Birgit Nilsson - Tosca: Vissi d’Arte (1961)
コッピーさま、ビルギット・二ルソンの忘れがたきプッチーニ「トスカ」のアリア~歌に生き愛に生き・・・をどうぞお聴きください。
二ルソンのダイアモンドのような硬質の美声はイタリアの歌手とはまた違った魅力があります。
ここにはヴァーグナーをUPせずイタリアオペラの「トスカ」を選んだのですが・・・。
二ルソンやその前の時代のフラグスタートの自伝を読みましたが、フラグスタートの時代はナチスによって大変な受難を痛々しく思いました。ヴァーグナーを歌ったことがナチスとつながったように見られる硬直した戦後の犠牲者でもあり、
名歌手が浴びた喝采より中傷が上回った時代でもありました。
二ルソンはフラグスタートの後のソプラノですが、その点は幸運だったと思います。
彼女に会って、プリマドンナ然としたところはほとんどなく、優雅でありながら包容力に富んだ暖かい人柄を感じました。
二ルソンとよく比較される「神のようなフラグスタート」ですが、そのフラグスタートの歌う
ヴァーグナー「タンホイザー」から~歌の殿堂、を貼り付けておきます。
Kirsten Flagstad: Wagner - Tannhäuser, 'Dich, teure Halle'
戦後まもなくフラグスタートのこの曲をじかに聴いたドナルド・キーン氏は「戦後の粗末な舞台装置であったが、彼女が出てきて一声歌ったときそこは輝かしい宮殿にかわったような気がした」とその感動を書いています。
お役に立てれば幸いでございます。