ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

ウクライナ情勢 ロシア軍が国境に大量“架橋車”・・・「同時侵攻が可能」/今回は明らかに今までと違う!! クライン女史が述べたように「パールハーバー」なのか・・・

2022年01月26日 | 政治

☆恐ろしいのは「核」・・・

ふと思うのです。恐ろしいのは「核」・・・狂った世界、できるだけ生のニュースを集めました。

☆ウクライナ情勢 ロシア軍が国境に大量“架橋車”・・・「同時侵攻が可能」(2022年1月25日)





☆緊迫のウクライナ情勢 BBCのロズ・アトキンスが解説




☆開戦間近?国境付近に10万の兵 ウクライナで今何が(2022年1月25日)




☆ロシア軍のウクライナ侵攻懸念受け 米国人退避に向けた動き




☆プーチン氏がキューバ大統領と電話会談でミサイル設置? バイデン氏は米軍8500人準備(2022年1月25日)




追加動画です。

NEWS常一郎【ダイジェスト】地上波では報道されないニュース。ウクライナ,カザフスタンめぐり東西対立エスカレート。プーチンが先手,ロシアの”土俵”になびくEU,バイデン外交ピンチ。



”前進”姿勢のプーチン,”硬直”のバイデン,”条約妥協”のEU  
◉「レッドライン」ウクライナNATO加盟めぐる駆け引き   
・「外交ダメなら軍事措置」,ドンバス「国内並み」法令・・切り込むロシア   
・ブリンケン長官「西側結束」強弁,バルト3国から武器移転,21日米ロ会談   
・EU議長国(仏マクロン大統領)「時代変わった」・・・新たな条約締結案  
◉カザフスタン,騒乱沈静化,米民主政権”失策”露呈か・・・   
・「生物兵器研究所」めぐる紛争発生を確認,米関与明らかに   
・旧 ソ連諸国(CIS=独立国家共同体)で20数カ所同種施設 ・・・ウクライナ=13 ウズベキスタン=7 アゼルバイジャン=1 ジョージア=1  
※バイデン政権の連続外交失策で米権威失墜中・・・   アフガニスタン,ウクライナ,対中国・・・”弱腰外交”


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CNNニュースから

(CNN) 米国務省は23日、ウクライナの首都キエフにある米大使館の人員を縮小すると発表した。まず緊急業務にかかわらない職員や家族から退避を開始する。

国務省はロシア軍事行動の脅威が続いていることを理由に、直接雇用の職員の自主的な出国を認め、対象となる職員家族には出国を命じた。ウクライナにいる米国民に対しては、民間機などの輸送手段を使って今すぐ出国を検討するよう促している。

ウクライナ国境付近でロシアの兵力増強が続く中、CNNは21日の時点で、在ウクライナ大使館が国務省にこの措置を要請したと伝えていた。

ウクライナ国防省が入手した最新の情報によると、ロシアは国境地帯に12万7000人以上の部隊を配備している。米ホワイトハウスのサキ報道官は先週、ロシアはいつでも侵攻を開始できる状態にあるとの認識を示した。

米国務省は既に、ウクライナ渡航に関する警戒レベルを最大に引き上げ、ウクライナには渡航しないよう国民に呼びかけている。

在ウクライナ米大使館の人員縮小、一部家族に出国命令 (cnn.co.jp)




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 本日は旧ソ連時代の偉大な指揮者、ムラヴィンスキー指揮でレニングラードフィルのチャイコフスキー第5番を・・・ムラヴィンスキーはロシア貴族の出身、ソ連時代に文化相から問題人物とされ、バーンスタインは彼に会いにいった、この時は芸術家はどのような胸中で過ごしたのでしょうか・・・

Tchaikovsky - Symphony n°5 - Leningrad / Mravinsky 1973




五輪は政治のプロパガンダ化しては危険だ、このことをキッパリと書いた本「エモーショナルな東京五輪観戦記」奥山篤信氏最新著作

左右とも、派で固まるあまり、他の意見を排除してはならぬ。今はそういう時だ。
派に「忠誠」よりも本気で自分の考えを語ることが必要だ。基礎基本に戻ろう。


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ドイツ海軍トップ辞任、ロシアやウクライナ巡る発言が「炎上」/追い詰められているのはプーチン/奥山篤信著「書評 編集部が薦める1冊 月刊日本2022年2月号 『エモーショナルな東京五輪観戦記』

2022年01月25日 | 政治

ドイツ海軍トップ辞任、ロシアやウクライナ巡る発言が「炎上」

[ベルリン 22日 ロイター] - ドイツ海軍トップのシェーンバッハ提督が22日、ロシアやウクライナを巡る自身の発言が物議を醸した責任を取って辞任した。

シェーンバッハ氏は21日、インドでのシンクタンク主催の討論会で、ロシアのプーチン大統領が望んでいるのは尊敬されることだと指摘。「そして誰かに敬意を払うのは低コストか、コストがかからない場合さえある。彼が求めている尊敬を実行するのは簡単で、恐らくそれに値するだろう」と述べた。さらに、ロシアのウクライナにおける行動は是正される必要があると認めつつ、「クリミア半島はもう返ってこないというのが事実だ」と語り、ロシアによる2014年のクリミア編入は許容できないとする西側諸国の共通認識に反する考えを示した。発言は英語で、ソーシャルメディアを通じて動画で配信された。

ウクライナ外務省はドイツ政府がシェーンバッハ氏の発言を公式に否定するよう要求。同氏の発言内容は、地域情勢を落ち着かせようとしている西側諸国の取り組みを損ないかねないと批判した。

