールは声だけで英雄を表現できた人たちです。ローレンツの、頭韻の男らしさ!
ジークムントはそれまで荒れ果てた生活の中にいて、ようやく春に出会った、そんな生命力に満ちた名アリアだと思います。木立を吹き抜ける風、期待で膨らむ胸、すべてが音楽で表現されてます。
テノールだったら演じたい役です。
メルヒオールのタンホイザーなどドキドキするほどです。ローレンツのドイツ語の歌い方はおっしゃるように「英雄」の気品があります。声だけで表現できた・・・その通りです。
ローレンツは自由に歌っていましたが、楽曲からはみだしていて、それでいて一番ピタッときまっているのですね。
☆☆☆ベーキと本物の響き 2011-05-23 10:26:09 Ken ジーノ・ベーキの歌うナポレターナ
最近のバリトンには求めようもない圧倒的な響きですよね。ゴッビもそうでしょうけど、当時の、そして1930年代までのバリトンには本物のティンブロがあり、明るい響きでした。
現代ではバリトンは、声を深く音色を暗くすることを求められてますが、それはベルカントではない、、、。
バスティアニーニはベーキのカイロツアーに同行してたそうですが、そうやって巨匠の業をそばで見ていたのか、スタイルが似ている気がします。
「セヴィリヤの理髪師」の勉強のため色々な歌手を聴いていましたが、ベーキの圧倒的な歌唱にはゴッビさえ逃げ出します、、、。
http://www.youtube.com/watch?v=hvUy0oVGX0A&feature=related
わがマエストロ、ジーノ・ベーキの動画、これは映画ですが若い時ですね。
低音を歌うのにグランドピアノを持ち上げるように、なんて言っていました。
もちろん実際に持ち上げられないのですが、ピタッとわかるような気がします。
この動画の曲は軽快な演技入りで少し歌って下さいました。
ピアノのいすをパッとまたいで若々しさを感じさせ、心から楽しそうに・・・途中で「息が続かない」と笑ってやめていましたが、声はほとんど昔のまま。
リコメ、遅くなって申し訳ございません。 日本のホープ、バリトン歌手Ken様ヘ