イースター休暇の4連休。唯一のイベントが、ブリテン島南東の外れにある港町ドーヴァー(ドーバー)ヘの1泊旅行。ドーヴァーはロンドン・セントパンクラス駅からハイスピードトレインで1時間ですから、十分日帰り圏内なのですが、物の散らかったフラットから抜け出したく、1泊でゆっくりすることにしました。
(セントパンクラス駅発のハイスピードトレイン)
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お昼前に到着したのですが、生憎、天気は小雨がぱらつくすっきりしない天気の上に、気温もロンドンよりもずっと寒い。天気の悪さのせいか、街中を散策しても、どんよりしていて、それほど特筆すべきところはない感じで、何か場所のチョイス間違えたかな?と、早々と後悔の念。市内中心部の観光スポット、博物館、ローマ人の家なども悪くは無いのですが、かといって・・・・・・という感じ。
(ドーバー博物館の目玉 青銅器時代の木船)
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(ローマ人の家 イギリスでも保存状態が最も良い遺跡だそうです)
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(街で見かけたドーナツ屋さん その場で揚げてくれるホカホカドーナツは一つ35ペンス)
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やっと15時過ぎに雨が止んだので、街の西端の丘の上に建つ、ドーヴァーの目玉ドーヴァー城へ出かけました。ドーバー城は、ブリテン島に侵攻したローマ人が灯台を建てた地に、11世紀頃からブリテン島の前線として砦が築かれて以降、1958年まで兵が駐屯した現役の城塞だったところです。
(街を見下ろすようにそびえるドーバー城)
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ドーヴァー城は流石、観光の目玉だけあって、一見の価値があります。城内を散策して、まず、その広さに驚きました。イギリスで幾つかの城を巡りましたが、規模の大きさは有数だと思います。山の上にありますから、坂道をよっちら上るのはしんどいですが、良い運動になります。また、城から見渡すドーバー海峡の眺めの素晴らしいこと。雨こそ止んだものの、生憎のくもり空で視界はそれほど良くないのですが、それでも大陸までが肉眼ではっきりと映ります。フランスへ出港したり入港したりするフェリーを観るのも、とっても長閑な気分です。
(城の立つ丘から見るドーバー港 フランス行きのフェリーが行き来しています)
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(いよいよ本丸へ)
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(本丸の塔から見下ろす景色)
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(本丸内の部屋)
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(右がローマ人が建てた物見塔 左はサクソン人が建てた教会)
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ここまではイギリスの城めぐりと大きくは変わらないのですが、ドーバー城ならではの一押し必見新アトラクションがあります。Secret Wartime Tunnelsという、第2次世界大戦中にイギリス軍がドーバー城が立つ崖をくり抜いて作った防空壕です。ここを1時間かけて廻るガイドツアーがあるのです。このツアーが、とっても面白く、トンネル(防空壕)の中を巡りながら、1938年のドイツのオーストリア併合から始まって、1940年のダケルクの撤退作戦までの戦史を映像で紹介してくれます。
(トンネル入り口です)
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特に、このアトラクションがダイナモ作戦と名つけられているように、ドイツ軍の侵攻に破れ、フランスのダケルクから英・仏の32万の兵士を撤退させたダイナモ作戦(コードネーム)は、詳細に映像で紹介されます。この作戦の最前線がこのドーバー城であり、司令部がまさにこの地下トンネルにありました。ガイドのお兄さんによると、私たちが廻ったのは、トンネルの10分の1程度にすぎないということでしたが、当時の通信室、指令室、司令官室などが保存してありますが、当時の緊張感がそのまま伝わって来ます。
(ダイナモ作戦の成果)
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ツアーが終わり、外界に出て、再びドーバー海峡を前にすると、ぼんやりと長閑な気分に浸って眺めていた1時間前とは、同じ海が全く違って見えるから不思議です。
(このツアーは20名程度のグループで、15分おきにトンネル内に入場していきます。私がドーヴァー城に入った際は、連休のせいもあったかもしれませんが、30メートル程度の行列になっており、入場に90分は待つだろうと言われました。なので、先に城めぐりを先行させたのですが、帰り際に並んだ時は30分程度の待ち時間で済んだものの、17時からの最終のツアーでした。このツアーを見逃すとドーバー城の面白さは半減していただろうだけに、訪問される方は、時間配分や優先順位を意識されておいた方が良いかと思います。もう一つ、このトンネル内にある戦時病院のツアーもあるようなのですが、私は時間切れでした。)
トンネル内は撮影禁止なので、写真はないですが、下記のナショナル・ヘリテージのHPが詳しいです。(こちら→)
ドーバー城を降りてきたところにあるパブ。すごくアットホームな感じで、いい雰囲気のパブでした。
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※なお、今回のドーバー旅行にあたっては、Mikiさんのレポート(→)を大変参考にさせていただきました。この場を借りて、お礼申し上げます。