これを受け、ドイツ国防相がシェーンバッハ氏の発言を否定し、内容と表現のどちらもドイツの立場を反映していないと強調した。その後シェーンバッハ氏自身も発言を謝罪した上で、「ランブレヒト国防相に自分の即刻辞任を申し入れ、国防相が受け入れた」と述べた。

シェーンバッハ氏は「私の軽率な発言で職場への風当たりが強まり続けている。この手続き(辞任)はドイツ海軍と国防軍、連邦政府がさらなるダメージを受けるのを避けるために必要だと考えている」とした。

ドイツ海軍トップ辞任、ロシアやウクライナ巡る発言が「炎上」 (msn.com)



今回は、ロシアの強硬姿勢が伝えられるロシア-ウクライナ国境地帯の緊張状態を、大手メディアの一般的な報道とは別の視点から分析していきます。(動画の解説より)
【クライン孝子女史、言いたい放談】追い詰められるプーチン、ウクライナ国境はパールハーバーか?[桜R4/1/20]



米のブリンケンがウクライナ、ジュネーブに行って話をしているが裏がありそう。
攻められているのはプーチンではないか?真珠湾に近い、という発想。
ウクライナにもドイツ人は多い、プーチンは追い詰められているのではないか?
ノルウエーは石油があるからロシアから引かなくてもこちらから出すよ、という。
中東の石油がトルコなどにいくと、ロシアの石油は不要になる。
ロシアは追い詰められ、どのように西側と戦うか、その為に中国と結びたい、中国は一帯一路で多くの国を引き入れている。
北朝鮮の弾道ミサイルはロシアが助けているのが現実、中国はNATOと同じようにロシアに入ってきている。
そこで北京・上海などにミサイルを撃ちこむと北朝鮮をつかっている。
ロシアは中国と組むと言いながら中国もあやしい。
ロシアの中に入り込んで「独立」とケシカケル両面作戦か。
リトアニアなど「独立」して中国には厳しい、複雑な力関係である。
中露はくっつくふりをして西側と交渉、高度な外交駆け引きはクライン女史の本に詳しいが、海竜社が潰れて入手しにくい。
ベアボック女史・・・女性としてはじめてドイツの女性外務大臣になった。ロシアのラブロフと対等にやりあった。
イギリスが面白い。ウクライナ問題も含めて活動、ウクライナ問題は地域だけでなく世界が見ている。
それに比べ日本の国際外交のレヴェルの低さは世界に知られている。

 クラインさんのメールマガジンによると・・・

今回は、ロシアの強硬姿勢が伝えられるロシア-ウクライナ国境地帯の緊張状態を、大手メディアの一般的な報道とは別の視点から分析していきます。というわけで、目下ロシア=プーチンですがウクライナ問題で、すでに10万人もロシア精鋭部隊と兵器をウクライナ国境近くに送り込んで、ウクライナ侵略を企んでいます。

このためウクライナに接近しているEU,NATOは無論、米国も緊迫した状況にあって、いかなる対策を講じるべきかと、相互ともに、今日はキエフ、明日はベルリン、明後日@はジュネーブと場所を変えつつ、極秘会談?を繰り返している。

その大半はロシアの本音を聞き出そうと米国務長官を筆頭に、ウクライナ、ドイツ、英国、フランスの担当大臣と分析するというのだ。 健闘するというのだ。

 

クラインさんのお話からドイツの女性外務大臣について調べてみた。ニュースにもなっている。

「禁句の中国批判を堂々と展開」ドイツで"脱中国"の外務大臣が国民人気を集めるワケ
 いずれにせよ、ある程度予想していたとはいえ、ベアボック氏の発言に一番びっくりしたのは中国共産党だろう。ベルリンの中国大使館はすぐさま、「われわれが必要としているのは壁を作ることではなく、橋を架けることだ」と反発、けたたましく警鐘を鳴らした。中国側にすれば、せっかく長年かけて培ってきた独中の枢軸が、こんな小娘の生意気な言葉で覆されるなど絶対にあってはならない。

メルケル派”のメディアも手のひらを返し始めた  そのベアボック氏、正式就任と同時にG7の外相会議に出席し、その翌日からはパリ、ブリュッセル、ワルシャワ、そして、新年明けたらワシントンと、精力的に飛び回っている。そして、それら一部始終を、独メディアが非常に好意的に追う。  
風見鶏のマスメディアがベアボック氏にエールを送り始めた理由は、最近、世界で高まりつつある中国批判と無関係ではないだろう。これまで彼らはメルケル前首相に忠実で、中国批判は極力控えていたが、さすがにそろそろ修正が必要だと思い始めている。そこで、ちゃっかりベアボック氏の反中旋風に便乗するつもりだ。そう思って見ると、最近の報道に使われているベアボック氏の写真は、スキャンダルで叩かれていた頃のそれとは打って変わって、どれもこれも気分がスカッとするほど凛々(りり)しい。  実はドイツの政界ではここのところ、これまでの親中政策を修正しようという動きが次第に高まっている。しかもそれは緑の党だけでなく、今までメルケル首相の権力の下、中国批判が封じ込められていたCDU内でも同様だ。  ただ、肝心の社民党は、これまでの16年のうちの12年もメルケル政権と連立を組んでいた上、「メルケル政治の継続」を謳い文句に選挙に臨んだため、思い切った政策転換が打ちにくいという問題を抱えている。つまり、今やショルツ首相にしてみれば、ベアボック氏の人気はまさに渡りに船。そういう意味では、ベアボック氏は今、適正な波の上に乗っかっている。
■中国資本によるドイツ企業の買収が相次いだが…  さて、ドイツと中国の密接な関係は、すでによく知られている。中国の資本によるドイツ企業の買収も、ここ10年ほどで急速に進行している。  
例えば、フランクフルトにあるもう一つの空港、ハーン空港。以前、米軍が空軍基地として使っていたもので、一時はドイツ国の航空母艦とまで言われた。
90年の終わりよりアイルランドの格安航空会社ライアン・エアが使用、空港の持ち主は、95年からはラインランド=プファルツ州(82.5%)とヘッセン州(17.5%)だったが、2016年、それを買収しようとしたのが上海のSYT社(Shanghai Yiqian Trading)。交渉はSYT社の全権代表であったチョウ氏が取り仕切った。取引値段は1300万ユーロと言われる。「禁句の中国批判を堂々と展開」ドイツで"脱中国"の外務大臣が国民人気を集めるワケ(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース

