その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

雨のアシュリッジ・エステイトでイングリッシュ・ブルーベルを見る

2012-04-30 22:12:38 | 旅行 海外
 しかしまあ、週末にあれだけ強風と雨が降り続いて、月曜日になるとこうも晴れるのかという、恨めしい快晴の月曜日でした。

 週末の土曜日は4月下旬から5月上旬にかけて咲くブルーベルを見にアシュリッジ・エステイトというナショナルトラストが管理する土地へウオーキングに出かけるつもりでした。それが、朝から強風交じりの雨。でも、イングランドの天気だから、晴れる瞬間もあるだろうと思い、強行出発。結果として、天気が上向くことはありませんでしたが、印象的な風景を目にすることができました。

 アシュリッジ・エステイト(Ashridge Estate)は、ロンドンから車で40分程度北北西に行った行ったところにあります。2,000ヘクタール (5,000エーカー、甲子園グランドの1460個分、皇居の約14個分)という広大な土地がナショナルトラストにより自然むき出しの形で保存してあります(HPはこちら→)。

 近年はスパニッシュ・ブルーベルとの雑種が広がっているそうですが、イングリッシュ・ベル―ベルには、花茎が湾曲する、香りがより強いなどの特徴があるようです。3年前に、ブルーベル鉄道という機関車が走る路線に載った際に、車窓から、森の中に一面に群生したイングリッシュ・ブルーベルにより青の絨毯がひきつめられていたのを目にし、また一度、同様の風景が見たいと思っていました。ネットでアシュリッジ・エステイトがブルーベルで有名ということを知ったので、ブルーベル目当てで出かけたわけです。

 冷たい雨が降りしきる中、森の中にあるビジターセンタから出発。とことこと雨の中の一人歩きはかなり寂しい物がありますが、雨さえ降っていなければ、ここはどんなに気持ちが良いだろうと思うような、新緑が始まったばかりの森でした。



 時折、森の切れ目から見渡せる一帯は、日本の原風景のような趣さえあります。
 

 そして歩き始めて20分余り、イングリッシュ・ブルーベルが群生している一帯を発見。
 

 近ずくと・・・
 

 更に接写。
 

 神秘的としか言いようのない美しさがありました。

 あまりにも寒いのでしばらく楽しんだ後は、元の道を戻り、ビジターセンタへ。カフェで暖かいスープを飲んで、体を暖め、計2時間の滞在で帰宅となりました。


 2012年4月28日
コメント (13)
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