★ クラインさんが「優秀な女性政治家」がドイツにいる、と常に言われる通りだ。

 奥山篤信氏の最新本「エモーショナルな東京五輪観戦記」の書評が出ました。


書評 編集部が薦める1冊 月刊日本2022年2月号 『エモーショナルな東京五輪観戦記』 奥山篤信 春吉書房3,300円

新型コロナウイルスの影響で、史上初めて延期された東京オリンピックが2021年7月23日に開幕した。感染者数が減らないために無観客での開催となった。直前の世論調査では多くの国民が依然として開催に反対していた。さらには、東京に4回目となる緊急事態宣言も発出された。こうした状況下で東京オリンピックは始まった。本書はその東京オリンピックの観戦記である。  著者は、本誌でエモーショナルな映画評論を連載する奥山篤信氏だ。奥山氏は、オリンピック反対論を唱えるある大学教授が「大げさに『国民の分断』をした五輪強行」と書いたことに対して、「……もともとオリンピックなど何の興味もない者が、その騒動に便乗して湧き出してきたかのような、このミーハーのようなその主張の軽薄さには驚いた」(本書2頁)と斬り捨てる。  一方、オリンピックが開催されたことに対しては、「人類が疫病という難関を、勇気と知恵と科学により克服して五輪・パラリンピックの開催の意義を死守したことは菅総理自身の固有名詞とともに五輪関係者の偉業として、日本史かつ世界史の後世にいたるまで讃えられるだろう」(5頁)と称賛を送る。  オリンピック閉幕後のNHKの調査では、およそ5割の国民がオリンピック開催を「よかった」と評価している。先の見えない不安の中、多くの国民も奥山氏同様、アスリートの躍動に胸を踊らせたに違いない。一変した評価がそう物語る。  著者は白血病から驚異の回復を遂げた競泳の池江璃花子選手に対して、「……素晴らしい。僕がいう天才とは努力によって自分を磨き上げる力の持ち主のことだ! 彼女の涙とは自分が達成したまず第一歩の自分自身への感謝とそれを支えた応援者への心からの感謝なのだ!」(45~46頁)とエモーショナルに記す。こうした観戦記とともに各競技の印象的なシーンやアスリートのカラー写真がふんだんに使われている本書を読むと、コロナ禍に希望となったあの夏の東京オリンピックが胸に蘇る。 (編集総務 牧田龍)
 
 
3人、本の画像のようです
 
 
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本日はイタリアの至宝、フランコ・コレッリが歌うヴェルディ「イ・ロンバルディ」です。
イタリアのロンバルディアの第一次十字軍と勇猛なイスラム教王国との戦い、勝利はどちらにもなかった・・・

I Lombardi: La mia letizia infindere

 
 
 
 
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中国共産党、反習近平派の乱?/KKと皇室/河井安里元議員が睡眠薬大量摂取で救急搬送・・・本当にワルイのは誰か?

2022年01月24日 | 政治

中国共産党中央政治局・人民解放軍の反習近平派の乱が軍事侵攻に発展!?



現在、中国の内部問題が話題、さて深田萌絵女史はどう分析されるのか、と期待して聴いた。
中国の半導体の自立を目指して大金を出したのに、台湾TSMCらに妨害され浙江財閥ばかりが大きくなり、中国からは不満が噴出した。
プーチンも中国が台湾に侵攻しても・・・という。しかし台湾TSMCと中国はズブズブ。
中国内部では習近平に対して「皇帝になるなら10年以内に台湾侵攻を」という。
最近のTSMCは米政府でも管理できない通信施設を使って秘密の話をしていたのではないか、ライヴァルのインテルは自分の門に下ったので、あとはサムスン、一社だけに牛耳らせるよりも複数の会社で競争させるのが中国流なのに、習近平はそんな気がない。
TSMCを破壊せよ、というのは中国ではなく、実はアメリカだった。半導体サプライズチェーンを破壊するようにという論文が有名になり、
米軍は南西諸島で高性能ミサイルを配備するという話が出ている。


 なるほど、複雑な背景があるのですね。習近平に10年以内の台湾侵攻を迫る中国の別の勢力、解放軍・米軍ともにTSMCを潰さねば、という裏話。しかし中国の二派の争いはもう明らかだけれど、根が深いですね。

ロシアのプーチン、中国の習近平らそれぞれ自国で大変なのですね。プーチンは自分の派を増やすためにウクライナやベラルーシに目を光らせているようですが、クライン孝子氏のお話によるとポーランドやバルト三国は早くロシアから距離を置いた。ウクライナらはそれが遅れた、ということです。それともともとロシアにはドイツ系も多く、ポーランドに逃げたが、まだロシア国内にいる、そしてプーチンは国内で賛同を得るために動いている・・・
ドイツは「政治と経済」をうまくジグザグと運転して立ち回っているのでしょう。
深田さんのお話によると、アメリカも台湾TSMC叩きをしているので話は大変ややこしくなっている。



 深田さんのお話はいつも目からウロコだが、「KKと皇室」(KK問題と秋篠宮家 - YouTube
)の問題になると情緒的になるように思える。
そして「損切」という解釈には思わず笑った。深田さんは懸命に話しているが、なぜか笑ってしまう。深田さんは悪気ないし一生懸命話していることはわかる。ただ話の飛躍が大きく、やや漫談化しているように思える。
皇族に生まれてきたという責任ある地位を理解せず、自分のことに賛同してくれる国民には感謝し、それ以外には「誹謗中傷」という残念な発言で国民は遠のいた。
「共産党あがりの篠原さんは」というのは、かなり篠原さんに対してキツイのではないかと思う。
KKと秋篠宮批判については学者の竹内女史がホシュ系月刊誌や産経新聞に書いておられるようだが、私はその月刊誌を購入していないので読んでいない。深田さんも「竹内先生」と言っている。竹内氏は深田さんが苦しい時に励ましてきた学者だ。
実際は国民はKK問題から愛想をつかせていることも不思議ではない。これを「壺論」に持って行くのには異論がある。
どうしても国民が我慢を強いられ、それすらもバカップルには理解できないだろうと思う。

肝心なところを追及すると、皇室特権のように今は一般人となったはずのお方まで「忖度」と「税金」が流れているのではないかという篠原さんの鋭い追及は「ホシュ」(カタカナのホシュ)にはできない、皇室はタブーで、という人は多く、それが「ホシュ」の務めであるかのように自分だけでなく他人にも強いるのは間違っている。言うべきことは言わねばならない。NYでもどこのおカネが流れているのか、ハッキリすべきだ。
深田さんの動画のリンクだけ貼っておくので、またお時間のある時にご覧ください。
KK問題は「損切する以外にない」というところはユニークだが。KK問題と秋篠宮家 - YouTube



石平の中国週刊ニュース解説・1月22日号



 河井安里さん、命が助かってよかったね・・・多くの人は「本当にワルイのはだれか、わかるはず」
【命に別条なし】河井案里元議員を救急搬送 睡眠薬大量摂取


河井夫妻は賢明とはとても言えないが、本当にワルイのはあの人、と私は思う。
恐ろしいですね、おカネは・・・返すべきでしたね。



 昨夜はクーラーが変な音がするので、脚立を持ってきて登り、クーラーの部品をはずしてついでに掃除した。
説明書は詳しいけれど、細かい手順はつい忘れがちなのでまた1から、になる。
これで雑音はしなくなった。しかし脚立に乗って掃除するのは落下しないように用心する。ゆっくりと取り組んだ。



ブログのティールーム



本日はリヒアルト・シュトラウス「薔薇の騎士」第1幕から、元帥夫人の客間にひとりのイタリア人テノール歌手が来て、ベルカント唱法にて歌う。ところがオックス男爵が公証人と別の話をしていて、激高し怒鳴る。イタリア人歌手はカンカンに怒って退場、という数分の場面に、本物のイタリアオペラの有名テノールがゲスト出演するのだから、贅沢だ。
それにしてもリヒアルト・シュトラウスはイタリアオペラだって書く才能が十分にあったと思われる。
この場面だけイタリア語。「テノール歌手」という役はパヴァロッティ。(奥山篤信氏はパヴァロッティを「音痴」という。在米時代にメトロポリタンオペラハウスで連日聴かれた。)

Pavarotti is THE Italian Singer (Rosenkavalier)




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篠原常一郎氏「もりあがらぬ北京五輪・広がる習ボイコット、その他」/奥山篤信氏の映画評から、「ノブレス・オブリ―ジュ」

2022年01月23日 | 政治

 ブログ主、本日も疲労困憊
・・・世界と日本の情勢を憂う。世界情勢を語る篠原常一郎氏のお話は大切です。

地上波では報道されないニュース【NEWS常一郎】




タイムライン
4:49 オープニング
10:46 特集1 もりあがらぬ北京五輪、広がる”習ボイコット”・・・外交ボイコット、政府の代表団やスタッフは送らない。閣僚不派遣は米・英・日本・オーストラリア、カナダ等、この他にもある。また閣僚は派遣しない。各両府は県は日本、ニュージーランド、オーストリア(オーストラリアではない)など。

27:27 特集2 ウクライナ、カザフスタンめぐり東西対立エスカレート
学習塾熱は習近平が否定、学習塾産業を潰す、利用者の家庭は不安を持つ、中国は五輪で「完全ゼロコロナ」を目指すと情報操作、しかし西安などロックダウン、これに「近い状況の都市」も現れている。
2023年の習近平氏の主張・・・「愚かな独裁」と批判が高まっている。
中国共産党内部にも習近平に批判がでてきている・・・「毛沢東」を目指す習近平、しかしこの日から「鄧小平」を讃える論文が出てきた。(習近平批判)

 石平さんが語る中国の問題に注目
石平氏が述べていること・・・昨年1月から地方機関において習近平の意見を棚上げしてしまうのが24万7千。
中国共産党員末端の意見が習近平を批判か?

 上海の多くのもてなし飲食店街が廃墟になっている。経済でも習近平の策は失速。

岸田・茂木・林、公明党の山口氏らの「日米安保」より「親中」政策をしているのは、習政権の救いになっている。

 プーチン・・・我々は核戦争も覚悟しなければならない、という発言。「ウクライナのNATO入り希望」について軍事的な措置でロシアの安全をはからねばならない、という。ポーランド、キエフを含むウクライナ、バルト三国の件。
アメリカの核はヨーロッパから撤退をラブロフ外相は主張。
ベラルーシにも2万人のロシア軍、ブリンケン国務長官は「このままでは以前に戻ってしまう」と欧州で発言。
ロシアが侵攻したら団結して厳しい処置を、というブリンケン国務長官はロシアのラブロフ外務大臣に述べる。
ラブロフは「ウクライナのNATO加盟は近い将来ではない」と外相会談で述べた。
ラブロフは米孤立をすすめようとしている。バイデン米大統領はかなり繊細な反応をウクライナの首相と口を合わせる。
バイデン政権はウクライナの親露に対して厳しい。これは「内政干渉」を拒むバイデン政権。
アメリカの民主党政権オバマ時代の外交失策がかなり暴露されているのでは?
ウクライナの政変など。

今回カザフスタンで明らかになったのは首都アルマ―タにあるアメリカが持つ「化学兵器」のことで親米派のカザフスタンの議長が逮捕された。
カザフスタンの報道によると(プロパガンダも含まれているかもしれないが)人体実験の疑いが報道された。
ロシアはこれを使って報道、旧ソ連諸国では20数か所の化学兵器、ウクライナ13,ウズベクに7,アゼルバイジャンに1,ジョージアに1,これについて米から反論はない。無視されているのかもしれないが。かなりアメリカの弱みになっているのではないか? ヨーロッパでは「当事者紛争」となってきた。
国境の問題ではそれに「左右されない」国が裁定に参加してきた。日本もこれに参加すべき。
日本のステンレス業界はカザフスタンからクロームを多く輸入している。


44:23 特集3 「進学」でも不協和音、遠のく「皇統安定維持」議論
1月18日に衆議院で開かれた「有識者会議」、その中で重要な内容があった。「皇統の維持」は事実上棚上げされた。
悠仁殿下の同世代の旧皇族の多くは女性である。3つの提案の中で、女性皇族が結婚後も皇族で活躍、そして「養子縁組」を可能にし、旧宮家の意志とは関係なく皇族になるという意見、立憲民主党と自民党が出席の中での発言。
渡邊よしみ氏は「側室から生まれた婚外のお子さんが継承者になることはないのか・皇室財産が豊富にないと・・・」と発言。現状では悠仁親王殿下まで皇位継承が決まっているので棚上げ。女性宮家になればKKのような人が皇族になってしまうのではないか、と問題再燃を恐れて「宮家」をこの問題から外したのではないか?野田元首相が「女性宮家」の問題、女性皇族の家族の位置を明確にすべきという。女性宮家としてその家族が使うおカネのことを明確にせよと言ったが、政府側の説明は「次世代の皇位継承者がいらっしゃること」、有識者会議ではヒヤリングを行っていて「皇位継承」は悠仁親王殿下で決まっている。秋篠宮家の問題では悪い例が示されている。
例えば今回、筑波大付属高校に悠仁殿下が進学され、やがて東大にも・・・という話があるが、国民の懸念を端的にしめしたのが小室夫妻の結婚である。これについてきちっと話をしたのが日本共産党である。
穀田・田村議員らが国会での話に出ているが、翌日に小池晃議員が後出しじゃんけんのように「憲法」とのかかわりを話した。

59:43 ☆「めぐみへの誓い」海外上映で岸田総理「協力」指示
1月20日に維新の馬場共同代表が海外上演で「めぐみへの誓い」海外上演を提起、政府はこれに協力できない理由があるのか?と迫った。岸田総理は「指示をした」と。

1:03:23☆旧N国党首、NHKへの犯罪行為、「有罪判決」
まともな倫理観のない立花氏の愚かな行為の数々と暴力「有罪」。

1:06:41 ☆中国「キツネ狩り」で、海外から1万人を連れ戻し
元警察の坂東氏にも相談したが、東京都内で中国の特定の指示を得た人たちが数多くいる。
そして中国政府は、チベット・ウイグル・はじまった朝鮮族に対する弾圧、
中国に捕われている日本人、香港で中国批判をしていた出版社責任者が逮捕・連行されたことなど。

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イギリス映画『キングスマン:ファースト・エージェント』原題『Kings Man』2021

 ~友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。(新約聖書ヨハネ15:13)~

 今回の作品『キングスマン:ファースト・エージェント』は、第一次大戦前夜の歴史を舞台に、イギリスのスパイ機関「キングスマン」の誕生秘話が描かれている。作中には、帝政ロシア末期の怪僧ラス・プーティンにまつわる出来事や、ドイツによるアメリカの参戦阻止を狙ったウイルソン大統領へのハニー・トラップが描かれていたり、陰謀論や謀略説と史実が織り交ぜられている。監督のマシュー・ヴォーンによる新しい映画世界の開拓だと評価したい。

 日本の世界史教育では、第二次大戦に重点が置かれ、第一次大戦の扱いが少ない。
しかし、第一次大戦は、ヨーロッパにおける君主制の消滅をもたらし、ロシア革命のきっかけにもなった。
かつての世界秩序が破壊され、その後、社会主義が世界を席巻する契機となるなど、実に多くの影響を世界に及ぼしている。

 戦場では、戦車や飛行機、毒ガスなどが用いられ、20世紀の戦争システムが作られた。新兵器の登場により、凄惨な人的・物的被害が出たため「戦争そのものを『非合法化』することで抑止しよう」という思想が芽生え、戦後「国際連盟」や「不戦条約」といった国際協調によって戦争を抑止する枠組みが作られた。

 キリスト教世界では、神が存在するならば、なぜ神は人間悪といえる破壊と残虐の惨禍を防げなかったのか、という疑問が生じ、その疑問は無神論へと通じていった。一方では、共産主義が勢力を得るとともに、ナチズム・ファッシズムが台頭し、世界は第二次大戦というさらなる破局へと向かっていった。

 第一次大戦時のイギリスでは、「ノブレス・オブリージュ」を果たすために、オックスフォードやケンブリッジの学生が戦地に赴き、塹壕戦の中で〈虚しく犬死〉を遂げた。多くの優秀な若者が死傷したため、イギリスの衰退は加速した。

 ノブレス・オブリージュは、倫理的な議論では、特権はそれを持たない人々への義務によって釣り合いが保たれるべきだという「モラル・エコノミー」という概念が用いられる。主に富裕層、有名人、権力者、高学歴者が「社会の模範となるように振る舞うべきだ」という社会的責任だが、いまや世界の指導者の責任感は希薄になり、指導者の誇りや矜持などは皆無だ。それどころか、エゴイズムなる金欲と権力欲のみが存在している。

 ノブレス・オブリージュの核心は、貴族に自発的な無私の行動を促す明文化されない不文律の心理的な自負・自尊であり、現在でもイギリスの上流階級には根強く存在する。両次の大戦には、多くの王室や貴族の師弟が従軍し、第一次大戦では死傷者も出ている。

 日本でもかつては、皇族男子が軍務(近衛師団など)に就いた。中には戦傷を負った皇族もいた。また皇族女子も日本赤十字社などの機関での貢献を求められた。

 戦後の自虐史観のためか、日本人は軍隊に対する拒否感が強い。しかし、皇族の子女が慈善団体や平和団体の名誉職に就くよりも、防衛大学に進み、過酷な訓練生活を自衛隊員と共に送り、直接国の安全保障に関われば、国民はその行動にきっと感動し、共感するのではないだろうか。

 現代科学の進歩は宇宙の広がりを超えて、何が真実か何が事実かをほぼ解明している。
その一方で、国民の安寧を祈るいわば〈祈祷師〉が天皇陛下の歴史的役割だと言われても、そのような形而上学的な世界は普遍的な価値として未来永劫、国民の間に存続しえるのだろうか?

 皇室について議論する際には、国民の税金が基になっている以上、モラル・エコノミーの概念も加えて行うべきだ。皇室の未来のために。 

 「月刊日本」で好評の奥山篤信氏の映画評、この文章が素敵で、さっそくyoutubeの予告編を見たのだが、コワイ映画の雰囲気、しかしバックに流れるのはチャイコフスキー「大序曲 1812年」である。
最強“死のダンス” 映画「キングスマン:ファースト・エージェント」本編映像【血祭りアクション】編 12月24日(金)公開



私はこの映画を見ていないが、奥山篤信氏の秀逸なる解説に感動して、この文の転載をお願いした。
ブログ主・・・この映画評は単なる「評」ではない。
現実の欺瞞や一部の権力者の高慢さを批判することが少しづつできなくなってきた「厳しい批判」が込められているのだ。

奥山篤信氏の卓越した脳内から書かれる内容は、多くの哲学書にあるような難しくしたものではない。
それさえ、一瞬のうちに喝破される「直感」と「美学」、そして正確な「事実確認」を込めたものだ。

19世紀のヴァーグナーの楽劇と、ウイーンでもてはやされたヨハン・シュトラウスのオペラは「全く両極端」であるかのように思えるが、実は巧妙に一致しているのだ。その周辺を後のリヒアルト・シュトラウスが迷い込むように描いているのだと思った。(ヨハン・シュトラウスとリヒアルト・シュトラウスとは別人)


ブログのティールーム



大金持ちで退屈しているオルロフスキー公は贅沢なパーティーを開く。祖国ロシアを離れてウイーンで華やかで刹那的な生活を送る公爵はお客に強いウオッカを無理強いする。この役は若い青年貴族としてメッツオ・ソプラノが歌うが、哲学者の指揮者ベームは、ヴァーグナー歌手のヴィントガッセンに依頼した。
私はこれを見て度肝を抜かれたが、評論家の吉田秀和氏は「ヴィントガッセンを起用することで、故国ロシアへの郷愁がそれとなく出ている」というのである。このころはハプスブルグは衰え、貴族たちはかつてのような裕福ではなく、それでいて働くことをヨシとしない風潮であった。ヨハン・シュトラウスでさえ、ロシアの裕福な依頼者からの仕事を当てにしていたほどだった。下記はヨハン・シュトラウスのオペラ「こうもり」から、オルロフスキー公を歌うヴィントガッセン。

Die Fledermaus, extraits acte II



Die Fledermaus, Johann Strauss II Avec Wolfgang Windgassen, Eberhardt Wächter, Renate Holm, Gundula Janowitz Mise en scène Otto Schenk, direction Karl Böhm.

 「新しいバイロイト」として戦前・戦中のマックス・ローレンツにかわって、ヴォルフガング・ヴィントガッセンが
ヘルデン・テノールとして第一人者になった。ヴァーグナー「ローエングリン」から。
Wagner: Lohengrin / Act 3 - "In fernem Land, unnahbar euren Schritten"





奥山篤信氏の最新著書「エモーショナルな東京五輪観戦記」、この表紙はローエングリンを彷彿とさせる。
話題の本です。

 

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ロシアがウクライナ侵攻準備完了?ウクライナにかつてない軍事緊張/島根・山口でガスと石油試掘へ、30年ぶり/伊藤博文に井上毅が異を唱えた男系論議

2022年01月22日 | 政治

ロシアがウクライナ侵攻準備完了⇒バイデン大統領ロシアに警告ウクライナ侵攻ならドル取引不能に⇒バイデン大統領がプーチン大統領はウクライナに侵攻を決断するだろうと本音激白【カッパえんちょー】



ロシアは侵攻に必要な事は完了したという。備蓄分の弾薬なども整備したという。ウクライナの親露勢力にも応援。
バイデンは「侵攻するのだったら経済など覚悟しておきなさい」という。プーチンは多分侵攻するだろうとバイデン。
首脳会談も含めた外交的協議も考えている。
これは避けられないことになっているのか?・・・ロシアは食料とエネルギーは自国で確保できる。
ドルがダメになったらユーロも落ちる。台湾侵攻への中国への牽制もあるのだったら直接中国に言うべき。
バイデンの発言は侵攻を許容しているようにみえる。もし「侵攻」して米が何もできなかったら世界にある米基地は何もできないことになる。

評論家の宮崎正弘氏はこのようにメルマガ(無料)に述べられている。

>ウクライナに嘗てない軍事緊張が高まっている。

バイデン大統領は1月20日に「もしウクライナ侵略がなされたら、ドルとの通貨交換停止を含む強力な制裁措置をとる」とし、EU議会も同様な強硬発言をなした。

 NATOも警戒態勢を敷いている。

ウクライナ周辺に駐屯するロシア軍は、1月20日現在およそ12万7000人。

 くわえてロシアは黒海艦隊所属の六隻の強襲艦(ミンスク、カリニングラード等)をウクライナ方面へ向かわせている。兵力は一万。またロシア海軍は、近く軍艦140隻、航空機60機を動員して「軍事演習」を行うと発表した。

 一気に戦雲が広がり、トルコのエルドアン大統領もプーチンに冷静を呼びかけた。

 ロシアの論調を見ると「緊張を造りだしたのは西側であり、英国は武器供与を行ったし、ロシアの『生存圏』を脅かしているのはヌーランド国務次官等の策謀によるものだ」としている。

 この『生存圏』(レーベンスラウム)はナチスドイツの愛用した地政学用語。
国家が自給自足体制を確保するために政治的支配が及ぶ領土、領海を指す。

戦前の日本でも嘗て『満州は日本の生命線』という標語があったように、ロシアにとって、ウクライナは生存圏という解釈をしていることになる。(以上)

 気になるのは現在のアメリカの国内での秩序を低下しつつあることで、警察も縮小し、犯罪の増加、治安の悪化が著しい。道路はゴミが散乱し、国民の貧困も改善されていない。

ところで政治評論家の倉西雅子女史が「時制を持たない言語は原理主義を生む?」とブログにお書きになっている。
中国語もそうである。詳しくは下記のリンクをクリックでご覧ください。
時制を持たない言語は原理主義を生む?-ヘブライ語の問題 - 万国時事周覧 (goo.ne.jp)


では次は明るいニュースを・・・
島根・山口沖でガスと石油試掘へ 3月から、30年ぶり開発計画

配信

 


皇室問題ですが、「文藝春秋」2月号に、皇統をめぐって次のようなことがあったと書かれています。
明治という開国は欧州から学んだものが多いのですが・・・女帝といっても日本の「女性天皇」は男系(父が天皇)であったのですが、そして次の男子に次ぐ「架け橋」のようなものでした。(女系というのは存在していません。女系は父が天皇ではない)

明治に起こった活発な“女帝議論”

 1875(明治8)年に明治天皇は「立憲政体を立つるの詔書」を発表。元老院も設置され、憲法を起草する動きが加速していく。全国で活発な議論が起こり、政府だけでなく各地で人々が憲法試案を作った。それらの中には「女帝を認める」としているものも数多くあった。

 後に立憲改進党の母体となる政治結社の嚶鳴社も憲法論議の中で「女帝を立つるの可否」という大討論会を1882年に開催。内容を「東京横浜毎日新聞」で発表した。

 女帝否定派が「女帝が配偶者を得た場合、婿が女帝に対して采配を振るい政治に関与するのではないか」と意見すれば、賛成派は、「婿が政治に干渉することは憲法で禁じればいい」と応じ、また否定派の「我が国の現状は男尊女卑なので天皇が女性だと婿のほうが天皇の上になってしまう」との主張に、賛成派は「男尊女卑の風潮はあるが、それは一般人民の話であり、皇室にあてはめるべきではない」と反論した。賛成派が8名、否定派が8名。明治において、これだけ女帝が支持されていたという事実は今日、あまり知られていない。

「皇位を継ぐ人は正嫡子」と学んだ伊藤博文

 政府側の立憲責任者であった伊藤博文は1882年、各国の憲法事情を視察調査するため欧州に滞在していた。伊藤はオーストリアのウィーン大学で国家学を教えるローレンツ・フォン・シュタイン教授に出会い、その教えに深く傾倒する。伊藤博文と明治憲法成立の過程を長年、研究する国際日本文化研究センターの瀧井一博教授が語る。

「伊藤博文はシュタインから『皇室の皇位継承は非常に重要で、しっかりしていないと国が乱れる原因になる。継承の順番は明確にルール化しなければいけない』と教えられます。憲法をつくるよりもまず先に、憲法とはわけて皇位継承を定めた法を作らなくてはならない、と。シュタインは『重要なのは血筋である。長子相続で男性に継がれることが望ましいが、適当な後継者がいなければ女性でもいい』と説きます。さらにシュタインが重視したのが、一夫一婦制と庶出の問題でした。『今の天皇も正式なお妃から生まれた方ではないと聞いているが、ヨーロッパでは考えられないことだ。皇位を継ぐ人は正嫡子でなければならない。この点は改めたほうがいい』と伊藤に言います。一夫多妻で庶子でも皇位につけることは、西洋人には生理的に受け入れられないことでした。伊藤もよくこの点は理解し、帰国後、憲法に反映しようとしました」

 しかし、母国日本においては、高貴な身分にある人々は天皇家でも武家でも一夫多妻が一般的であり、歴代天皇の約半数が側室を母に持つ庶出だという現実があった。また、何よりも日本の一般社会では男性を女性よりも上に見る男尊女卑の価値観が徹底している。富国強兵を目指す時代でもあり、女帝の選択肢を残すことが日本の国づくりにおいては難しい状況でもあった。

 翌年に帰国した伊藤は、悩みながら憲法と皇室典範の作成に着手する。当初は「男系男子を基本としつつ、やむを得ない場合には女系で継ぐ」と考えていた。現に1886年頃に発表した皇室典範の草案「皇室制規」では女系を容認している。

「女帝を認めず男系男子に限定するべき」

 しかし、これに真っ向から異を唱えたのが、伊藤を補佐する立場にあった法制官僚の井上毅だった。彼は嚶鳴社の「女帝を立つるの可否」論争における反対派の意見を引用した反論文「謹具意見」を提出。「女帝を認めず男系男子に限定するべき」と強く主張した。熊本藩士の家に生まれ育った井上は儒教的な男性優位の伝統の中で育ち、そうした信条を彼自身も強く持っていた。

 この井上の反論に対して、伊藤は意外なほどあっさりと、これを聞き入れ、女帝容認という自説を手放し、「皇位継承は男系男子に限る」とする井上の意見を取り入れる。だが、その一方で、井上に折れず、自分の意見を押し通した箇所もあった。それが「天皇の譲位(生前退位)」である。江戸時代までは生存中に退位し、天皇の位を次代に譲ることが、当たり前に行なわれていた。井上はこの伝統を残すべきだと主張したが、伊藤は却下し、「天皇は崩御するまで終身、天皇であり続けなければならない」として、生前退位を否定する文言を皇室典範に入れる。生前退位をきっかけに皇統をめぐる争いが起こり、国が乱れることを危惧したからだろう。

伊藤が「女帝」と「生前退位」を封じた真の思惑

 瀧井教授が語る。

「伊藤は西洋の慣習を意識していましたが、同時にあまりにも国情から離れた憲法を作ったのでは国に定着せず、うまく運用できなくなる、ということもよく理解していた。だから日本の伝統的な考えを代表する井上の意見にも耳を傾け、折れるところは折れている。男系による万世一系こそ日本の伝統という井上の“発見”を聞いて、そのほうが国もまとまるし、日本の歴史を国際社会にアピールできると合理的な判断を下したのだと思います。井上は、伊藤に比べて非常に理詰めでものを考える人で、机に向かって国学や法律を勉強した熊本藩士の秀才です。

 伊藤の根本には、皇室が政治化することを避けたいという考えがあり、天皇はシンボル的な存在であることが望ましいと考えていた。つまり伊藤は今日の象徴天皇制を先取りしていたのです。大権を持った、優れた天皇が統治することを理想視した儒教的な徳治主義者の井上とは、そこも大きく違っていました。伊藤自身は法律そのものに興味があったわけではなく、法律をどう運用するか、どう機能させるかを考えていた。伊藤の中には大きな国家ビジョンがあり、井上のことは法律の文言を考えさせるために重用し、ある種、利用した。井上もそれを悟って死ぬ間際、『自分は伊藤のおかげで人生をし損なった』という言葉を残したのでしょう。

 伊藤は『世の中のものは全部、変わっていく。万物は流転する』とも言っています。それが彼の人生哲学でした。一方、井上は、『変わってはいけない不動のものがあるはずだ』と考える。非常に対照的なんです。そうした両者の落としどころが、明治の憲法であり、明治の皇室典範だったんです。あの時代にヨーロッパの文明国に仲間入りするためには、男系男子主義を取らざるを得なかったのだと思いますが、今はまた違った局面を迎えているのではないでしょうか。私は伝統というのはいろんな引き出しのある棚だと思っています。井上はあの時代に『男系』という引き出しを引いた。でも、今の時代に井上がいたなら別の引き出しを開けて、そこから理論を体系化するかもしれない」

 時代を見据え、その時代の制約の中で、「女帝」と「生前退位」という2つの伝統を伊藤は憲法と皇室典範において封じた。皇統を安定化させるという目的のために。

廃止できなかった側室制度

 その一方で、伊藤が廃止したくとも廃止できない伝統もあった。それが側室制度と庶出である。

◆・・・続きは月刊誌「文藝春秋」で。



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本日、大型書店のジュンク堂で、モーツアルト作曲「後宮からの逃走」のDVDを買った。
このオペラは昔ドイツオペラが来日した時にテレビで鑑賞したものだった。
このDVDは1987年にロンドンのコベントガーデンで上演されたものだったが、指揮は超大物のゲオルグ・ショルティ、スケールの大きな指揮者だ。しかし肝心のソプラノとテノールが非力だ。面白いのは「魔笛」でザラストロを歌って絶賛されたクルト・モルが超三枚目のオスミンだ。

せっかく買ったのに、主役の歌手ふたりの非力で、作品の本来の魅力がおおいに薄れる。youtubeで別のを部分だけだが視聴して気を取り直した。それはマリア・カラスが戦後まもなく歌ったコンサートから「後宮からの逃走」のアリア。

Maria Callas sings Mozart・・・「後宮からの逃走」より


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